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愛の四十八手 序文(この世に女と男が居る限り続くいとなみ)

 ネットで「四十八手」の解説がされているブログを見つけ興味を持ち資料を集めて見ました。
それまでは幾つか名前は知っていても、性・風俗には詳しい分けでもなく、知らない単語に右往左往する状態です。
本も数冊買ったものの辞書代わりに読む程度。こんな状況ですが暇に任せて書きなぐってみます。
素人ゆえ誤りが沢山あるのではと思います。じゃれ事と思ってお許しを!

 さて、世界の2大性典としては、インドの『カーマスートラ』と中国の『房中術』になるそうです。両方とも読んではいませんが、後者は日本最古の医学書と言われる『醫心方』(いしんぼう)房内編を読みました。

※カーマスートラ:書かれた本が少ないです。それでも、国立国会図書館の近代デジタルライブラリーにあります。数十ページを読みました。一部翻訳されていない部分があったり、(言語はわかりません)大正12年の出版で即刻発禁処分になった本です。読んで意味は理解出来るものの面白いとは思えなかった。登録も必要ないですし無料なので興味ある方は「カーマスートラ(性愛の学)」で検索してみて下さい。

また、房中術とい名の本も存在しません。閨房に付いて書かれたものは色々あったようです。引用した本は出版社の編集部著なるもので、悪い言い方とすれば三文雑誌の類でしかなかった。(13/04/24追記)

醫心方は平安時代に中国から渡来した医術書などを30巻に纏め、円融天皇に献上されたものです。房内編は、それまでの中国で書かれた房中術や道教などを元にしているそうです。(房内とは寝室のこと)

 中国は皇帝が変わると以前にあった書物(竹簡)などは、焚書が行われ、古い時代のものは残っていない様です。(近代では文化大革命)しかし、日本には遣隋使や遣唐使により持ち帰られ、多くのものが残っているもと聞きます。例えば、古本で醫心方を検索すると台湾で発行された本がヒットしたりします。原書は漢文で書かれていることや焚書を免れた内容が書かれている本として貴重なのでしょうか?

 四十八手と言うと菱川師宣が元祖と言われます。『色恋四十八手』がそれです。現代の四十八手と相違する点は、色恋なのです。全てがセックスに関した艶本ではないのです。このあたりは『春画で読む 江戸の色恋 愛のむつごと「四十八手」の世界 白倉敬彦著』に書かれています。皆さんご存じの通り四十八手は48のスタイルのことではあいません。  
上述の著作によれば、イロハ48文字から来ているのでは?の説には、頷けます。
ネットで多く見かけるのが、「多くのもの」と説明されされてはいますが・・・でも、数字で多くのものならば「八百(やお)」ではないでしょうか?大江戸八百八町(実際は808以上あったそうな)「八百万の神」や「八百屋」など多くのものを表すなら「八百」だと考えて仕舞う。

今では365やその倍以上のスタイルを紹介した本も出版されてはいますが・・
それなりの内容があるのか、個人的には大いに疑問を感じてしまいます。

 四十八手の名前は幾つか知っていました。
これは江戸時代にネーミングされたのかと思いきや意外に歴史は浅そうです。
知っている名前のルーツが書かれたサイトがありました。
 地下本雑考-態位集系譜考序説」
 リンク切れの場合はTOPページはこちら http://www.kanwa.jp/xxbungaku/index.htm
ここを読むと、戦後まもなく発行された『鴛鴦閨房秘考』の様に思います。

 どういった形で書こうか考え手元にある「鴛鴦閨房秘考(おしどりねやのしぐさ)性戯四十八手裏表解説書」を引用して書いて行くことにします。
目次を書くとこんな感じ
 【更新中】地下本を入手したので最初から書き直しています。
 新たな目次は「鴛鴦閨房秘考 序」にあります。
 ページは従来のまま変更していないので下の目次からも更新後の記事に飛びます。

鴛鴦閨房秘考【性戯四十八手】
No名称よみ分類備考
1網代本手あじろほんて男上・前位Modify:2012/06/29
2揚羽本手あげはほんて男上・前位Modify:2012/06/29
3筏本手いかだほんて男上・前位
Modify:2012/06/29
4鶺鴒本手せきれいほんて男上・前位
Update:2012/06/29
5寿本手ことぶきほんて男上・前位

6洞入本手ほらいりほんて男上・前位

7笹舟本手ささぶねほんて男上・前位

8深山本手みやまほんて男上・前位
9入船本手いりふねほんて男上・前位Update:2012/05/07
10唐草居茶臼からくさいちゃうす座・前位
Update:2012/10/29
11忍び居茶臼しのびいちゃうす座・前位
Update:2012/10/29
12浜千鳥はまちどり男上・前位
13横笛よこぶえ側・前位
14零松葉こぼれまつば逆・前位
15菊一文字きくいちもんじ交・前位
16浮橋うきはし交・背位Modify:2012/07/04
17八重椿やえつばき交・前位
18燕返しつばめがえし交・背位
19卍崩しまんじくずし交・背位Modify:2012/06/30
20出船後取りでふねうしろどり男上・背位
21潰し駒掛けつぶしこまがけ男上・背位Modify:2012/06/30
22本駒掛けほんこまがけ男上・背位Modify:2013/02/02
23〆込み錦しめこみにしき女上・背位
24〆込み千鳥しめこみちどり女上・背位
25後ろ櫓うしろやぐら立・背位Modify:2012/06/30
26亂れ牡丹みだれぼたん座・背位
27本茶臼ほんちゃうす女上・前位Modify:2012/06/30
28筏茶臼いかだちゃうす女上・前位Modify:2012/06/30
29時雨茶臼しぐれちゃうす女上・前位
30機織茶臼はたおりちゃうす女上・前位Update:2013/02/02
31御所車ごしょぐるま交・背位
32月見茶臼つきみちゃうす女上・背位Update:2012/10/29
33宝船たからぶね女上・前位
34空竹割からたけわり男上・前位Modify:2012/06/30
35志がらみしがらみ男上・前位
36筏崩しいかだくずし男上・前位

37廓繋ぎくるわつなぎ交・前位

38陽炎かげろう逆・前位

39きぬた逆・前位
40狂い獅子くるいしし座・前位

41花菱責めはなびしぜめオーラル
42尺八しゃくはちオーラル

43椋鳥むくどりオーラル
44白光はっこうその他
45逆さ椋鳥さかさむくどりオーラル

46二つ巴ふたつともえオーラル
47立鼎たちかなえ立・前位
48櫓立ちやぐらだち立・前位


鴛鴦閨房秘考【続 性戯四十八手】
No名称よみ分類備考
49俵抱きたわらだきほんて男上・前位
50浮島本手うきしまほんて男上・前位

51釣瓶落しつるべおとし男上・前位
52達磨返しだるまがえし座・前位

53地蔵抱きじぞうだき座・前位
54鳴門後取りなるとあとどり座・背位
55いすか取りいすかどり側・背位
56裾野すその男上・背位
57坐禅転がしざぜんころがし男上・背位
58押し車おしくるま立・背位
59花菖蒲はなあやめオーラル

60下り藤くだりふじ座・前位

61流鏑馬やぶさめ女上・前位

62鵯越えひよどりごえオーラル
63八つ橋やつはし側・背位
64丁字引きちょうじびき男上・前位

65巣ごもりすごもり側・背位
66虹の架け橋にじのかけはし座・背位
67絞り芙蓉しぼりふよう座・背位

68岩清水いわしみずオーラル


 女閨訓を始めました。明治の女性が子女の為にに書いた教本
 ※1.分類
   ○上=男女どちらかが寝ている状態
   立= 男女が立っている状態
   座= 座っている状態
   逆= 男女の頭部が逆さまになっている状態
   側= 両者が体を横にしている状態
   前位=向き合って結合している。
   背位=男が女の背中(臀越し)に結合している。

  【追記】
  あるす・あまとりあ 高橋鉄著を見た影響で独自のものを考えたました。
  分かり易いのであれば良かったのですが逆効果だった。
  一般的な次の分類へ、それぞれの説明から変更して来ます。
    ・正常位(本間、本馬、本手、四つ)
      伸長位
      屈曲位
    ・後背位(バック、駒掛け)
    ・茶臼(騎乗位
    ・座位(居茶臼)
    ・側位(横取り)
    ・立位
    ・交差位
    ・オーラル
    ・その他
   '13/4/26

  ※2.備考
   ☆があるものは、文章が下手なので図解があると分かり易いので「OUT of TILOLU」のあるイラストを
    借用することにしました。ご本人のオリジナルイラストで作者の田中夏織さんにも快諾を頂いています。
    この場をお借りしてお礼申し上げます。
    著書の『お江戸吉原草子』は吉原の仕組みやおいらんのことなどなどが書かれています。
    処女を通したおいらんがいたとかイメージを変えさせられました。

    選ばせて頂いた理由は①綺麗に描かれていること。②分かり易いこと。③卑猥さがないこと。です。
    「OUT of TILOLU」のURLは PCサイト  携帯サイト
    携帯サイトは出先なので参照するのに重宝ですよ!
    無いものはどうしようかなぁ~~~(考慮中)
 妹背閨房考(いろずもうねやのとりくみ)を引用して始めました。
 無かったイラストは随時、妹背閨房考のものに置き換えています。

  ※3.Last up date 2014/05/26

この順番に書くかはまだ決めていません。
分類毎にすると説明はやり易いですが変化がなく面白くありません。
(分類は勝手に振っていますが・・・)
さぁ~どうしようか・・・

※参考にした本
 『江戸の色恋江戸の色恋 愛のむつごと「四十八手」の世界』 白倉敬彦著 洋泉社
 『好いおんな ~略~ 鴛鴦閨房秘考四十八手』   青木信光著 美学館
  ※鴛鴦閨房秘考四十八手の原著は作者不詳です。
 『医心方〈巻28〉房内篇』 丹波 康頼 (著), 槇 佐知子 (翻訳)
 『醫心方 第二十八巻 房内編』          三島泰之訳注 泉書房
 『いろの辞典【改訂版】』             小松奎文著 文芸社
 『猫(マオ)セックス女性がリードする愛し方、愛され方』 岩崎るりは 講談社
  ※文頭にある興味をもったブログの作者です。
   ブログ自体は削除されてしまった様で今は見つかりません。

  

    網代本手  1.網代本手

  
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愛の四十八手 玖、入船本手

9.入船本手 
 【読み】いりふねほんて
 【分類】正常位[座位](本間,本馬,四つ)

09_入船手本
 ※このイラストは、OUT of TILOL (携帯はこちら) から使用を許諾されています。無断転載を禁じます。

このスタイルは本手と言えば本手。居茶臼とも(座位)言える。少々、あやふやなスタイルなのですが、ここでは本手として扱います。

先ず、普通の本手に組みはめ込んだら、彼氏がおもむろに起きなおります。彼女は両足で彼氏の腰のあたりを締め付け離れない様にします。

彼氏は両手で彼女の細腰を抱きかかえ、静かに膝に力を入れてグイと抱き上げ、彼女はそれにつれて段々体を起こしながら、後へ両手をつきます。

これで、彼女がもっと起き直って彼氏に抱きつけば居茶臼のスタイルになるのですが、それはしなで、後ろへ手をついたまま二人が上手に腰を突き合います。

しかしこれでピストン運動をすると、彼女の力が尽きると、後ろへ倒れてしまいますから、彼女がいきそうになったら元の本手になり、しっかり抱き合って充分に突いてやって下さい。

彼女が先にいく?お節介なことです。彼氏が早漏なら第2ラウンドをしましょう!!

川柳に「馬鹿夫婦 春画を真似て 手をくじく」昔から、この種のものは現実離れしたものが売られていたんでしょう。そんなに危ない様なものは見た記憶がありません。
でも、いざやって見ると、無理な体勢になり怪我をすることもあったのか?

これは、今の女性だと腕が心配!!
腕立て伏せをしたら数回で駄目と言う人は止めた方が良いかも・・・。


  
関連ページ
 女閨訓 色々な方法についての心得 本間
 妹背閨房考 9.入舟本手
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 深山本手 深山本手    唐草居茶臼 唐草居茶臼

  
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愛の四十八手 拾 、唐草居茶臼(鶴交頸)

10.唐草居茶臼
 【読み】からくさいちゃうす
 【分類】座位(居茶臼)

10唐草居茶臼
※無断複製禁止(クリックすると別画面で大きく表示されます)

鴛鴦閨房秘考(おしどりねやのしぐさ)を元にしているので「唐草居茶臼」にしました。
居茶臼とはせずに「唐草茶臼」と言ったりします。

男がアグラなどで座ったところへ女が跨がるものを居茶臼と呼びます。
ですから、似たものに、居茶臼、忍び居茶臼などがある訳です。

では、組方の説明をしましょう。

男はアグラをかき、女はまたを拡げて乗りかかりながら、息子を手で持ち添え、静かに腰を下ろして包み込みます。お互いにしっかりと抱き合い、腰を密着させ、重力が結合部分に集まる様にします。

男は、両股または左右別々に上下にゆっくり動かして女の体を上下させます。女は腰を浮かせたり沈めたりして、男の動きに調子を合わせます。
そして、すりつけ腰やら腰を回したりして、息子をしっかり咥ええるように竿をギュウギュウと締め付けます。

すると男は下から夢中になって突き上げ、男泣きに泣かんとばかり女の有り難さを思い知ります。


似た形は、医心方-房内編の第十二章「九法」九番目にある鶴交頸(かくこうけい)に見ることが出来ます。

九法は黄帝が玄女に懇願し聞き出した9つの体位。聞き出すにあたり、聞いたことは石室仕舞い、他言せず自らはそれを行うと・・・黄帝の秘技として独占しようとしたのか???

体位の説明は、この九法から引用して説明します。

九法の九番目を鶴交頸(かくこうけい)と言う。
男はあぐらをかき、女は向き合う姿勢で男の股の上に跨がって、手で男の頸(くび)を抱きかかえます。
男は玉茎を挿入し、麥歯へ刺すように誘います。その際、出来るだけ實(陰核)にあてます。

また男は、女の尻を抱えて、揺すったり持ち上げたりして女の動きを助けます。
すると女は絶頂に達し、愛液が溢れ流れだします。女が満足したらそこで止めます。

意味不明な箇所が2つ出て来ました(^^;;
麥歯(今の字に当てると「麦歯」になる)と「實にあてる」・・・


黄素妙論と言う本があるのを知り現代訳 「戦国武将の養生訓」山崎光男著 を読んでいたら、
解説に「寸」のことが具体的にかかれていました。
寸とは、尺や寸の寸ではなく鍼灸の「同身寸」を言うそうです。

良くツボの位置を、なになにから指○本という言い方を聞いたことがあると思います。
ここの寸は、簡単な方法では親指の横幅です。計り易い方法は「黄素妙論に寸が」を参照して下さい。

麦歯は中2寸、女性の場合はどのくらいの長さなんでしょう?
私は2cmでした。身長155cmの人だと1.8くらいでしょうか?
1.8を2倍すると3.6cmです。Gスポットの位置ですね! ※2012/10/29訂正

昔からGスポットが知られていたのか(^^;;

もう一つの、「實にあてる」は、文脈から想像してクリトリスと思います。

Gスポットの話に戻って、女性にも前立腺があると言うのが医学会では常識になっているとか?
位置はGスポットの位置と一致するので前立腺=Gスポットらしい。

前立腺と言っても退化し、男の様には、はっきりしていない。
興奮して始めて数CCの体液が溜まるそうで、この時に、膣から触れても場所が分かる様になる。

因みに男の場合、肛門から指を入れ前立腺を簡単に見つけ出す事が出来ます。
前立腺炎などの診察はこの方法で触診されます。

以前、Gスポットが「在る」・「無い」の論争が生まれたのはこのためではと思う。

諸説ある様ですが、溜まった体液を放出(射精と同じこと)した現象が潮吹き。
出す量は数CCなので、まさに射精と同じなのです。
AVの潮吹きは、お漏らし(失禁?)が真実。あの量はどう見ても数百CCはあるようね!

尿ではなく、潮となぜ言えるのかと言うと、採取して成分分析をしたんだとか!分析すると尿の成分といえない。
協力した女性は大変だったろうね?学者が採取する器具を持って待ち受けているところで、オナニーをして??絶頂に達しないとならない。助手が介助したのか?想像するのも面白い。

経験者に聞くと、「オーガズムに関係なく、潮吹きは訓練次第で何度でも出来る」これって何?退化した小さな前立腺でも前立腺なのだから、痙攣した様になる筈。また、前立腺は随意筋とは思えないので訓練してどうなる訳でもないと思う。小水を漏らす訓練なら納得する。

要するに潮吹きのメカニズムが完全に解明されず、ナゾばかり。
現代医学と言われる西洋医学は、文化的な背景から性をタブー視して来た。
時には研究した人もいたようだが、相手にされず不完全なまま来て居る。

例えば、オーガズムは女性のヒステリーだとされ、治療器具まで開発された。その器具と言うのが、お笑いで今の電マと同じ。これがアメリカの博物館にうやうやしく?展示されている。(電気製品ですからそう古いものではありません)
中国などの古い文献をあった方がまともなことがたくさん書かれているのに!

とかく学術的に立証するは実験や、そのデータデータを使い論理的に証明を求められる。これらの研究が何か役にたつのかと言えば??。
役立つのであればスポンサーも付くだろうが、興味本位で出すほど奇特な人もいないのでしょう、スポンサーが付かず研究も進まないが実情のようです。まだまだ、根拠に乏しい論争が続くのでしょう。

話を鶴交頸に戻します。
九法は体に良い体位を説明していますので、最後に効能が書かれています。
(医心方とは日本最古の医学書です。房内編とはいえ、子作りのマニュアルではないのです)

この体位で楽しめば七傷は自然に治る
 一に曰く陰寒
 二に曰く陰萎
 三に曰く大便を我慢出来ない。(下痢)
 四に曰く早漏
 五に曰く精が少ない
 六に曰く精気が精令で精液が薄い
 七に曰く頻尿で出が悪く滴る様ですっきりしない。(前立腺炎?)

この効能はどうかと思います。効果があるとすれば六くらいでは・・・

出処は「玄女経(げんじょきょう)」からの引用の様です。
中国からもたらされたものなので、おまけは中国の春画。

10_唐草茶臼

女が男の足の上に乗っていない?(枕の上に見えますが・・・)四十八手だと別の名が付いているかも知れません。


  
関連ページ
 女閨訓 色々な方法についての心得 茶臼
 妹背閨房考 10.唐草居茶臼
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 入船本手 入船本手    忍び居茶臼 忍び居茶臼

  
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愛の四十八手 拾壱 、忍び居茶臼(七損)

11.忍び居茶臼 
 【読み】しのびいちゃうす
 【分類】座位(居茶臼)
11_忍び居茶臼
 ※このイラストは、OUT of TILOL (携帯はこちら) から使用を許諾されています。無断転載を禁じます。

組方は、唐草居茶臼と同じ。ただし、挿入は子宮まで達するまで深く刺し込みます。

刺し込んだら、女だけ男の首に手を回してしっかりと抱きつきます。
ここで男が仰け反ったりすると、女は和式トイレにしゃがんだ格好になり、両方の足のヒラが床に着きますから、かかとを少し上げても、女は体を自由に浮かせることが出来ます。

それに両腕でしっかり抱きついているので、軽い上下の擦りつけ腰で、腰を浮かせて浅くしクリトリスを擦り付けることも出来ますし、ぐいっと腰を落として息子の根本まで吸い込んで、カリを子宮に届かせコリコリと恥骨を摺り合わせることも出来ます。

違いは、唐草居茶臼より女が主導的に動けるよう男は抱きついては駄目なんです。
また、女はつま先立ちのトイレスタイルで8の字筋(PC筋)の使い方を練習するのに最適な体位なのかも・・

唐草居茶臼で触れた鶴交頸の効能に「七傷は自然に治る」がありました。
同じ7つのものに七損があるので書いてみます。

七損とは、平たく言えば、セックスによって男がかかる、次の7つの病を治療する方法です。房術ですから方法はセックスと言うことになります。

1.絶気(ぜっき)
 [原因・症状]
  気が進まないに無理をして射精すると、汗が出て元気がなくなり心熱が出て目がもうろうしてしまう。
 [治療]
  女は仰向けに真っ直ぐ寝る。男は女の両股を担ぎ深く挿入する。そこで女が体を揺する。女が気持ち良くなったら止める。男は逝ってはならない。これを1日9回、10日行えば癒える。
  四十八手では、51.釣瓶落しのスタイルといったところ。

2.溢精(いつせい)
 [原因・症状]
  やりたい一心で男女の和気に至らないままに挿入すると途中で射精してしまう。また、酔って行為におよべば呼吸が喘ぎ、気が乱れ、肺を痛め、人によっては、激しく咳きこみ上気、消渇~中略~長く立つことが出来なくなる。
 [治療]
  女は仰向けに寝て両膝を屈め男を腿で挟ませる。男は一寸半※ほど入れただけでそのまま動かない。その体勢で女が腰を使い愛液が出たら止める。男はイッてならない。これを1日9回、10日行えば癒える。
  四十八手で言えば、5.寿手本のスタイルといったところ。
 ※長さは、「黄素妙論に寸が」を参照して下さい。

3.奪脈(だつみゃく)
 [原因・症状]
  充分に勃起していないのに無理して挿入すると、途中で漏らし気が尽きる。また、食後直ぐにやると脾臓を痛め、消化不良をおこしインポや無精になってしまう。
 [治療]
  女は仰向けに寝て股を開き男を向かえ、男の尻に足を引っ掛けさせる。男は手をついて挿入する。女に腰を使わせ、愛液が出たら止める。男はイッてならない。これを1日9回、10日行えば癒える。
  四十八手で言えば、2.揚羽手本のスタイルといったところ。

4.気泄(きせつ)
 [原因・症状]
  疲れて汗が出たのに汗が引く前に行為におよぶと、腹が熱くなったり、唇が乾燥してカラカラになる。
 [治療]
  男は仰向けに真っ直ぐになり、女は男の足の方を向き跨がり、手を付いて浅く挿入し自ら腰を使い愛液が出たら止める。男はイッてならない。これを1日9回、10日行えば癒える。
  四十八手で言えば、32.月見茶臼のスタイルといったところ。

 5.機関厥称(きかんけつしょう)
 [原因・症状]
  トイレで用を足したばかりで体が落ち着かない内に、無理に行為をすると肝臓を痛める。また、突然に襲いかかる様に行為をすると、男女の遅速がかみあわず筋骨を疲労させ、目がかすみ癰(よう)と疽(そう)と言った悪性の腫れもの併発し、血行が悪くなり半身不随からインポになる。
 [治療]
  男は仰向けに寝る。女は前向き跨がって椅子に座る様に腰をおろし、静かに挿入する。自ら腰を使い愛液が出たら止める。男はイッてならない。これを1日9回、10日行えば癒える。
  四十八手で言えば、29.時雨茶臼のスタイルといったところ。

 6.百閉(ひゃくへい)
 [病・症状]
  多くの女と床を同じくし、節度なく何度も射精しすれば、おしまには精気が尽き頑張っても精液が出なくなる。こうなると、もろもろの病になり、消渇から目がかすむ。
 [治療]
  男は仰向けに寝る。女は前向きに跨がり、体を前に倒し手足を布団に着く姿勢を取る。女に挿入と体を揺すぶらせ、愛液が出たら止める。男はイッてならない。これを1日9回、10日行えば癒える。
  四十八手で言えば、27.本茶臼29.時雨茶臼の中間のスタイルといったところ。

 7.血竭(けつけつ)
 [病・症状]
  力仕事や走るなどして汗をかいた時に行為をし、終わった後にうつ伏せに寝て、再び深く根本まで挿入すると重い病を発病する。また、射精をすれば血が渇き気が枯れる。皮膚病になり精液は血に変わる。
 [治療]
  女を仰向けに寝せ、腰を持ち挙げて両股を伸ばして拡げます。男はその間にひざまずいて深く挿入します。女に体を揺すぶらせ、愛液が出たら止める。男はイッてならない。これを1日9回、10日行えば癒える。
  四十八手で言えば、9.入船手本のスタイルといったところ。

えっと思うことが多いし、病気自体良く分からないものの少なくない。
治療法に至っては射精しるなとは無理な相談!結局、体に良くないセックスを単に禁じても守らないよね!
病気を使って、半ば脅迫的に戒めを書いたものと考えると納得するのではないでしょうか?


※七損は、次の本を参考にしました。

医心方〈巻28〉房内篇  丹波 康頼 (著), 槇 佐知子 (翻訳) などを参考にしました。


  
関連ページ
 女閨訓 色々な方法についての心得 茶臼
 妹背閨房考 11.忍び居茶臼
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 唐草居茶臼 唐草居茶臼    浜千鳥 浜千鳥

  
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愛の四十八手 拾弐、浜千鳥

12.浜千鳥 
 【読み】はまちどり
 【分類】側位(横取)

12_浜千鳥
 ※このイラストは、OUT of TILOL (携帯はこちら) から使用を許諾されています。無断転載を禁じます。

浜千鳥は有名ですが説明は逆に少ないようです。(^^;;
では、鴛鴦閨房秘考四十八手から体位の説明です。


手本(正常位)が付かないのは、女は右側を下に腰をひねり股を開きは上向きになるようにします。
男は、女の右太股の上に左脇腹が付くように寝て 静かに交合し、左腕で女の首を抱き込み、右腕で 女の腰から臀部抱き、ぐっと引き寄せます。

女は左足を男の右肩から背中に回し、同じく背中に 回した右腕としっかり握り在って抱きしめ左足は男の太股へかけて、男を離さない様に〆込みます。

これですっぽりと凸凹が密着しますので、静かにディープキスしたり、やわやわと双方で色々な腰使いを交え、浅く・深く、強く・弱く気を静めて愛し合います。

手本でもなく、側位でもなく中途半端なだけにバランスが悪く、自然と腰に力が入り双方の腰の動きが激しくする(力がはいる)こととなり味わい深い体位です。

昔の説明はスローセックスが多い気がします。
早く激しい動きはAVの影響としか思えません。
動きの少ない映像では、見ていて何がどうなっているか伝わらない。

感じるのはスローセックスなのだと(^^;;

仰向けに寝ている訳ではなので、側位(横取)としました。鳥の名前が登場するのは、鶺鴒(手本)に次いで2回目です。

鶺鴒手本
は歩き方、尾を上下させながら歩くのが似ていることからとどこかで見ました。浜千鳥はどうなんでしょう。海辺には縁がなく、唱歌の「浜千鳥」しかしりません。動画サイトでみる限り、群れをつくって波打ち際をせわしなく動き回るものしか見られません。

動きは静かにあるので違う様に思います。
印象深かったのは波の寄せたり引いたりするのに合わせて群れが移動することです。
波が寄せると逃げ引くと小魚でも啄むのでしょうか頭を小刻みに上下させます。
女は半身を上げているので、疲れれば下がるでしょう?
下がったら小刻み突き、上げたら引けと言うことが名前に隠されているでは!


  
関連ページ
 女閨訓 色々な方法についての心得 横取
 妹背閨房考 12.浜千鳥
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