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炬燵(コタツ)

コタツが使われている体位には、
「炬燵隠れ」(対面座位)や「炬燵がかり」(駒掛け)があります。

鴛鴦妹背には登場して来ません。
他の四十八手に含まれていて、無い理由は撰者の趣味なのか?
いずれにせよ、江戸時代には描かれたものから選んだのでしょう。

素朴な疑問として、堀コタツでは火傷するように思った。
現代の電気コタツの様に床に置けるタイプの熱源が思い付かなかったことから
江戸時代は堀コタツしかなかったのでは?と思い込んだからです。

コタツの歴史を調べたら、暖をとる道具として江戸時代には懐炉があったと言うのですから驚きです。
火鉢なら炭を燃やす円形や四角のものが奈良時代にはあったようです。

コタツが一般庶民にまで広まったのは江戸時代以降のようで火鉢の応用なんでしょう。
コンパクトにして、コタツ櫓で空間を作り布団をかければ小さいけれど暖かい空間作れます。
何より移動出来ることが重宝されたようです。

この絵のコタツはどっちなんだろう?

dagaku0.jpg

足下にスノコにも見える線が数本あります。
推測ですが、堀コタツだけれども足を落として座るものではないと思います。
家では椅子に腰かける習慣がなく、正座するか、あぐらをかいていたので、足を落とす発想がなかったのでは?

堀こたつでも、スノコのようなものを渡し、床と同じ高さにすれば寝そべるには好都合だと思う。
そんなコタツなら、向かい会って座り足を伸ばせば、悪戯したくなるもの・・・

冒頭に書いた炬燵隠れだと言えるものは見つかりませんでした。
Kotatsu2.jpg
そもそもコレクションが少ないのであるのが奇跡か?
そもそも、これはコタツなのか?単なる布団なのか?やぐらの足がないので定かではありません。
でも、浴衣などではなく、(1)普通の着物を着ていること。(2)敷き布団がないこと。
を併せて考えるとコタツではないかと思います。
コタツでないにしてもヒントになったのでは?

これと似たものが他に2枚あった。
共通しているのは、何れも男のつま先をボボにあてていることです。
もう一つが着衣などから考えて寝室ではないこと。
意味するとこは、昼間からイチャイチャしていたことを描いたのではないだろうか。

コタツと判るものは少なくその中の1枚がこれ。
Kotatsu1.jpg
注目点はやぐらがやけに高いこと。多分掘りコタツではなく、火鉢のようなものを使ったコタツでは??
両脚を伸ばすにには、火鉢が邪魔で股を拡げることになります。
コタツに入り向き合ったままでは無理なんです。

炬燵がけはこれ。
KotatsuGake.jpg
台になるものとしては、縁台や大八車、それと碁盤を多く見かけます。
碁盤は取り上げることになると思うのでここでは割愛します。

これは駒掛けですが、台を使ったものとして地蔵抱きがあります。
台を使っているものを見ると、駒掛けばかりではありません。

春画11 春画11    春画13 春画13

  
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