愛の四十八手 「黄素妙論」て?
浪人中で、家に閉じこもっていると引き篭りと思われるは癪だし第一運動不足になる。
そこで、毎日の日課が散歩を兼ねた茶店通いです。新聞も読めるし人とも話せる。
新聞は欠かさず読んでますが、時間があれば雑誌も目を通す。
茶店にある雑誌ですから漫画や週刊誌といったところ。
週刊誌では一寸目に止まってから見るようにしているのが週刊現代の風俗特集。
久々にパラパラ見ていて目に止まったのが 「黄素妙論」です。
例によって体位のイラストに反応した訳ですが、名前を見てアレと思った。
「龍飛勢」など~勢と付く点。女閨訓の色々な方法の中に出てきたことを思い出した。
書いたのは、医師の曲直瀬(まがせ)道三。1552年に、戦国武将の松永弾正久秀に書き送ったとされる。
版本は、1620年と1808年と少なくとも二度にわたり刷られたようです。
医心方からの引用かと思ったら、同年は医心方は宮中に秘蔵されていたので見られる訳がない。
(正親町(おおごまち)天皇(1557~86)が名医の半井瑞策(なからいずいさく)へ下賜されたと言われている)
調べると明時代の1536年に刊行された「素女妙論」を抄出し和訳したものとの事。
医心方は「素女経」からも引用しているので名前が似通っている。違いは九法などは玄女経が使われている。
また、道三は単純に訳しただけでなくアレンジもしているそうで医心方とは異なっていても
不思議ではないでしょう。共通点としては「養生訓」としていること。
これが、時と共に春画と合体して春本になって行ったようだ。女閨訓で「支那では~」書かれていたものはどうやら、黄素妙論やその影響を受けた本の知識ではと想像します。
因みに、黄素妙論では9つの方法が書かれています。 後は医心方の九法
第一 龍飛勢(りうびせい)・・・・・龍飜(りゅうほん)
第二 虎歩勢(こほせい)・・・・・・虎歩(こほ)
第三 猿搏勢(えんたんせい)・・・猿博(えんばく)
第四 蝉附勢(ぜんふせい)・・・・・蝉附(せんぶ)
第五 亀騰勢(きとうせい)・・・・・・龜騰(きとう)
第六 鳳翔勢(ほうしゃうせい)・・・鳳翔(ほうしょう)
第七 兎吭勢(といんせい)・・・・・兎吭毫(とこうごう)
第八 魚接勢(ぎょせつせい)・・・・魚接鱗(ぎょせつりん)
第九 鶴交勢(かっくかうせい)・・・鶴交頸(かくこうけい)
※黄素妙論のふりがなは、京都大学貴重資料デジタルアーカイブ にある富士川文庫 『黄素妙論』にあるフリガナを使いました。(Aug.28,2018 リンク切れ修正)
名前は似通っていても
第三、茶臼系 vs 正常位系
第六、女はベッド横臥し男は床に立つ vs 正常位系
第八、3Pで正常位 vs 茶臼系
と似ても似つかない違いがあります。
これも読んで見たいのですが、京大電子図書館のもは無理です。
他には、国立国会図書館デジタル化資料があります。こちらはカナで書かれている様に見えますが達筆で解らない。
翻訳本が安く手に入れば読んで見たいと思います。
※13年4月24日追記
4月17日に全文が載った本が届きました。また地下本です。出版年不明(1950年頃)と言われるもので、巻頭の解説に出版数は500冊限定とある。どうせならシリアル番号附ってくれば信じますが簡単に手に入ってしまい、信じ難い。メインは「源平盛衰記 壇ノ浦戦記」なので黄素妙論で探すと見つけ難いようです。最初のページをスキャンしてクリーニングして見ました。文字だけなら簡単なのに背景に姫のイラストが入っていて手こずりました。
また、「素女経」も手に入れました。著者が中国人なので期待したものの内容は医心方を編集したものの様です。「素女」と付くものは、隋や前漢時代の書経目録にはあるが現存するものは医心方しか無いように書かれています。これを読むと素女妙論が伝来し訳したと言うのは眉唾ではないでしょうか?
ぼちぼちと書き始めました。入手した本と上述の京都大学の本を比べると細かな点が違います。
違いが解る部分でも崩し字が読めないので一つ一つ修正出来ません。致命的と思えるものだけ修正することにしました。 最初は 天真論 です。
女閨訓とは 黄素妙論に寸が
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そこで、毎日の日課が散歩を兼ねた茶店通いです。新聞も読めるし人とも話せる。
新聞は欠かさず読んでますが、時間があれば雑誌も目を通す。
茶店にある雑誌ですから漫画や週刊誌といったところ。
週刊誌では一寸目に止まってから見るようにしているのが週刊現代の風俗特集。
久々にパラパラ見ていて目に止まったのが 「黄素妙論」です。
例によって体位のイラストに反応した訳ですが、名前を見てアレと思った。
「龍飛勢」など~勢と付く点。女閨訓の色々な方法の中に出てきたことを思い出した。
書いたのは、医師の曲直瀬(まがせ)道三。1552年に、戦国武将の松永弾正久秀に書き送ったとされる。
版本は、1620年と1808年と少なくとも二度にわたり刷られたようです。
医心方からの引用かと思ったら、同年は医心方は宮中に秘蔵されていたので見られる訳がない。
(正親町(おおごまち)天皇(1557~86)が名医の半井瑞策(なからいずいさく)へ下賜されたと言われている)
調べると明時代の1536年に刊行された「素女妙論」を抄出し和訳したものとの事。
医心方は「素女経」からも引用しているので名前が似通っている。違いは九法などは玄女経が使われている。
また、道三は単純に訳しただけでなくアレンジもしているそうで医心方とは異なっていても
不思議ではないでしょう。共通点としては「養生訓」としていること。
これが、時と共に春画と合体して春本になって行ったようだ。女閨訓で「支那では~」書かれていたものはどうやら、黄素妙論やその影響を受けた本の知識ではと想像します。
因みに、黄素妙論では9つの方法が書かれています。 後は医心方の九法
第一 龍飛勢(りうびせい)・・・・・龍飜(りゅうほん)
第二 虎歩勢(こほせい)・・・・・・虎歩(こほ)
第三 猿搏勢(えんたんせい)・・・猿博(えんばく)
第四 蝉附勢(ぜんふせい)・・・・・蝉附(せんぶ)
第五 亀騰勢(きとうせい)・・・・・・龜騰(きとう)
第六 鳳翔勢(ほうしゃうせい)・・・鳳翔(ほうしょう)
第七 兎吭勢(といんせい)・・・・・兎吭毫(とこうごう)
第八 魚接勢(ぎょせつせい)・・・・魚接鱗(ぎょせつりん)
第九 鶴交勢(かっくかうせい)・・・鶴交頸(かくこうけい)
※黄素妙論のふりがなは、京都大学貴重資料デジタルアーカイブ にある富士川文庫 『黄素妙論』にあるフリガナを使いました。(Aug.28,2018 リンク切れ修正)
名前は似通っていても
第三、茶臼系 vs 正常位系
第六、女はベッド横臥し男は床に立つ vs 正常位系
第八、3Pで正常位 vs 茶臼系
と似ても似つかない違いがあります。
これも読んで見たいのですが、京大電子図書館のもは無理です。
他には、国立国会図書館デジタル化資料があります。こちらはカナで書かれている様に見えますが達筆で解らない。
翻訳本が安く手に入れば読んで見たいと思います。
※13年4月24日追記
4月17日に全文が載った本が届きました。また地下本です。出版年不明(1950年頃)と言われるもので、巻頭の解説に出版数は500冊限定とある。どうせならシリアル番号附ってくれば信じますが簡単に手に入ってしまい、信じ難い。メインは「源平盛衰記 壇ノ浦戦記」なので黄素妙論で探すと見つけ難いようです。最初のページをスキャンしてクリーニングして見ました。文字だけなら簡単なのに背景に姫のイラストが入っていて手こずりました。
また、「素女経」も手に入れました。著者が中国人なので期待したものの内容は医心方を編集したものの様です。「素女」と付くものは、隋や前漢時代の書経目録にはあるが現存するものは医心方しか無いように書かれています。これを読むと素女妙論が伝来し訳したと言うのは眉唾ではないでしょうか?
ぼちぼちと書き始めました。入手した本と上述の京都大学の本を比べると細かな点が違います。
違いが解る部分でも崩し字が読めないので一つ一つ修正出来ません。致命的と思えるものだけ修正することにしました。 最初は 天真論 です。
女閨訓とは 黄素妙論に寸が
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