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女閨訓 本間(色々な方法についての心得)

いよいよ「種々な方法に就いての心得」です。いわゆるハウツーに付いて書かれたものは沢山あります。
作者が誰かと言う疑念もありますが、少なくても女性の視点で書かれたことは間違いありません。古い書ではありますが貴重な存在でないでしょうか?

最初は本間、今で言えば正常位です。鴛鴦閨房秘考(おしどりねやのしぐさ)の四十八手では本手と付くもののがこれに当たります。
今まで書いて来た四十八手も極力組方や、その後の展開などに触れては来ましたが、いわばスチール写真です。これは一連の流れが分かる動画です。

また、性交痛に悩んでいる貴女。貴女の正常位は正しいですか?一度おさらいしては如何でしょう。
元本 女閨訓全
 種々な方法に就いての心得
口語訳 女閨訓
色々な方法についての心得
一、本間(龍飛形) 1.正常位
 本馬とも書く。支那にては竜飛1しょうへ通人は之を四ツに組むとも云ふ。即ち最も普通なる仕方にして我が身仰向けに臥し股を拡げ夫は両膝にて我股の間に入りて腹の上に掛り臥し、両手を我が脇の下より差入れ肘を突き肩を抱くの法なり。  本馬とも書く。中国では竜飛形とも言う。精通した人はこれを四ツに組むとも言う。即ち最もポピュラーな体位、先ず仰向けに寝て股を開き、その間に夫が膝を着いて入り腹の上に乗るように前屈みになって両手を脇の下から差し回し肘を突き肩を抱く方法です。
(※足は床に着け膝を立てて置きます)
  1. 竜飛:医心方-房内 九法第一に龍飜(りゅうほん)と同じ。九法は謂わば治療目的で深浅に回数など細かに指定されている。
何れの法なりとも、交合に先立ちて堅く抱締めて口を吸ふは閨中の礼儀なりと知るべし。又夫の努めとしては、女陰に男根を臨ます前に、手にて様々に之をなで擦り、指にてもてあそび廻す事を要するなり。これ単に女陰を潤はしむるのみならず、妻をして情をもよおし気を起さしむるの妙諦みょうてい2なり。 どの体位でも、インサートに前に固く抱き締めてディープキスをするのはベットマナーと知って置くこと。また、夫も手で様々にかわいがり、また指を使いクリトリスやヴァギナをもてあそぶ様にまわしたりすることが必要。これは単に濡らすためではなく、妻に愛情を注ぎ気分を盛り上げることに神髄がある。
  1. 妙諦:すぐれた真理。神髄。
 さて斯くして始めんには先ず右手にて男根を握り把(と)り締めつ弛めつしながら我が陰門に導き亀頭既に其の口に入らば、両手を夫の腰にかけ、両脚を床に突立て充分に我が腰を張り、厳しく抱締め急に女陰を持上げて先ず一気に根本まで刺込むべし。  さてこのようにして始めるには右手で男根を握り締めたり弛めたりしながら膣口に導いて雁首を入れたら、両手を夫の腰にかけ、4両脚を床に突き立て・・・・・・・・充分に腰に力を入れ、思い切り抱き締め急に腰を上げて一気に根本まで刺し込みなさい。
 面して夫の腰の仂きに従ひ、よく調子を合わせて我が腰を揺り動かすなり。女の腰の仂き唯上下にのみ動かすは我も夫も共に興少き業なり。上下に揺り動かすと同時に、前後左右に捻り廻らし、あたかも床の上に平仮名の「の」の字を書く様にする時は、男根の雁首が女陰の内側に到る処に当りて、我が身の全身痺れる如くに快くなるものなり。  顔を合わせて夫の腰の動きに従い、良く調子を合わせて(※女閨訓 閨中一般の心得-4参照)腰を揺り動かします。この時の腰使いは単に上下動するのでは、自分も夫も面白くない動きです。上下の動きと同時に前後左右に捻り回し床に尻で「の」の字を書く様にすれば、雁首がヴァギナの到るところに当たり、全身が痺れる様に快くなるいものです。
此の仕方につき特に心得べきことは、我が足を長く伸しあるべからず。又初めより脚を挙げて夫の腰に絡みつくははよろしからず斯くする時は腰の仂き自在ならざるが故なり。専ら足裏を床につけて両脚を立て膝に夫を挟み、上体はきん3と夫にすがり付き、我が腰は自由に揺り動かすに便なる様に常に浮かしてあるべし。持ち上げる時は肩と足とにて身を支ゆるなり。 この方法では、足を長く伸ばしてはなりません。また、初めから足を挙げて夫の腰に絡み付けてもいけません。何故なら、腰を自由に動かすことが出来ないからです。足裏を床につけて両膝を立て膝で夫を挟み、上体はしっかりと夫に縋り付き、腰は自由に動かせる様に常に浮かして置きます。持ち上げる時は肩と足とで体を支えます。
  1. 緊:固く引締める。
 ようやく抜き差し自在に充分擦合せ、夫の将に精汁洩れんとするに至らば、其の時こそは両脚を高く揚げて夫の腰にまとひつき両手にてきんと抱き付き口を吸ふと同時に、我が両脚の踵を夫の腰の亀骨の辺りに当てゝ確固かっこ4と引締め、我が臀を左右に揉みて、毛と毛が充分磨り5合う様に女陰を強く付くべし。此の時も尿を堪ゆるが如く息を呑み、陰孔にて男根を固く締付くることは忘るべからざる努めなり。此の仕方二、三の変法あり。  抜き差し自在に行い充分擦り合わせると、だんだんと射精が近づいたら、その時こそ両脚の踵を夫の腰骨辺りに当てきつく引き締め、尻を左右に揉み、陰毛同士が磨り合う様に局部を強く押しつける。(四十八手で言えば2.揚羽本手でしょうか)この時も尿を我慢する様に息を呑み、膣口を固く締め付けることを忘れてはいけません。この方法以外に2・3の違う方法があります。
  1. 確固:しっかりと動かない。
  2. ものとものを力こめて触れ合せる。
 一は我が片足を夫の肩に掛けて行うなり。他の一つは両脚を高く張り揚げて我が手にて我が膕をひかがみ6抱き、強く腹の方に密着しかと引寄せ、夫は半ば起上りて両肩にて我が脚を押上げ、両腕を我が脚の外より廻し、我が帯を引掴みながら男根を刺込む法なり。前者を肩車又は鳳翔7形と云ひ、後者を蝦攻め又は亀騰8形と稱するなり。凡そ女その両脚を高く揚ぐる時は、女陰正しく上の方に向ふが故に、之を以て良しとする者あれども、両者とも落ち着かぬ仕方にてあるなり。  1つは片足を夫の肩に掛けて行う。(四十八手で片足を上げると言えば、64.丁字引き です)他の1つは両脚を高く上げ両膝の裏側に捉まり強く腹の方へ引き寄せ、夫は半ば起き上がり両肩に脚を掛け、両腕は上げた脚の外側より廻し、帯を掴みながら挿入する方法です。(四十八手では両脚を上げるものが幾つかあります。4.鶺鴒本手49.俵抱きなどです)前者を肩車又は鳳翔形と呼び、後者を蝦攻め又は亀騰形と言います。この様に女の脚を高く上げる時は、ヴァギナが垂直になるのでこれが良いとする者が居ます。両方とも落ち着かぬ仕方です。
  1. 膕:ひざの裏のくぼんだところ。
  2. 鳳翔:医心方-房内 九法第六 鳳翔
  3. 亀騰:同左 第五 龜騰 ※九法に付いては、15.菊一文字に概要があります。九法は治療法の筈なんですが・・・回数が細かく指定されている。

性交痛の原因の一つが膣とペニスの角度が合っていないことから起こります。殆どの人は正常位ではないでしょうか? 正常位の時に説明に出て来た様に膝を立てない人も少なくない筈です。
膝を立てると所謂M字開脚になる為に恥ずかしさから投げ出す事になるのが原因と考えます。
脚を投げ出した状態では膣は床に対して若干上を向いただけです。
そこへ上から垂直にペニスを入れたのでは子宮の方向ではなくお尻(直腸)の方に突き立てる事になり痛みに繋がります。
次は茶臼(騎乗位)です。

  
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女閨訓 茶臼(色々な方法についての心得)

 2番目は茶臼、騎乗位の方法です。我流で学んだことがないと眼から鱗の様なことが多いことか・・・
この種のものは男性が書いているものばかりで視点はどうしても男になって仕舞う。女性側からだと、また別の見方が出来るんだと感心する。

元本 女閨訓全
 種々な方法に就いての心得
口語訳 女閨訓
色々な方法についての心得
二、茶臼(兎吮形1 2.茶臼(騎乗位)
 挽茶ひきちゃに用いる石臼の下より軸出て上の石に穴ありて此の軸に嵌るが故に2之にたとへて云ふなり。支那にては兎吮形とうこうがたと云ひ。俗には之を道鏡振と云う。けだし僧道鏡が女院3を犯し奉る時、臣として君を下に敷くは畏多しとして案じ出せる仕方なりとつたふるが故なり。  抹茶などを挽くさいに使う石臼で、下の石より軸が出て上の石に開いた穴にこの軸を刺し込む構造になっているが、これに例えて言う。中国では兎吮形と言う。俗にこれを道鏡振と言う。おおよそ、道鏡が高貴な女性を犯す時、臣下として下にするのはおそれ多しと案じ、考え出された仕方と伝わっている。
  1. 兎吮:医心方-房内編-九法7番目に 兎吭毫(とこうごう)がある。違いは後半に出てくる変法一と同じ。
  2. 53.地蔵抱きで石臼の仮説を書きました。どうやら同じ様です。
  3. 女院(にょいん):天皇の母や皇后,後宮, 女御や内親王などで,女院号を持つ女性を言う。
 即ち、夫を仰向けに臥さいめ、我が身は 之に跨りて行う仕方なり。此れ夫の疲れたる時、或は不機嫌なる折りに一切の仂きを我が身一つに引受けて切廻す方法にして、妻の誠の見せ処なれば良く心して行ふべきなり。故に始めより終りまで一切夫の手を煩はさず、夫の力を借りぬ積りにて行ふこと、この仕方の妙味にてあるなり。  これは、夫を仰向けに寝させ、これに跨って行う仕方です。これは夫が疲れて居る時、或いは不機嫌な時に、一切を妻が仕切る方法で、妻の誠の心を見せるところなので心して行うこと。ゆえに始めから終わりまで一切夫の手を煩わせず、夫の力を頼りにしなで行うこと。この仕方は妻に取って妙味がある。
この仕方にて予め心得置くべきは唯夫を仰向けにして跨る時は夫の腰低過ぎて交合の途中快き処にて往々男根の抜けぬげれる事もあるものなれば、先ず座布団二つ折り位のものを夫の臀に当て支ひ腰を高くして始める事、斯くして始めは上半身を起し膝をつきて打ち跨り、先ず男根の小さく軟かなる時は我が右の手にて強く握り、雁首の皮を被せたり脱がせたり、激しく抜き上げ抜き下ろし、又親指の腹に唾を付け鈴口(亀頭の下)の処を擦る様に弄廻いじくりまわせば4、如何なる男根も必ず大きく逞しくなるべし。 この仕方ではただ夫を仰向けに寝させ跨ると腰の位置が低く途中の良いときにおおおうにして抜け出ることがある。それを防ぐ方法として、先ず座布団を二つ折りにした位のクッション等を夫の尻の下に入れ腰が高くなるようにしてから始めること。この様にして始めは上半身を起こし膝を着いて跨り、先ず、男根が小さく軟らかい時は、右手で強く握り、雁首の皮を被せたり脱がしたり、激しく上下させ、また親指の腹に唾を着け鈴口(亀頭の下)のところを擦る様にいじくり廻せば、如何なるペニスも必ず大きく逞しくなる。
  1. ソープ嬢が教えてくれた方法の方確実と思う。陰嚢を指先で軽く下から上に撫でる。ギターのトレモロ奏法の様に人差指~薬指の3指でくすぐる様な要領で動かしてやる。書かれている方法では経験から言うと必ずとは言えない。
 此の時そのまま男根を握り、左手を下に突きて腰を揚げ、先ず雁首を我が吉舌ひなさきに当てゝ強くり廻し、女陰の湿り来るを待ちて陰門の口に臨ませ、急に両脚を後ろに伸して腰を落し、一気に根本まで差入れ、夫の胸に寄り掛り緊と抱くべし。5此の仕方による時は、女の腰の仂き最も自在なるものなれば、上下はもとより前後左右に腰を捻り旋らし、常に雁首まで抜き出しては強く刺し込みて磨り付ける仂を続くべし。  この時そのまま男根を握り、左手を着き腰を上げ、先ず雁首をクリトリスに当て強く磨り付け廻し、濡れて来たら陰孔に当て急に両脚を曲げ、腰を落として一気に根本まで挿入し、夫の胸に強く抱き付きなさい。この仕方をする時は、妻の腰の動きは自由自在になるので、上下を始め前後左右に捻り回し、常に雁首まで引きまた強く深く納める擦り付ける動きを続けなさい。
  1. 四十八手で言えば、27.本茶臼 や 29.時雨茶臼にあたる。
 斯くする時は夫如何に不機嫌なりとも如何に労れたりとも、必ず快くなりて下より厳しく抱き付き腰を揺り上げ持ち上げて終に気を逝り精を洩らすに到るべし。此の仕方にも又変法あり。一つを後茶臼6と云ひ、次に述べる馬懸うまがか7と茶臼の法と組み合せたる仕方なり。即ち我が身を後ろ向きにして跨るなり。此の時は夫の腰に高き枕を入れ、臀を充分に後に突出す様にせざれば具合よく根本まで入り難きものなり。我が両手は夫の脚を抱きて力とするなり。  このようにすれば、いかに不機嫌でも、疲れていても、必ず心盛り上がりきつく抱き付き腰を揺り上げ持ち上げクライマックスを向かえ発射すます。これ以外にも変化したものがあります。一つを後茶臼と言い次に説明する駒掛けと茶臼を組み合わせた仕方です。これは、跨る際に夫の足の方を向きます。この時、夫の腰に高い枕など入れ尻を充分に足下の方へ突き出す様にしないと上手く根本まで入りません。両手は夫の足を掴みそれを支点に力を入れます。
  1. 四十八手で言えば、23.〆込み錦 や 32.月見茶臼にあたる。
  2. 馬懸り:駒懸と同じ。
 又他の変法に居茶臼8と云う仕方あり。支那にては猿搏えんばく9形と名づけ俗間ぞっかんにあぐらと云ふ。これは夫が座りたるまゝにて膝を開き、我が身は夫に抱かれて其の腰に跨り我が手を以つて男根を女陰に受入れて後は、両手にて、夫の顔にすがりつき夫の両膝の間に臀を落し、両脚を夫の腰の周に絡みつけて行ふなり。  また、ほかに居茶臼と言う仕方があります。中国では猿搏形と言い俗にあぐらと言う。これは夫がアグラをかき座りそこへ跨って抱き付き、手で男根をヴァギナへ挿入し両手で夫の頸にすがり付き、夫の両膝に間に腰を下ろし、両脚を夫の腰の周りに絡み付けます。
  1. 四十八手で言えば、10.唐草居茶臼
  2. 猿搏:医心方-房内編 九法の三番目。これは明らかに駒掛けに近く、三十法の27番目にある吟猿抱樹が適当でしょう。明治の後期でも医心方は一般に知られていないのだと推測します。
此の仕方にては夫の両手にて我が臀を抱き、締めつ弛めつ操ると同時に、我が足の踵にて夫の腰を前に引締めて調子を合はせ、我が両手の指を組合せて夫の頸にかけ、少し半身になりて女陰を突出す様にしながら左右に磨り合はせるなり。之又日中など床なき折り行ふには寝転ぶよりも遙に味ある業なり。 この仕方は夫は両手で尻を抱き、引き寄せたり離したりする。これに合わせて足の踵を使い夫の腰を引き寄せたりして調子を合わせ、両手は指で組み夫の頸にかけ、少し後ろに倒れる様半身になって女陰を突き出す様にしながら左右に擦り合わせます。また、日中に床がない場合、寝転んでするより遙かに味わいがあるものです。


映画などでベッドに大きな枕やクッションが置いてあるを良く見かけます。また、ホテルのダブル部屋もありますよね!軟らかいものでは役に立たないでしょうが、少し固めのものを用意して置くと、なにかと便利だと思います。
茶臼だけでなくても使い道は色々あるものです。四十八手の茶臼系では男の尻に入れてと書かれたものはなかった様に思うのですが・・・
月見茶臼などは男の腰を高くしないと女性が前屈みになってピストン運動するのは難しいと思います。この辺りは実用性を考えたアイディアだと思いました。

さて、次は本文中にも出て来ましたが「駒掛け」です。

  

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女閨訓 駒掛(色々な方法についての心得)

本間、茶臼と来て今回は駒掛けです。茶臼のバリエーションで後ろ茶臼が紹介され次の駒掛けと・・・。
今では後背位又は単にバックとか言うものです。何か新しい発見があるでしょうか?

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口語訳 女閨訓
色々な方法についての心得
三、駒掛(虎俯形) 3.後背位
 一名後取りと云ひ、支那にては虎俯形1と稱す。我が身膝を立てゝ俯向うつむきに臥し、夫は後ろより我が臀に取り付きて、恰も犬馬の交尾つるむが如く行うなり。2此の仕方にて我が身両手をつきて肩を高くする事は禁物なり。肘を平に突きてなるべく肩を低くし、額を床につけ我が臀を出来るだけ上に突出す様にせざれば、女陰よく男根に合ひがたきものなり。  別名、後取りと言い、中国では虎俯形と言います。先ず、膝を着いて前屈みになり、肘を着け額を床に着けるように低くして尻を突き上げる様にします。そこへ夫が後ろより尻に取り付いてあたかも犬や馬の交尾の様に行うものです。この時、両手を床に着いて肩を高くすることは禁物です。肩を低く尻を高くすることでヴァギナとペニスが良く合います。
  1. 医心方では九法の2番目が虎歩(こほ)、三十法に白虎騰(びゃっことう)があり何れも後背位です。今までを見ると九法からだと思われるので前者と思われます。医心方ではないとすれば、原本の玄女経(げんじょきょう)からの引用かも知れません。
  2. 四十八手では20.出船後取り、悪い例が 22.本駒掛けと言ったところです。
 斯くする時は夫の顔も見えず口も吸はれずすがりつく処もなくて、何んとなく物足らぬ仕方なれど一面には又宜敷き事もありて、夫は男根を刺込みて擦りながら後より手を廻して一方にて乳房を揉みて乳首を弄いじり、一方にて吉舌ひなさきを撫でて様々に擦りもてあそび得るが故に、苦しく泣き出し度くなる程総身痺れて快くなるなり。  これは夫の顔も見えず、キスも出来なければすがり付くことも出来ないので、何となくもの足らない様に思えますが、反面良いこともあります。夫は挿入して前後に腰を使いながら片手を乳房に揉み乳首をいじりながら、もう片方の手はクリトリスに当て撫でたり擦ったりともてあそぶことが出来ます。こうされると、苦しいような快感から泣き出したくなるほどに全身に電気が走り快感を味わえるものです。
依って之を又「三所攻みところせ3」と云うなり。唯我が臀が浮々ふふ4として落着かず、やゝもすれば男根の抜けかゝるが玉に疵と云ふべし。故に此の仕方には腰を余り前後には動かさず、何時も後に押付けながら横に擦り合はす様ににみ考ふべし。この仕方の一の変法たる後ろ茶臼に就ては茶臼の段に述べたり。他の変法に後横取り又は後並なるものあり。此れは次の横取りにて述ぶべし。 これを「三所攻め」と言います。これでは尻がふわふわして落ち着きません。また、抜けかかるのが玉にきずです。従って、この仕方は腰を余り前後に動かさないで、いつも後ろへ押しつけながら横に擦り合わせることだけを考えます。この仕方のバリエーションの一つ、後ろ茶臼は前の茶臼で説明しました。他のバリエーションは後ろ横取り又は後並と言うものがあります。それは次の横取りで説明します。
  1. 相撲の決り手の場合、みつところせ[め]です。何と読むか分らないことと相撲と区別する意味から「みところ」にしました。
  2. 浮々:読みで意味がかわります。ここは「ふふ」の「漂い流れる」が相応しいと思いふふとしています。


何か新しいことはないかと期待しましたが、本駒掛けは悪い例なのかチョット疑問を感じた。確かに女性に上体水平になるのは不味いんでしょう。この体位は背中が前のめりになって丁度良い角度になると言うことの様です。
人により個人差があるので何処まで傾けたら気持ちが良いのか、調整するのは当人同士なんでしょう。

次は本文中にもありました通り横取りです。

  
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女閨訓 横取(色々な方法についての心得)

最後は横取り、側位です。今更ですがどうも腑に落ちない点があります。インサートする時は一気にとか、激しいくとか、強くと言うことが良く出て来ます。
これって女性から見てどうなんだろうか?男の部分で言えば、そんなに強くされても気持ちいいものじゃないんだけどと言いたいこころもあった。
経験を積んで慣れて来たらとも言えるのか?男は強い刺激でないと反応しないと思い込んでいる様にも思える。 ではでは、最後の側位を見ましょう。
元本 女閨訓全
種々な方法に就いての心得
口語訳 女閨訓
色々な方法についての心得
四、横取(雙魚形) 4.側位
 俗に並とも云ひ、支那にては雙魚形そうぎょがた1と稱す。此は普通良く行はるゝ方法なり。即ち我は右を下にし、夫は左を下にして正しく向い合ひて並び臥し双方枕せるまゝにて先ず例の如く抱締めて口を吸ひ我が身の脚を夫の上にして臥すは交合の前に女陰に手を仂かせるに便なる為なり。此の仕方にて夫の慣れぬうちは下なる脚をなるべく腹の方に引上ぐる様にすべし。此の法は気を長く保つには最も良き仕方にして又男根を差入れたるまゝにて眠るにも都合よき形なり。先ず、此の仕方にて落着いて話しながら静かに擦り合い、いざ精の逝かんとする時は直に半転びして本馬に移り、然る後激しくするは心利きたる手順にてあるなり。  俗に並と言い、中国では双魚形と言われています。これは普通に良く行われる方法です。具体的には、妻は右を下にし、夫は左を下にし、正面を向き合って並んで横になりお互いに枕を使います。先ずは、例によって抱き締めディープキスし、脚を夫の上にして寝るのは、前戯で股間の愛撫を容易くするためです。この仕方で夫が慣れない時は、下になる脚を(右脚)をなるべく腹の方へ引き上げる様にします。この方法は長くもみ合うには最も良い方法で挿入したままで眠るにも都合が良い仕方です。この仕方はゆっくりと話をしながら静かに擦り合い、いよいよ逝きそうになったら、急いで夫を抱いたまま仰向けになり正常位に移ります。この後は激しくすることは心が利いた手順になります。
  1. 医心方の九法で探すと、三十法に比目魚(ひもくぎょ)が、横に寝るものです。
 此の仕方の変法たる後並とは支那にて蝉附せんぶ2形と云ひ、なわちち我が身後ろ向きになり。左を下にして横に臥し、後ろより男根を受くる法なり。これは如何にも都合よき仕方にして、我が左のももの後側は夫の左の向ふもゝに密着せしめ、夫は右の脚を後ろより我が股間に割込みてひざを立て我が身の右脚をば後に廻して夫の右のももに絡みて引締むるなり。しかして尚之に加ふるに三所攻めを以てすれば、我が身如何に堪ゆるとも思はず声を揚げてうめきもがくほど心よき仕方なり。此の時も駒掛の時の如く女陰を充分に後に突き出す様に心懸くべきなり。  この方法のバリエションの後並とは、中国では蝉附形と言います。これは後ろ向きになり、後ろより男根を受ける方法です。これは実に都合が良い方法で、左の腿に裏側は夫の左腿の前を密着させ、夫の右脚は後ろより股間に割って入れ膝を立て自身の右脚を後ろに回して夫の右脚の裏へ絡ませて引き締めます。また、これに三所攻めを加えれば、いかに耐えても思わず声を上げ、うめきもがく程心地良い仕方です。この時も駒掛けの時のように女陰を思い切って後ろへ突き出す様に心がけます。
  1. 蝉附:医心方の九法4番目が同じ名前ですが側位ではありません。後ろからは同じですが女性をうつ伏せに寝させます。21.潰し駒掛けに近いものです。
以上にして大体の仕方は尽きたるなり。其の他には立とて立ちながら行ふ法をはじめ、淫書に記す尋ぬれば、親知らず子知らず、鶯の谷渡り、獅子の洞返り、仏壇返し等数々の手管(てくだ)を載せれども、多くは唯筆先きの空言にして実用叶わぬ事と知るべし。 以上でだいたいの仕方は尽きます。その他には立って行う方法を始め 、淫本に書かれたものには、親知らず子知らず、鶯の谷渡り、獅子の洞返り、仏壇返し等数々の人を騙すものが載っていますが、多くはただ机上の空論で実用的でない思いなさい。

最後の一文は四十八手の連載をしたものとして反論したい点もあります。しかし、当たらずといえども遠からず。中には、「一つしってみようじゃないかと話してするもの」と断りがあるものの幾つかあったと思います。二人が体操の選手の様に体が軟らかく、確りとした筋肉が付いていないと出来ないよなぁと思ったものもありました。

中国の春画を見ていると道具が幾つか出て来ます。例えば、ベッドや椅子などの家具。外ならば樹木などを利用したりと、普通では無理と思われるものも道具を上手く使っている様に思います。日本は畳みの文化なのでベッドなどの家具がなかったので布団を重ねたりと工夫はしていますが・・・
では次は「さまたげありて受けられぬ時の心得」です。歴史認識を改め頂きます。

  
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女閨訓 素股(碍ありて受けらね時の心得)

前回まで4回に分けて本間、茶臼、横取、駒掛とセックスの方法に付いて見て来ました。今回からはセックスを避けた方が良い時の方法です。所謂オーラルセックスに付いて書かれています。

元本  女閨訓全
さまたげありて受けらね時の心得
口語訳 女閨訓
理由があって出来ない時の心得
 凡そ女には月に五、七日のさまたげ1り、此の間交合すれば男女共に心身を害ふべし。又子を産みて後五十日の間に交合すれば産熱を起して2死に至る事あり。斯る時は夫が何程切に此を求むるとも双方の身の為を考えて従ふべからざるなり。  女性は生理により月に5~7日は出来ない。この間にセックスをすれば男女ともに心身に害がある。また、出産後50日の間にセックスすれば熱を出し死に至ことがある。この様な時に夫がどれほどお願いしても双方の体のことを考えて応じてはなりません。
  1. 生理中のセックス:スキンを使うことで感染症のリスクを回避出来る。但し、子宮筋腫があり場所に依っては大量の出血を伴うことがある。また、1~3日目子宮内側の古い内膜が剥がれ落ちている期間でいわば生傷の状態のために性交痛を感じる。若い女性の場合、子宮口が狭く子宮から経血が排出される時に圧力がかかる為に痛みを感じる。この様に出血や痛みがある場合は避けた方が良いようです。
  2. 産熱に付いては分かりませんが産後の検診でドクターから普通の生活に戻って良いとOKが出たならば問題ないようです。出産時に会陰を切開する事が多い(又は裂ける)傷が完治しなでままでは危険となんでしょうね!あるアンケートでは、産後のセックスの方が以前より感じる人が多くなってます(感じる様になったと良くなったで6割、感じなくなったの2割を大きく引き離してます。閨中一般の心得-2の内容を裏付ける結果と思われます。【注意】ネットで調べて書いています。内容には責任は負えません。気になる人は産婦人科の医師など専門家に相談して下さい。
 其の時に対処する心得如何。
 総じて昔の女は嫉妬の念を去るを以て婦道の第一なりと思ひなしたれども、之、自然の情に非ざるものなり。我が夫の他の女に通ふて見て心の中にはねたみの火を燃やしながらも表面に平然と装ふ事を以て自ら美徳なりと考へしは誤れるも甚だしきものなり。故に昔の妻は、斯る碍ありて夫の求めに従ひ兼ねる時は、我から夫にすゝめて他の女におもむかしましものなれども、後に此の事わざわいの本となりて終には我が夫を人に奪はれ、我は怪しからぬやまいを家内に持ち込まれて我が身も之れを患ふに至るなどの嘆きを見る事多かりしなり。我が身に斯くやむを得ぬ碍りある時、夫の切に交合を求むる事あらば無下に情なくこれを断るべきにあらず、先ず穏和に其の事情を語りて夫の許を乞ひ、交合こそは出来ざれど我が身の何処なりとも役立てゝ、それにて満たされんことを頼み、決して他の女に心惹かれ給(たま)ふなと願ふべし。即ち女陰に碍りある時、交合の他に夫の心をらすべき法あり。
 次に之を記すべし。
 その時はどうしたら良いのか。
 だいたい昔の女は嫉妬心を捨てることが婦道の第一と思っていた。しかし、これは本心に逆らうものでしかない。夫が他の女に通うのを見て心の中には妬みの炎を燃やしながらおもて向き平然と装うことで美徳と考えたのは大きな誤りでしかない。昔の妻は、このように時に求めに応じられない時は、自らすすんで他の女のもとへ送ったけれど、のちにこの事が災いのもとになり最後には夫を奪われ、自身は性病を持ち込まれてこれに感染し嘆くケースを多く見て来た。
自身の問題で出来ず、夫のお願いある時は全く無視して断ってはいけない。先ず、穏やかに事情を説明して夫の許しを願い、交合こそは出来ないが体を使った方法で満たして欲しいと頼み、決して他の女へ心惹かれることがないと願いなさい。即ち、出来ない時、交合の他に夫の欲求を満たす方法があります。
 次にその説明をします。
一、素股 1.素股
 素股は一に股姦3とも云う。之れに我が身仰向けにして前よりするのと、我が身を俯向けにして後ろよりするの二法あり。何れも我が両腿を密着して両腿を長く伸し、会陰えいんの処を唾して充分に湿し、此の隙間に男根を受けて差し挟むの法なり。夫は我が両腿に跨りて、交合の時と等しく抜き差して擦り、我が身も亦腰を揺り動かして之に応じるなり。此の仕方にて夫の精汁洩るゝ時は、直ちに下に流れ出づるが故に、予め其の用意して紙其の他のものを下に敷き置くべし。  素股は一つに股姦とも云う。方法は2つ、仰向けに寝て前からする方法と、うつ伏せに寝て後ろからする方法です。何れも、両腿をしっかり密着させ両脚を長く伸ばし、会陰に唾を着け(今ならローションでしょう)充分に湿らせ、この間に男根を受け抜き差しし、擦ります。自身も腰を揺り動かし調子を合わせます。この方法では射精すると寝具を汚すので予めタオルなどを下に敷いて置くといいでしょう。
  1. 股姦淫/股間淫:この言い方はしないようで。「岡ぬらし」など、現代なら偽交。遊女が考えだしたと云う説もあり経験の浅い客には気づかれることもなく行ったとも云われます。

男にすれば生理は知っていても出来ないとは思っていない者が殆どではないでしょうか?女性も感染症にリスクがあるとは思っていないでしょう。生理痛が酷くなければ妊娠の心配がなく燃える人もいるようですし・・・。
出来ない時は無知な男に諭して上げて下さい。

次は衆道です。衆道て、なに?AFのことです。

  
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