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愛の四十八手 序文(この世に女と男が居る限り続くいとなみ)

 ネットで「四十八手」の解説がされているブログを見つけ興味を持ち資料を集めて見ました。
それまでは幾つか名前は知っていても、性・風俗には詳しい分けでもなく、知らない単語に右往左往する状態です。
本も数冊買ったものの辞書代わりに読む程度。こんな状況ですが暇に任せて書きなぐってみます。
素人ゆえ誤りが沢山あるのではと思います。じゃれ事と思ってお許しを!

 さて、世界の2大性典としては、インドの『カーマスートラ』と中国の『房中術』になるそうです。両方とも読んではいませんが、後者は日本最古の医学書と言われる『醫心方』(いしんぼう)房内編を読みました。

※カーマスートラ:書かれた本が少ないです。それでも、国立国会図書館の近代デジタルライブラリーにあります。数十ページを読みました。一部翻訳されていない部分があったり、(言語はわかりません)大正12年の出版で即刻発禁処分になった本です。読んで意味は理解出来るものの面白いとは思えなかった。登録も必要ないですし無料なので興味ある方は「カーマスートラ(性愛の学)」で検索してみて下さい。

また、房中術とい名の本も存在しません。閨房に付いて書かれたものは色々あったようです。引用した本は出版社の編集部著なるもので、悪い言い方とすれば三文雑誌の類でしかなかった。(13/04/24追記)

醫心方は平安時代に中国から渡来した医術書などを30巻に纏め、円融天皇に献上されたものです。房内編は、それまでの中国で書かれた房中術や道教などを元にしているそうです。(房内とは寝室のこと)

 中国は皇帝が変わると以前にあった書物(竹簡)などは、焚書が行われ、古い時代のものは残っていない様です。(近代では文化大革命)しかし、日本には遣隋使や遣唐使により持ち帰られ、多くのものが残っているもと聞きます。例えば、古本で醫心方を検索すると台湾で発行された本がヒットしたりします。原書は漢文で書かれていることや焚書を免れた内容が書かれている本として貴重なのでしょうか?

 四十八手と言うと菱川師宣が元祖と言われます。『色恋四十八手』がそれです。現代の四十八手と相違する点は、色恋なのです。全てがセックスに関した艶本ではないのです。このあたりは『春画で読む 江戸の色恋 愛のむつごと「四十八手」の世界 白倉敬彦著』に書かれています。皆さんご存じの通り四十八手は48のスタイルのことではあいません。  
上述の著作によれば、イロハ48文字から来ているのでは?の説には、頷けます。
ネットで多く見かけるのが、「多くのもの」と説明されされてはいますが・・・でも、数字で多くのものならば「八百(やお)」ではないでしょうか?大江戸八百八町(実際は808以上あったそうな)「八百万の神」や「八百屋」など多くのものを表すなら「八百」だと考えて仕舞う。

今では365やその倍以上のスタイルを紹介した本も出版されてはいますが・・
それなりの内容があるのか、個人的には大いに疑問を感じてしまいます。

 四十八手の名前は幾つか知っていました。
これは江戸時代にネーミングされたのかと思いきや意外に歴史は浅そうです。
知っている名前のルーツが書かれたサイトがありました。
 地下本雑考-態位集系譜考序説」
 リンク切れの場合はTOPページはこちら http://www.kanwa.jp/xxbungaku/index.htm
ここを読むと、戦後まもなく発行された『鴛鴦閨房秘考』の様に思います。

 どういった形で書こうか考え手元にある「鴛鴦閨房秘考(おしどりねやのしぐさ)性戯四十八手裏表解説書」を引用して書いて行くことにします。
目次を書くとこんな感じ
 【更新中】地下本を入手したので最初から書き直しています。
 新たな目次は「鴛鴦閨房秘考 序」にあります。
 ページは従来のまま変更していないので下の目次からも更新後の記事に飛びます。

鴛鴦閨房秘考【性戯四十八手】
No名称よみ分類備考
1網代本手あじろほんて男上・前位Modify:2012/06/29
2揚羽本手あげはほんて男上・前位Modify:2012/06/29
3筏本手いかだほんて男上・前位
Modify:2012/06/29
4鶺鴒本手せきれいほんて男上・前位
Update:2012/06/29
5寿本手ことぶきほんて男上・前位

6洞入本手ほらいりほんて男上・前位

7笹舟本手ささぶねほんて男上・前位

8深山本手みやまほんて男上・前位
9入船本手いりふねほんて男上・前位Update:2012/05/07
10唐草居茶臼からくさいちゃうす座・前位
Update:2012/10/29
11忍び居茶臼しのびいちゃうす座・前位
Update:2012/10/29
12浜千鳥はまちどり男上・前位
13横笛よこぶえ側・前位
14零松葉こぼれまつば逆・前位
15菊一文字きくいちもんじ交・前位
16浮橋うきはし交・背位Modify:2012/07/04
17八重椿やえつばき交・前位
18燕返しつばめがえし交・背位
19卍崩しまんじくずし交・背位Modify:2012/06/30
20出船後取りでふねうしろどり男上・背位
21潰し駒掛けつぶしこまがけ男上・背位Modify:2012/06/30
22本駒掛けほんこまがけ男上・背位Modify:2013/02/02
23〆込み錦しめこみにしき女上・背位
24〆込み千鳥しめこみちどり女上・背位
25後ろ櫓うしろやぐら立・背位Modify:2012/06/30
26亂れ牡丹みだれぼたん座・背位
27本茶臼ほんちゃうす女上・前位Modify:2012/06/30
28筏茶臼いかだちゃうす女上・前位Modify:2012/06/30
29時雨茶臼しぐれちゃうす女上・前位
30機織茶臼はたおりちゃうす女上・前位Update:2013/02/02
31御所車ごしょぐるま交・背位
32月見茶臼つきみちゃうす女上・背位Update:2012/10/29
33宝船たからぶね女上・前位
34空竹割からたけわり男上・前位Modify:2012/06/30
35志がらみしがらみ男上・前位
36筏崩しいかだくずし男上・前位

37廓繋ぎくるわつなぎ交・前位

38陽炎かげろう逆・前位

39きぬた逆・前位
40狂い獅子くるいしし座・前位

41花菱責めはなびしぜめオーラル
42尺八しゃくはちオーラル

43椋鳥むくどりオーラル
44白光はっこうその他
45逆さ椋鳥さかさむくどりオーラル

46二つ巴ふたつともえオーラル
47立鼎たちかなえ立・前位
48櫓立ちやぐらだち立・前位


鴛鴦閨房秘考【続 性戯四十八手】
No名称よみ分類備考
49俵抱きたわらだきほんて男上・前位
50浮島本手うきしまほんて男上・前位

51釣瓶落しつるべおとし男上・前位
52達磨返しだるまがえし座・前位

53地蔵抱きじぞうだき座・前位
54鳴門後取りなるとあとどり座・背位
55いすか取りいすかどり側・背位
56裾野すその男上・背位
57坐禅転がしざぜんころがし男上・背位
58押し車おしくるま立・背位
59花菖蒲はなあやめオーラル

60下り藤くだりふじ座・前位

61流鏑馬やぶさめ女上・前位

62鵯越えひよどりごえオーラル
63八つ橋やつはし側・背位
64丁字引きちょうじびき男上・前位

65巣ごもりすごもり側・背位
66虹の架け橋にじのかけはし座・背位
67絞り芙蓉しぼりふよう座・背位

68岩清水いわしみずオーラル


 女閨訓を始めました。明治の女性が子女の為にに書いた教本
 ※1.分類
   ○上=男女どちらかが寝ている状態
   立= 男女が立っている状態
   座= 座っている状態
   逆= 男女の頭部が逆さまになっている状態
   側= 両者が体を横にしている状態
   前位=向き合って結合している。
   背位=男が女の背中(臀越し)に結合している。

  【追記】
  あるす・あまとりあ 高橋鉄著を見た影響で独自のものを考えたました。
  分かり易いのであれば良かったのですが逆効果だった。
  一般的な次の分類へ、それぞれの説明から変更して来ます。
    ・正常位(本間、本馬、本手、四つ)
      伸長位
      屈曲位
    ・後背位(バック、駒掛け)
    ・茶臼(騎乗位
    ・座位(居茶臼)
    ・側位(横取り)
    ・立位
    ・交差位
    ・オーラル
    ・その他
   '13/4/26

  ※2.備考
   ☆があるものは、文章が下手なので図解があると分かり易いので「OUT of TILOLU」のあるイラストを
    借用することにしました。ご本人のオリジナルイラストで作者の田中夏織さんにも快諾を頂いています。
    この場をお借りしてお礼申し上げます。
    著書の『お江戸吉原草子』は吉原の仕組みやおいらんのことなどなどが書かれています。
    処女を通したおいらんがいたとかイメージを変えさせられました。

    選ばせて頂いた理由は①綺麗に描かれていること。②分かり易いこと。③卑猥さがないこと。です。
    「OUT of TILOLU」のURLは PCサイト  携帯サイト
    携帯サイトは出先なので参照するのに重宝ですよ!
    無いものはどうしようかなぁ~~~(考慮中)
 妹背閨房考(いろずもうねやのとりくみ)を引用して始めました。
 無かったイラストは随時、妹背閨房考のものに置き換えています。

  ※3.Last up date 2014/05/26

この順番に書くかはまだ決めていません。
分類毎にすると説明はやり易いですが変化がなく面白くありません。
(分類は勝手に振っていますが・・・)
さぁ~どうしようか・・・

※参考にした本
 『江戸の色恋江戸の色恋 愛のむつごと「四十八手」の世界』 白倉敬彦著 洋泉社
 『好いおんな ~略~ 鴛鴦閨房秘考四十八手』   青木信光著 美学館
  ※鴛鴦閨房秘考四十八手の原著は作者不詳です。
 『医心方〈巻28〉房内篇』 丹波 康頼 (著), 槇 佐知子 (翻訳)
 『醫心方 第二十八巻 房内編』          三島泰之訳注 泉書房
 『いろの辞典【改訂版】』             小松奎文著 文芸社
 『猫(マオ)セックス女性がリードする愛し方、愛され方』 岩崎るりは 講談社
  ※文頭にある興味をもったブログの作者です。
   ブログ自体は削除されてしまった様で今は見つかりません。

  

    網代本手  1.網代本手

  
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