愛の四十八手　卅伍、志がらみ

35.志がらみ
　【読み】しがらみ
　【分類】正常位（本間、本馬、本手、四つ）

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前回の唐竹割のバリエーションと言えるスタイルです。

唐竹割から、男が女の両脇下から抱きつき、静かに両足をつぼめ、女の膝の下で内側にしっかり絡めます。
女は両手を男の背中は廻し抱きしめます。これで二人の両手と両足がからみ抱きしめ合いので。まるで二人の体が一つにまとまった様になり、本当に二身同体と云う言葉そのものにあてはまる感じになるものです。

このスタイルで顔を合わせれば、口を吸い合うことも出来ます。
しかし、それよりもチョット変わった可愛がる方法として、彼女の耳タブや耳の穴の中を舌で吸ったり、舌をストローの様に丸め息をそっと吹き込んだり、中を舌で舐めたり、又は軽く噛んだり、擽（くすぐ）ることが出来ます。

さて名前ですが、しがらみは柵のこと？又は家族のしがらみ？
このスタイルの名前は意味が悪すぎませんか？

柵なら互いの手足が妨害して不自由なことから来たともこじつけられます。
鴛鴦閨房秘考はひらがな表記ですが、ネットなどでは、殆ど「志がらみ」と漢字を使っている。
心模様が絡み合うに掛けたのか？イヤ当て字と思います。

スタイルをもう一度良く見ると、両手・両脚が絡まったスタイルです。両手・両足は４本ですから、四本が絡む＝＞四絡み＝＞しがらみではないでしょうか？

唐竹割と同じく女が股を閉じるスタイルは医心方から見つけられませんでいた。

　　