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【四十八手番外編】女の前戯はデートの前から

おまけ、以前SNSの日記に書いたものを転載します。

++++ここから
四十八手を調べていて、「岩崎るりは」のブログを見つけ著作も読んでみました。
その中に「女はデートへ行く前から感じるもの、ホテルへ入ってからと考えては間違い」とあります。

四十八手は、調べれば、調べる程、分からなくなって行きます。
最初に四十八手を書いたのは「菱川業平」は有名です。
「恋のむつごと四十八手」がそれのようです。
表四十八手と裏四十八手の九十六体位が書かれているいるかの様に言われていますが、裏四十八手は、存在しない様です。(少なくても業平版は無い)

上述の本の跋文(後書き)に「本書は表四十八手なり、跡より裏四十八手を出す」とい一節があり、後世の人が表裏九十六体位があるした様です。
では、表四十八手は48の体位かと言えば違います。

第一図 逢夜盃(あふよのさかづき)・・・飲み会
第二図 思比(おもひくらべ)・・・ホテルへの誘い
第三図 明別(あけのわかれ)・・・朝の別れ
第四図 ぬれなづけ・・・行為の後の女の心

1と2は行為の前で、3と4は後のこと。  読み返して見ると4つとも行為の前だと思う。
[他にも体位ではないものや?3P(男1:女2以上もあれば、男2:女1もある)]

ようやく、第五図 四手(よって)・・図から言うと網代手本、または単に手本、で体位に入って行くという具合。

話がそれて仕舞ったので元にもどします。
女史の言い分は、業平の四十八手がデートから書かれている点と合わせて考えると、Hがしたいからと、初めからホテルへ直行などということは、愚かなことと説いていると考えます。

男からすれば、女の気持ちは難解極まりないと・・・
そのあたりは、医心方(房内編)と言う古典を読むと実に分かり易い。

 第七 五徴
 第八 五欲
 第九 十動

医心方は遣隋使や遣唐使が持つ帰った中国の書物を纏めたものです。
従って、原書は漢文で現代の様に印刷技術などありませんから、手書きです。
転記する際に誤字になったり書記官のくせ字が読めないなどの問題もある様です。

女史はこの3つは女のオルガスムスを知る方法と書いています。
でも、「五欲」もそうなのだろうかと疑問が残ります。
飲んでいてお姉さん(歳上の女性)に絡まれた経験から言うと、五欲に書かれている1~3は経験があるので、何も行為中の欲と狭める必要を感じない。

++++ここまで。
医心方に付いては追々四十八手の中で取り上げて行きます。

  

 笹舟本手 深山手本    入船本手 入船本手
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