女大楽宝開に見る夫婦とは
江戸時代にはいくつかのパロディ本がある。
婚礼秘事袋は書きかけになってしまったがその1つ。
現代でも幾つもの著作がある貝原益軒の「女大学宝箱」にも「女大楽宝開 」がある。
紅閨禁秘抄に興味を持って買った「閨の秘伝を教えます―紅閨禁秘抄」の冒頭に二つの比較が乗っている。
本をすべてコピーするわけには行かないので女大楽宝開の部分だけ抜き書きして見た。
約280年前に書かれたものだが、今でも使える。現代だらこそ必要なところもあると感じた。
誤解してほしくないのは、男尊女卑の時代のもの、その部分は読み飛ばしほしい。
第一章閨 のしつけ方 一 好色女大学のおしえ より
それ、女子は成長して他人の家にゆき、夫につかうるものなれば、色道の心がけ第一なり。
父母も、もとよりその道を好みたるゆえに、子孫も盡 きざるなり、女子はみだりに、おやおや性道に厳しければ、かえって、するどく害になりて色気をはなれ、愛嬌 をうしない、夫 の心かなわざること、かくありゆえに、成人ののち、両親 をにくみ、夫婦 の仲悪 しくなり、ついには追出されて、法界 ボボとなること、もことに悲しきことにあらずや。
これみな、親、おのが若きとき、淫乱をわすれ、厳しく育てたゆえなり。
女は容貌 よりも、心、和 かなるをよしとすべし。
心ばえよしなき女子は心さわがし、眼 おそろしく見出して、人を怒り、詞 は、荒 らかに、物言い、険 なく、、閨中 に入りて、夫への肌ざわりあらく、茎 などの持ちあつかい継子 ざわり[他人行儀に、親切さのない愛撫のしかたのこと]のごとくして、茎 に傷をあたえることなり。
女子はいとけなきより夫の好 ける風俗をならい、心、和 やかに、容姿 しやんとして、また、しな づくりも愛嬌なるべし。
かりそめの戯れにも、あるいは手を噛み、股を羞 かしそうにつねりなどすること肝要 なり。
女は、容姿 うるわしくとも、、自慢顔 にて口きくなどすれば、男、愛想をつかすと心得うべし。
とかく羞 かいみあるが、いたってかわいらしきものなり。
婦人 はひとたび嫁入りして、男の一物 あしきとて、その家をいで、たとえ、ふたたび善きまら にあたりしとも、女の道に違 い、おおいなる恥 なるべし。婦人のために、茎 の恩は父母 よりもたかし。
たとえば、甲形 、鎧 がた、りんの玉、りんの輪、ひごずいき、あるいは長命丸、きけい紙などのこんたん 道具[魂胆遣曲道具 と言われる性具の品々]もちおこなうは夫 のためにするべしもあらず、みな女をおもい、悦 ばせんためにあらずや。むこうをよが らせ、悦 ぶもの、夫 よりほかにあらねば、大切にいたすべきことなり。
一、女子は玉門 のそうじを第一にすべし。
立居振舞 い悪しきにおいすれば、色をうしない、夫の心かわること、成 るべし。
一、婦人 は夫の食事に心をつくすべし。
交合、一夜に五、六へんも行いたるその翌日は、いかなるつよき男にても、体中 は荒 れ、悪しき食事をすれば躰 をそこない、身をうしなうことあり。
ずいぶん、やわらかき飯 に、菜 は雪塩か、煮ぬき玉子[なま卵のこと]などよし。
一、婦人はその身を心ずかいして、なにごとも、夫にしたがうべし。
たとえ、夫、心ばえ荒ら、声苛 かに怒るとき、共に夫婦 あらそいすれば、家の恥を世にあらわす道理なり。
ほか目よりいたって見苦しく、誹 り笑うものなり。夫のきげん悪しきときは、返答なく、しとやかにもてなし、その夜、夫臥 したる閨 に入りて、わが帯を解きて、直 の肌をひったりつけ、夫の喉 へ、頭 をうつむけ、あたえる躰 にてよりそうべし。
にべなき男はこれをいったん<憤/rb> りて突きたるこそあり、いくたびも、いくたびもとりつき、ものを言わず寄りそえば、いかなる心荒き夫にも、ついにはきげんなおり、そのままに差置 くものなり。
このとき、そろそろ夫の茎 をさわりかくすれば、つい指先きに仲人 たちて、仲なおりの一曲 となるべし。かくの如くつつしむ女人はつねに夫婦 のあらそいを世間に出 さず、男も女房の心底を感じ、ますます家内さかえると、うたがいなし。
一、もとより女子は生れいずるより父母の養育にて成長すれども、かんじんの開 をうしなうことあたたわず。他人の一物 にて、一生、開 をば育つるものなれば、なおなお夫にも大切なるものなり。
右の条々 、いちけなきときより、ふだんよく心得なば夫婦の仲、おのずと和 らぎ、ゆくすえながくおだやかなり。女子は、たとえば衣服道具など多くもちて嫁入りせしむよりも、この条々をよくつつしむこと、一生、その身の宝となるべし。世のことわざに、布 は機 から、夫は女からと伝えり、まことなるかな。女人たる者、この道理 を知らずんば有 べからず。開茎 先生述
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婚礼秘事袋は書きかけになってしまったがその1つ。
現代でも幾つもの著作がある貝原益軒の「女大学宝箱」にも「
紅閨禁秘抄に興味を持って買った「閨の秘伝を教えます―紅閨禁秘抄」の冒頭に二つの比較が乗っている。
本をすべてコピーするわけには行かないので女大楽宝開の部分だけ抜き書きして見た。
約280年前に書かれたものだが、今でも使える。現代だらこそ必要なところもあると感じた。
誤解してほしくないのは、男尊女卑の時代のもの、その部分は読み飛ばしほしい。
第一章
それ、女子は成長して他人の家にゆき、夫につかうるものなれば、色道の心がけ第一なり。
父母も、もとよりその道を好みたるゆえに、子孫も
これみな、親、おのが若きとき、淫乱をわすれ、厳しく育てたゆえなり。
女は
心ばえよしなき女子は心さわがし、
女子はいとけなきより夫の
かりそめの戯れにも、あるいは手を噛み、股を
女は、
とかく
たとえば、
一、女子は
一、
交合、一夜に五、六へんも行いたるその翌日は、いかなるつよき男にても、
ずいぶん、やわらかき
一、婦人はその身を心ずかいして、なにごとも、夫にしたがうべし。
たとえ、夫、心ばえ荒ら、
ほか目よりいたって見苦しく、
にべなき男はこれをいったん
このとき、そろそろ夫の
一、もとより女子は生れいずるより父母の養育にて成長すれども、かんじんの
右の
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