2ntブログ

乱れ牡丹

着色されたものは複雑なので手を出さないでいた。
着色の参考に見ていたら、そう難しくないと思えたので加工して見た。

E2225.gif

四十八手で言えば「乱れ牡丹」か「絞り芙蓉」の形。
やはり鴛鴦閨房秘考などは、江戸時代に書かれたものを元に考えたものだろう。

完成させてから改めて全体を見ると!この絵変なんです。
作者・作品名共に判らないものなので確証はありません。
でも、江戸の絵師がこんなにあり得ないものを描くだろうか?

おかしなところは
 (1)女の髪に刺した櫛が斜めになっている。
   通常は正面を向いている。
 (2)玉袋が画面下に垂れてるが樽の方向に向くのが自然だと思う。
   表現と言えばそれまでだけどデッサンを重ねていれば・・・
 (3)男の右足が樽の下に入っている。
   そもそもここに樽を持って来るのが不自然。
   小さな卓袱台なら良くある構図で、足が下に入っても自然。
 (4)男は床に直接座っている様に見える。
   布いているものが着物なら外れても不思議ではないが
   1枚の布か布団の様に見える。
   その様なものなら広く広げるのが自然では?
 ※陰毛が不自然なのは一本ずつ描くのが大変なので、雰囲気の似た
  ブラシを使ったために本数が多くなりすぎました。位置は同じです。

時代は下って新しいものの様な気がする。
近代の人が春画を真似し、ろくに考えずに書いたのではと思ってしまった。
加工してしまったので取りあえずアップします。

ここのところ、北斎や月岡雪鼎といった一流の絵ばかり見ていたので
ギャップを感じてしまったのかも知れません。

そう言えば大英博物館で春画の展覧会が開催された。
巡回展が日本に来るかと思えば、どこも受けることろか見つからないらしい。

ヨーロッパでは何度か開催されているようなんだが
(ピカソ博物館:09年、ヘルシンキヘルシンキ美術館:02年など)
本国で開けないとは、北斎,歌麿,国貞などなど恨めしく
思っていないだろうか?

ヨーロッパは量・質、共にさくさんの春画があるようなので
一度くらい開催して欲しいものです。

受けない理由は子供への配慮?なら18禁にすれば済む話。
そもそも、美術品の扱いをしていないかなのだろう。
ゴヤの「裸のマハ」は長年倉庫に眠っていたそうだ。
理由はヘアーヌードだから・・・

その頃日本では、枕絵がたくさん流通していたと思う。
それなのに日本は、海外に流出した明治時代から
一流の絵師が描いたもでもポルノグラフィー扱いを
改められない。

春画7 春画7    春画9 春画9

  
良かったらicon_arrow.png拍手をクリックしてね!
関連記事

テーマ : 愛のいとなみ
ジャンル : アダルト

コメントの投稿

非公開コメント

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

FC2掲示板

Count
リンク
リンク先
外部リンクへのランキング
最新記事
カテゴリ
最新コメント
ブロとも一覧
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR