愛の四十八手 拾壱 、忍び居茶臼(七損)
11.忍び居茶臼
【読み】しのびいちゃうす
【分類】座位(居茶臼)
※このイラストは、OUT of TILOL (携帯はこちら) から使用を許諾されています。無断転載を禁じます。
組方は、唐草居茶臼と同じ。ただし、挿入は子宮まで達するまで深く刺し込みます。
刺し込んだら、女だけ男の首に手を回してしっかりと抱きつきます。
ここで男が仰け反ったりすると、女は和式トイレにしゃがんだ格好になり、両方の足のヒラが床に着きますから、かかとを少し上げても、女は体を自由に浮かせることが出来ます。
それに両腕でしっかり抱きついているので、軽い上下の擦りつけ腰で、腰を浮かせて浅くしクリトリスを擦り付けることも出来ますし、ぐいっと腰を落として息子の根本まで吸い込んで、カリを子宮に届かせコリコリと恥骨を摺り合わせることも出来ます。
違いは、唐草居茶臼より女が主導的に動けるよう男は抱きついては駄目なんです。
また、女はつま先立ちのトイレスタイルで8の字筋(PC筋)の使い方を練習するのに最適な体位なのかも・・
唐草居茶臼で触れた鶴交頸の効能に「七傷は自然に治る」がありました。
同じ7つのものに七損があるので書いてみます。
七損とは、平たく言えば、セックスによって男がかかる、次の7つの病を治療する方法です。房術ですから方法はセックスと言うことになります。
1.絶気(ぜっき)
[原因・症状]
気が進まないに無理をして射精すると、汗が出て元気がなくなり心熱が出て目がもうろうしてしまう。
[治療]
女は仰向けに真っ直ぐ寝る。男は女の両股を担ぎ深く挿入する。そこで女が体を揺する。女が気持ち良くなったら止める。男は逝ってはならない。これを1日9回、10日行えば癒える。
四十八手では、51.釣瓶落しのスタイルといったところ。
2.溢精(いつせい)
[原因・症状]
やりたい一心で男女の和気に至らないままに挿入すると途中で射精してしまう。また、酔って行為におよべば呼吸が喘ぎ、気が乱れ、肺を痛め、人によっては、激しく咳きこみ上気、消渇~中略~長く立つことが出来なくなる。
[治療]
女は仰向けに寝て両膝を屈め男を腿で挟ませる。男は一寸半※ほど入れただけでそのまま動かない。その体勢で女が腰を使い愛液が出たら止める。男はイッてならない。これを1日9回、10日行えば癒える。
四十八手で言えば、5.寿手本のスタイルといったところ。
※長さは、「黄素妙論に寸が」を参照して下さい。
3.奪脈(だつみゃく)
[原因・症状]
充分に勃起していないのに無理して挿入すると、途中で漏らし気が尽きる。また、食後直ぐにやると脾臓を痛め、消化不良をおこしインポや無精になってしまう。
[治療]
女は仰向けに寝て股を開き男を向かえ、男の尻に足を引っ掛けさせる。男は手をついて挿入する。女に腰を使わせ、愛液が出たら止める。男はイッてならない。これを1日9回、10日行えば癒える。
四十八手で言えば、2.揚羽手本のスタイルといったところ。
4.気泄(きせつ)
[原因・症状]
疲れて汗が出たのに汗が引く前に行為におよぶと、腹が熱くなったり、唇が乾燥してカラカラになる。
[治療]
男は仰向けに真っ直ぐになり、女は男の足の方を向き跨がり、手を付いて浅く挿入し自ら腰を使い愛液が出たら止める。男はイッてならない。これを1日9回、10日行えば癒える。
四十八手で言えば、32.月見茶臼のスタイルといったところ。
5.機関厥称(きかんけつしょう)
[原因・症状]
トイレで用を足したばかりで体が落ち着かない内に、無理に行為をすると肝臓を痛める。また、突然に襲いかかる様に行為をすると、男女の遅速がかみあわず筋骨を疲労させ、目がかすみ癰(よう)と疽(そう)と言った悪性の腫れもの併発し、血行が悪くなり半身不随からインポになる。
[治療]
男は仰向けに寝る。女は前向き跨がって椅子に座る様に腰をおろし、静かに挿入する。自ら腰を使い愛液が出たら止める。男はイッてならない。これを1日9回、10日行えば癒える。
四十八手で言えば、29.時雨茶臼のスタイルといったところ。
6.百閉(ひゃくへい)
[病・症状]
多くの女と床を同じくし、節度なく何度も射精しすれば、おしまには精気が尽き頑張っても精液が出なくなる。こうなると、もろもろの病になり、消渇から目がかすむ。
[治療]
男は仰向けに寝る。女は前向きに跨がり、体を前に倒し手足を布団に着く姿勢を取る。女に挿入と体を揺すぶらせ、愛液が出たら止める。男はイッてならない。これを1日9回、10日行えば癒える。
四十八手で言えば、27.本茶臼と29.時雨茶臼の中間のスタイルといったところ。
7.血竭(けつけつ)
[病・症状]
力仕事や走るなどして汗をかいた時に行為をし、終わった後にうつ伏せに寝て、再び深く根本まで挿入すると重い病を発病する。また、射精をすれば血が渇き気が枯れる。皮膚病になり精液は血に変わる。
[治療]
女を仰向けに寝せ、腰を持ち挙げて両股を伸ばして拡げます。男はその間にひざまずいて深く挿入します。女に体を揺すぶらせ、愛液が出たら止める。男はイッてならない。これを1日9回、10日行えば癒える。
四十八手で言えば、9.入船手本のスタイルといったところ。
えっと思うことが多いし、病気自体良く分からないものの少なくない。
治療法に至っては射精しるなとは無理な相談!結局、体に良くないセックスを単に禁じても守らないよね!
病気を使って、半ば脅迫的に戒めを書いたものと考えると納得するのではないでしょうか?
※七損は、次の本を参考にしました。
医心方〈巻28〉房内篇 丹波 康頼 (著), 槇 佐知子 (翻訳) などを参考にしました。
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【読み】しのびいちゃうす
【分類】座位(居茶臼)
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組方は、唐草居茶臼と同じ。ただし、挿入は子宮まで達するまで深く刺し込みます。
刺し込んだら、女だけ男の首に手を回してしっかりと抱きつきます。
ここで男が仰け反ったりすると、女は和式トイレにしゃがんだ格好になり、両方の足のヒラが床に着きますから、かかとを少し上げても、女は体を自由に浮かせることが出来ます。
それに両腕でしっかり抱きついているので、軽い上下の擦りつけ腰で、腰を浮かせて浅くしクリトリスを擦り付けることも出来ますし、ぐいっと腰を落として息子の根本まで吸い込んで、カリを子宮に届かせコリコリと恥骨を摺り合わせることも出来ます。
違いは、唐草居茶臼より女が主導的に動けるよう男は抱きついては駄目なんです。
また、女はつま先立ちのトイレスタイルで8の字筋(PC筋)の使い方を練習するのに最適な体位なのかも・・
唐草居茶臼で触れた鶴交頸の効能に「七傷は自然に治る」がありました。
同じ7つのものに七損があるので書いてみます。
七損とは、平たく言えば、セックスによって男がかかる、次の7つの病を治療する方法です。房術ですから方法はセックスと言うことになります。
1.絶気(ぜっき)
[原因・症状]
気が進まないに無理をして射精すると、汗が出て元気がなくなり心熱が出て目がもうろうしてしまう。
[治療]
女は仰向けに真っ直ぐ寝る。男は女の両股を担ぎ深く挿入する。そこで女が体を揺する。女が気持ち良くなったら止める。男は逝ってはならない。これを1日9回、10日行えば癒える。
四十八手では、51.釣瓶落しのスタイルといったところ。
2.溢精(いつせい)
[原因・症状]
やりたい一心で男女の和気に至らないままに挿入すると途中で射精してしまう。また、酔って行為におよべば呼吸が喘ぎ、気が乱れ、肺を痛め、人によっては、激しく咳きこみ上気、消渇~中略~長く立つことが出来なくなる。
[治療]
女は仰向けに寝て両膝を屈め男を腿で挟ませる。男は一寸半※ほど入れただけでそのまま動かない。その体勢で女が腰を使い愛液が出たら止める。男はイッてならない。これを1日9回、10日行えば癒える。
四十八手で言えば、5.寿手本のスタイルといったところ。
※長さは、「黄素妙論に寸が」を参照して下さい。
3.奪脈(だつみゃく)
[原因・症状]
充分に勃起していないのに無理して挿入すると、途中で漏らし気が尽きる。また、食後直ぐにやると脾臓を痛め、消化不良をおこしインポや無精になってしまう。
[治療]
女は仰向けに寝て股を開き男を向かえ、男の尻に足を引っ掛けさせる。男は手をついて挿入する。女に腰を使わせ、愛液が出たら止める。男はイッてならない。これを1日9回、10日行えば癒える。
四十八手で言えば、2.揚羽手本のスタイルといったところ。
4.気泄(きせつ)
[原因・症状]
疲れて汗が出たのに汗が引く前に行為におよぶと、腹が熱くなったり、唇が乾燥してカラカラになる。
[治療]
男は仰向けに真っ直ぐになり、女は男の足の方を向き跨がり、手を付いて浅く挿入し自ら腰を使い愛液が出たら止める。男はイッてならない。これを1日9回、10日行えば癒える。
四十八手で言えば、32.月見茶臼のスタイルといったところ。
5.機関厥称(きかんけつしょう)
[原因・症状]
トイレで用を足したばかりで体が落ち着かない内に、無理に行為をすると肝臓を痛める。また、突然に襲いかかる様に行為をすると、男女の遅速がかみあわず筋骨を疲労させ、目がかすみ癰(よう)と疽(そう)と言った悪性の腫れもの併発し、血行が悪くなり半身不随からインポになる。
[治療]
男は仰向けに寝る。女は前向き跨がって椅子に座る様に腰をおろし、静かに挿入する。自ら腰を使い愛液が出たら止める。男はイッてならない。これを1日9回、10日行えば癒える。
四十八手で言えば、29.時雨茶臼のスタイルといったところ。
6.百閉(ひゃくへい)
[病・症状]
多くの女と床を同じくし、節度なく何度も射精しすれば、おしまには精気が尽き頑張っても精液が出なくなる。こうなると、もろもろの病になり、消渇から目がかすむ。
[治療]
男は仰向けに寝る。女は前向きに跨がり、体を前に倒し手足を布団に着く姿勢を取る。女に挿入と体を揺すぶらせ、愛液が出たら止める。男はイッてならない。これを1日9回、10日行えば癒える。
四十八手で言えば、27.本茶臼と29.時雨茶臼の中間のスタイルといったところ。
7.血竭(けつけつ)
[病・症状]
力仕事や走るなどして汗をかいた時に行為をし、終わった後にうつ伏せに寝て、再び深く根本まで挿入すると重い病を発病する。また、射精をすれば血が渇き気が枯れる。皮膚病になり精液は血に変わる。
[治療]
女を仰向けに寝せ、腰を持ち挙げて両股を伸ばして拡げます。男はその間にひざまずいて深く挿入します。女に体を揺すぶらせ、愛液が出たら止める。男はイッてならない。これを1日9回、10日行えば癒える。
四十八手で言えば、9.入船手本のスタイルといったところ。
えっと思うことが多いし、病気自体良く分からないものの少なくない。
治療法に至っては射精しるなとは無理な相談!結局、体に良くないセックスを単に禁じても守らないよね!
病気を使って、半ば脅迫的に戒めを書いたものと考えると納得するのではないでしょうか?
※七損は、次の本を参考にしました。
医心方〈巻28〉房内篇 丹波 康頼 (著), 槇 佐知子 (翻訳) などを参考にしました。
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