４８手　9.入船本手

9.入船本手

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本文
　　女房の細腰をグッひきよせ　まらを深く入れ　女房は両足を網代式に組合わせてしめつけ　うしろへついた両手に力を入れて　調子をとりつゝ持上げる。

解説
　　舟が港に入ることだろう！それとこのスタイルに何の関係があるのか？船乗りは、みなとみなとに女が居ると言う。そしてこのスタイルが好きなのか？
　業界用語と言うか専門用語で入船とは船尾から桟橋に着けること言うらしい。

　　20に「出船うしろ取り」が出て来ます。こちらの方がしっくりするようにも思えます。
　問題はプロセスではないだろうか？鴛鴦では本手に組んでから男が女の腰を抱きながら起き上がると書かれてます。想像するにかなり無理がある。

　　無理なくこのスタイルに移るには、居茶臼で合体し男が女の腰を持って抱き上がる方が自然と言うもの。
　居茶臼なら尻から入るとも言えるのでは？船尾から接岸するのイメージに合うではないか？
　出船うしろ取りでは男が刺し込む。女からみて体を引けば、舟が出て行くとも言える。だから出船なのか？

　　鴛鴦の説明は、本手と付くので、本手を意識し過ぎたのでは？
　また、今までの本手は女が仰臥していた。しかし、これは寝て居ない。男は座る姿勢に近いので本手ではなく居茶臼と言うべきで「入船居茶臼」と名づけるべきでないだろうか？

　　