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48手 43.むく鳥

43.むく鳥
43椋鳥※無断複製禁止


本文
  外国風に云うと69(シックスティーンナイン)で図の様に組みお互いになめ合い吸ひ合う これは前戯に用ひても本技の最中にやってもよろしい


解説
  椋鳥の意味に「お上りさん」がある。又、椋鳥はどこにでもて「ギャーギャー」とうるさく鳴く。
  どちらなんだろうか?後者なんでしょうか?これ以上は名前の由来になりそうなことは思い浮かびません。

  序説で外国から入ってきたものも加えて48手を作ったと書かれてました。これを言いたかったのか?
  海外から入って来たと言うのには異議があります。江戸中期に「巴取り」がありました。作者は知っていたのだろうか?

  これで61手ですが外国から入って来たものなど見つかりません。残りの7手にもありません。
  大正期~戦前に書かれたようですが、当時の外国と言えば欧米のことでしょう。

  個人としては、20世紀初頭の欧米は宗教の影響を強く受けていて、性の後進国だと思ってます。
  そこから輸入したと思っているのであれば、明治維新で多くのものが失われたのだと思います。

  ※追記(14/3/23)
   本を2~3冊読んだだけでは、無知に等しいことを思い知らされています。
   『小柴垣草子こしばがきそうし寛和かんな年間[一条天皇]に女が下、男が上の図が載っているそうです。

   また、鎌倉時代の『稚児草子ちごそうし』の「相舐め」あいなめが描かれている。

   江戸に入り、お互いに相手行うオーラルセックスを相舐めと称され、
   男上位を「椋鳥むくどり」、「ともえどり」。
   女上位を「さかともえ」、「さかさ椋鳥むくどり
   横臥位を、「ふたともえ」、「二丁立てにちょうだて」などして文献に残っているそうです。

   妹背(含む鴛鴦)の48手では登場していない「二丁立て」。
   ご存じの通り、他の48手には二丁立てがあります。

   このことは、古来から書かれた沢山の本から集めれば100を越えるものがあるのでしょう!
   妹背や鴛鴦は、その中から選択したのものと言えそうです。

   序説には、あたかも編集者が名づけた様な書きぶりです。
   しかし、本を読めば読むほどに、江戸時代からあるのと判ります。
   多くは江戸時代以前のものなのだと思えて来た。

   外国うんぬんと書かれているのは、
    (1)編集者の勘違い。
    (2)意図的に舶来を強調し、西洋かぶれの日本人の受けを狙った。
   むく鳥の本文、は後者の様に思えます。
   全体的こは、2うのどちらかか?それとも私の見落としなんでしょうか?

    なお、次の本を参考にしました。
    『江戸の艶本とバレ句を愉しむ』 蕣露庵主人しゅんろあんしゅじん(渡辺信一郎)著


  
関連ページ
 鴛鴦閨房秘考 43.椋鳥
 女閨訓 碍ありて受けらね時の心得 口取
 妹背閨房考-序説 序説

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