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大江戸四十八手(前戯編)

週刊ポストの二月二十二日号に「大江戸・性愛四十八手」と、表紙にある。
このブログで四十八手を書いて来ているから、当然手に入れて見た。

何やら世の中大江戸四十八手が密かに広まっているようだ。
鴛鴦や妹背の四十八手を書いている時は参考資料探しに四十八手を検索していたが
そんなの見た事がない。

何処が始めたのかAV辺りらしいのだが、これと言った解説も見つからない。
前置はこれくらいにして、雑誌の「美女医が詳細解説『大江戸 四十八手』の性感講義」にある
四十八手と鴛鴦などで取上げた四十八手を比較してみよう。

記事が面白いと思ったのは48を6つパートに分けたこと。その1から見てみよう。

1.内側から昂ぶらせる八手
  うぐいすの谷渡り        鴛鴦=なし 妹背=なし
  ※全身を舌なので愛撫する。なめ回すと書くより綺麗!これが江戸風味なんでしょう。
   鴛鴦や妹背にはないが四十八手の一つに入れる事ある。

  千鳥のきょく          鴛鴦=なし 妹背=なし
  ※単なる数合わせとしか思えない。後から出て来る雁が首、尺八、雁が音の別名の域を出ない。

  椋鳥むくどり             鴛鴦=43.椋鳥  妹背=43.むく鳥

  立ち花菱          鴛鴦=41.花菱責め 妹背=41.花菱ぜめ
   ※雑誌との違いは女性の臀が床についているか、浮かせているの違い。

  二つ巴           鴛鴦=46.二つ巴 妹背=46.二ツ巴

  岩清水           鴛鴦=68.岩清水 妹背=続20.岩清水

  かりが首           鴛鴦=42.尺八 妹背=42.雁が音

  ひよどり越えの逆落し    鴛鴦=62.鵯越え 妹背=続14.ひよ鳥越え
   ※さかさ落しまで入れるなら、鴛鴦や妹背の方が相応しい。
     でも女性が苦しいだろうから雑誌の方が健全。

雑誌には取上げられていないものとしては、花あやめ 鴛鴦=59.花菖蒲 妹背=続11.花あやめ
愛撫の方法として白光錦 鴛鴦=44.白光錦 妹背=44.白光錦がある。

大江戸四十八手ね!私に言わせれば看板の掛替え。
前戯に、フェラチオや69と言うと、殆どの人は直ぐにイメージ出来るんだろうとと思う。
普段聞かない風流な言葉に代えるとイメージも変る。江戸と言っても明治後期~戦前にネーミングされたものが
殆ど、菱川師宣の四十八手の名前では古すぎて難しからかなぁ?
因みに師宣の四十八手はデート場面は幾つか登場するがフェラチオなどは無かったと思う。(精査中)



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