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愛の四十八手 拾 、唐草居茶臼(鶴交頸)

10.唐草居茶臼
 【読み】からくさいちゃうす
 【分類】座位(居茶臼)

10唐草居茶臼
※無断複製禁止(クリックすると別画面で大きく表示されます)

鴛鴦閨房秘考(おしどりねやのしぐさ)を元にしているので「唐草居茶臼」にしました。
居茶臼とはせずに「唐草茶臼」と言ったりします。

男がアグラなどで座ったところへ女が跨がるものを居茶臼と呼びます。
ですから、似たものに、居茶臼、忍び居茶臼などがある訳です。

では、組方の説明をしましょう。

男はアグラをかき、女はまたを拡げて乗りかかりながら、息子を手で持ち添え、静かに腰を下ろして包み込みます。お互いにしっかりと抱き合い、腰を密着させ、重力が結合部分に集まる様にします。

男は、両股または左右別々に上下にゆっくり動かして女の体を上下させます。女は腰を浮かせたり沈めたりして、男の動きに調子を合わせます。
そして、すりつけ腰やら腰を回したりして、息子をしっかり咥ええるように竿をギュウギュウと締め付けます。

すると男は下から夢中になって突き上げ、男泣きに泣かんとばかり女の有り難さを思い知ります。


似た形は、医心方-房内編の第十二章「九法」九番目にある鶴交頸(かくこうけい)に見ることが出来ます。

九法は黄帝が玄女に懇願し聞き出した9つの体位。聞き出すにあたり、聞いたことは石室仕舞い、他言せず自らはそれを行うと・・・黄帝の秘技として独占しようとしたのか???

体位の説明は、この九法から引用して説明します。

九法の九番目を鶴交頸(かくこうけい)と言う。
男はあぐらをかき、女は向き合う姿勢で男の股の上に跨がって、手で男の頸(くび)を抱きかかえます。
男は玉茎を挿入し、麥歯へ刺すように誘います。その際、出来るだけ實(陰核)にあてます。

また男は、女の尻を抱えて、揺すったり持ち上げたりして女の動きを助けます。
すると女は絶頂に達し、愛液が溢れ流れだします。女が満足したらそこで止めます。

意味不明な箇所が2つ出て来ました(^^;;
麥歯(今の字に当てると「麦歯」になる)と「實にあてる」・・・


黄素妙論と言う本があるのを知り現代訳 「戦国武将の養生訓」山崎光男著 を読んでいたら、
解説に「寸」のことが具体的にかかれていました。
寸とは、尺や寸の寸ではなく鍼灸の「同身寸」を言うそうです。

良くツボの位置を、なになにから指○本という言い方を聞いたことがあると思います。
ここの寸は、簡単な方法では親指の横幅です。計り易い方法は「黄素妙論に寸が」を参照して下さい。

麦歯は中2寸、女性の場合はどのくらいの長さなんでしょう?
私は2cmでした。身長155cmの人だと1.8くらいでしょうか?
1.8を2倍すると3.6cmです。Gスポットの位置ですね! ※2012/10/29訂正

昔からGスポットが知られていたのか(^^;;

もう一つの、「實にあてる」は、文脈から想像してクリトリスと思います。

Gスポットの話に戻って、女性にも前立腺があると言うのが医学会では常識になっているとか?
位置はGスポットの位置と一致するので前立腺=Gスポットらしい。

前立腺と言っても退化し、男の様には、はっきりしていない。
興奮して始めて数CCの体液が溜まるそうで、この時に、膣から触れても場所が分かる様になる。

因みに男の場合、肛門から指を入れ前立腺を簡単に見つけ出す事が出来ます。
前立腺炎などの診察はこの方法で触診されます。

以前、Gスポットが「在る」・「無い」の論争が生まれたのはこのためではと思う。

諸説ある様ですが、溜まった体液を放出(射精と同じこと)した現象が潮吹き。
出す量は数CCなので、まさに射精と同じなのです。
AVの潮吹きは、お漏らし(失禁?)が真実。あの量はどう見ても数百CCはあるようね!

尿ではなく、潮となぜ言えるのかと言うと、採取して成分分析をしたんだとか!分析すると尿の成分といえない。
協力した女性は大変だったろうね?学者が採取する器具を持って待ち受けているところで、オナニーをして??絶頂に達しないとならない。助手が介助したのか?想像するのも面白い。

経験者に聞くと、「オーガズムに関係なく、潮吹きは訓練次第で何度でも出来る」これって何?退化した小さな前立腺でも前立腺なのだから、痙攣した様になる筈。また、前立腺は随意筋とは思えないので訓練してどうなる訳でもないと思う。小水を漏らす訓練なら納得する。

要するに潮吹きのメカニズムが完全に解明されず、ナゾばかり。
現代医学と言われる西洋医学は、文化的な背景から性をタブー視して来た。
時には研究した人もいたようだが、相手にされず不完全なまま来て居る。

例えば、オーガズムは女性のヒステリーだとされ、治療器具まで開発された。その器具と言うのが、お笑いで今の電マと同じ。これがアメリカの博物館にうやうやしく?展示されている。(電気製品ですからそう古いものではありません)
中国などの古い文献をあった方がまともなことがたくさん書かれているのに!

とかく学術的に立証するは実験や、そのデータデータを使い論理的に証明を求められる。これらの研究が何か役にたつのかと言えば??。
役立つのであればスポンサーも付くだろうが、興味本位で出すほど奇特な人もいないのでしょう、スポンサーが付かず研究も進まないが実情のようです。まだまだ、根拠に乏しい論争が続くのでしょう。

話を鶴交頸に戻します。
九法は体に良い体位を説明していますので、最後に効能が書かれています。
(医心方とは日本最古の医学書です。房内編とはいえ、子作りのマニュアルではないのです)

この体位で楽しめば七傷は自然に治る
 一に曰く陰寒
 二に曰く陰萎
 三に曰く大便を我慢出来ない。(下痢)
 四に曰く早漏
 五に曰く精が少ない
 六に曰く精気が精令で精液が薄い
 七に曰く頻尿で出が悪く滴る様ですっきりしない。(前立腺炎?)

この効能はどうかと思います。効果があるとすれば六くらいでは・・・

出処は「玄女経(げんじょきょう)」からの引用の様です。
中国からもたらされたものなので、おまけは中国の春画。

10_唐草茶臼

女が男の足の上に乗っていない?(枕の上に見えますが・・・)四十八手だと別の名が付いているかも知れません。


  
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