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女閨訓 茶臼(色々な方法についての心得)

 2番目は茶臼、騎乗位の方法です。我流で学んだことがないと眼から鱗の様なことが多いことか・・・
この種のものは男性が書いているものばかりで視点はどうしても男になって仕舞う。女性側からだと、また別の見方が出来るんだと感心する。

元本 女閨訓全
 種々な方法に就いての心得
口語訳 女閨訓
色々な方法についての心得
二、茶臼(兎吮形1 2.茶臼(騎乗位)
 挽茶ひきちゃに用いる石臼の下より軸出て上の石に穴ありて此の軸に嵌るが故に2之にたとへて云ふなり。支那にては兎吮形とうこうがたと云ひ。俗には之を道鏡振と云う。けだし僧道鏡が女院3を犯し奉る時、臣として君を下に敷くは畏多しとして案じ出せる仕方なりとつたふるが故なり。  抹茶などを挽くさいに使う石臼で、下の石より軸が出て上の石に開いた穴にこの軸を刺し込む構造になっているが、これに例えて言う。中国では兎吮形と言う。俗にこれを道鏡振と言う。おおよそ、道鏡が高貴な女性を犯す時、臣下として下にするのはおそれ多しと案じ、考え出された仕方と伝わっている。
  1. 兎吮:医心方-房内編-九法7番目に 兎吭毫(とこうごう)がある。違いは後半に出てくる変法一と同じ。
  2. 53.地蔵抱きで石臼の仮説を書きました。どうやら同じ様です。
  3. 女院(にょいん):天皇の母や皇后,後宮, 女御や内親王などで,女院号を持つ女性を言う。
 即ち、夫を仰向けに臥さいめ、我が身は 之に跨りて行う仕方なり。此れ夫の疲れたる時、或は不機嫌なる折りに一切の仂きを我が身一つに引受けて切廻す方法にして、妻の誠の見せ処なれば良く心して行ふべきなり。故に始めより終りまで一切夫の手を煩はさず、夫の力を借りぬ積りにて行ふこと、この仕方の妙味にてあるなり。  これは、夫を仰向けに寝させ、これに跨って行う仕方です。これは夫が疲れて居る時、或いは不機嫌な時に、一切を妻が仕切る方法で、妻の誠の心を見せるところなので心して行うこと。ゆえに始めから終わりまで一切夫の手を煩わせず、夫の力を頼りにしなで行うこと。この仕方は妻に取って妙味がある。
この仕方にて予め心得置くべきは唯夫を仰向けにして跨る時は夫の腰低過ぎて交合の途中快き処にて往々男根の抜けぬげれる事もあるものなれば、先ず座布団二つ折り位のものを夫の臀に当て支ひ腰を高くして始める事、斯くして始めは上半身を起し膝をつきて打ち跨り、先ず男根の小さく軟かなる時は我が右の手にて強く握り、雁首の皮を被せたり脱がせたり、激しく抜き上げ抜き下ろし、又親指の腹に唾を付け鈴口(亀頭の下)の処を擦る様に弄廻いじくりまわせば4、如何なる男根も必ず大きく逞しくなるべし。 この仕方ではただ夫を仰向けに寝させ跨ると腰の位置が低く途中の良いときにおおおうにして抜け出ることがある。それを防ぐ方法として、先ず座布団を二つ折りにした位のクッション等を夫の尻の下に入れ腰が高くなるようにしてから始めること。この様にして始めは上半身を起こし膝を着いて跨り、先ず、男根が小さく軟らかい時は、右手で強く握り、雁首の皮を被せたり脱がしたり、激しく上下させ、また親指の腹に唾を着け鈴口(亀頭の下)のところを擦る様にいじくり廻せば、如何なるペニスも必ず大きく逞しくなる。
  1. ソープ嬢が教えてくれた方法の方確実と思う。陰嚢を指先で軽く下から上に撫でる。ギターのトレモロ奏法の様に人差指~薬指の3指でくすぐる様な要領で動かしてやる。書かれている方法では経験から言うと必ずとは言えない。
 此の時そのまま男根を握り、左手を下に突きて腰を揚げ、先ず雁首を我が吉舌ひなさきに当てゝ強くり廻し、女陰の湿り来るを待ちて陰門の口に臨ませ、急に両脚を後ろに伸して腰を落し、一気に根本まで差入れ、夫の胸に寄り掛り緊と抱くべし。5此の仕方による時は、女の腰の仂き最も自在なるものなれば、上下はもとより前後左右に腰を捻り旋らし、常に雁首まで抜き出しては強く刺し込みて磨り付ける仂を続くべし。  この時そのまま男根を握り、左手を着き腰を上げ、先ず雁首をクリトリスに当て強く磨り付け廻し、濡れて来たら陰孔に当て急に両脚を曲げ、腰を落として一気に根本まで挿入し、夫の胸に強く抱き付きなさい。この仕方をする時は、妻の腰の動きは自由自在になるので、上下を始め前後左右に捻り回し、常に雁首まで引きまた強く深く納める擦り付ける動きを続けなさい。
  1. 四十八手で言えば、27.本茶臼 や 29.時雨茶臼にあたる。
 斯くする時は夫如何に不機嫌なりとも如何に労れたりとも、必ず快くなりて下より厳しく抱き付き腰を揺り上げ持ち上げて終に気を逝り精を洩らすに到るべし。此の仕方にも又変法あり。一つを後茶臼6と云ひ、次に述べる馬懸うまがか7と茶臼の法と組み合せたる仕方なり。即ち我が身を後ろ向きにして跨るなり。此の時は夫の腰に高き枕を入れ、臀を充分に後に突出す様にせざれば具合よく根本まで入り難きものなり。我が両手は夫の脚を抱きて力とするなり。  このようにすれば、いかに不機嫌でも、疲れていても、必ず心盛り上がりきつく抱き付き腰を揺り上げ持ち上げクライマックスを向かえ発射すます。これ以外にも変化したものがあります。一つを後茶臼と言い次に説明する駒掛けと茶臼を組み合わせた仕方です。これは、跨る際に夫の足の方を向きます。この時、夫の腰に高い枕など入れ尻を充分に足下の方へ突き出す様にしないと上手く根本まで入りません。両手は夫の足を掴みそれを支点に力を入れます。
  1. 四十八手で言えば、23.〆込み錦 や 32.月見茶臼にあたる。
  2. 馬懸り:駒懸と同じ。
 又他の変法に居茶臼8と云う仕方あり。支那にては猿搏えんばく9形と名づけ俗間ぞっかんにあぐらと云ふ。これは夫が座りたるまゝにて膝を開き、我が身は夫に抱かれて其の腰に跨り我が手を以つて男根を女陰に受入れて後は、両手にて、夫の顔にすがりつき夫の両膝の間に臀を落し、両脚を夫の腰の周に絡みつけて行ふなり。  また、ほかに居茶臼と言う仕方があります。中国では猿搏形と言い俗にあぐらと言う。これは夫がアグラをかき座りそこへ跨って抱き付き、手で男根をヴァギナへ挿入し両手で夫の頸にすがり付き、夫の両膝に間に腰を下ろし、両脚を夫の腰の周りに絡み付けます。
  1. 四十八手で言えば、10.唐草居茶臼
  2. 猿搏:医心方-房内編 九法の三番目。これは明らかに駒掛けに近く、三十法の27番目にある吟猿抱樹が適当でしょう。明治の後期でも医心方は一般に知られていないのだと推測します。
此の仕方にては夫の両手にて我が臀を抱き、締めつ弛めつ操ると同時に、我が足の踵にて夫の腰を前に引締めて調子を合はせ、我が両手の指を組合せて夫の頸にかけ、少し半身になりて女陰を突出す様にしながら左右に磨り合はせるなり。之又日中など床なき折り行ふには寝転ぶよりも遙に味ある業なり。 この仕方は夫は両手で尻を抱き、引き寄せたり離したりする。これに合わせて足の踵を使い夫の腰を引き寄せたりして調子を合わせ、両手は指で組み夫の頸にかけ、少し後ろに倒れる様半身になって女陰を突き出す様にしながら左右に擦り合わせます。また、日中に床がない場合、寝転んでするより遙かに味わいがあるものです。


映画などでベッドに大きな枕やクッションが置いてあるを良く見かけます。また、ホテルのダブル部屋もありますよね!軟らかいものでは役に立たないでしょうが、少し固めのものを用意して置くと、なにかと便利だと思います。
茶臼だけでなくても使い道は色々あるものです。四十八手の茶臼系では男の尻に入れてと書かれたものはなかった様に思うのですが・・・
月見茶臼などは男の腰を高くしないと女性が前屈みになってピストン運動するのは難しいと思います。この辺りは実用性を考えたアイディアだと思いました。

さて、次は本文中にも出て来ましたが「駒掛け」です。

  

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