黄素妙論 淫情十動之候
黄素妙論 淫情十動之候
交合和違1で五徴五欲を取り上げた時に十動が出て来たものの後にした、その十動です。
五徴五欲に続き女性の動作(しぐさ)から何を望んでいるのかを知る手がかりが書かれています。
例により、 天真論 の注意書きを参考に書きます。
1.両手で男を抱き締めるのは、体を寄せて股間を合わせたからと思うからです。
2.その両腿を伸ばす時、陰部を擦り付けてたいと思うこと。
3.腹を張る時は浅く入れて欲しい時です。
4.尻が動くのは快感だからです。
5.両脚を上げ絡めるのは、奥がむずがゆく深く入れて欲しいから。
6.両腿を閉じるようにするの、内側が感じいっているかです。
7.腰を横に振るのは、深いところの左右にこすり付けて欲しいから。
8.上体を起こす様に強く抱き付くのは、のぼり詰めて来ているからです。
9.体の仰け反るのは、快感が全身で感じているからです。
10.愛液がぬめり気が出たら、既に精が洩れているかである。
医心方はベッドシーンでの変化が書かれている。
黄素妙論は、具体的に書こうとしたのだろう。連続したものではなく、こういった時はどのうようにしろといった注意書きになっている様に思える。
例えば4.は、男が心を寄せる人に偶然出会い(解逅)交わる時、女性が静かに静かにと言うのは長くして欲しいから、浅深の法(九浅一深か?)で長く快感が味わえる様にしなさい。
と言った具合で、ベッドシーンの進み具合とは別ものになっている。
そもそも、どこまで女性が感じているのかを知る必要はないとも取れる。
黄素妙論は男側に傾注して書かれているからだろう。武将に送るのが目的で書かれたのだから仕方がないだろうが、医心方では、方法を間違うと男女双方または片方に病になると七損、八益などで書かれている。
女性の心中を知らないとならないから書かれているのだろう。
女性の場合は男より複雑で、男の勃起や射精に比べれば、他人が見てもすぐに解る変化はなかなない。例えば、乳首が大きくなっているのを見て感じているだろうと思うのは男の思い違いのようだ。
話してくれた女性は、関係ないときっぱりと否定していた。想像するに男で言えば、朝立ちの様なものなのかもしれない。無意識の内に大きくなることもあるのだろうと思う。
また、射精障害と言う言葉を目にすることがある。セックスの時に膣内では射精出来ないとから、そう言うらしい。原因は予習が(マスかきや性風俗の利用)一因だと思う。経験から言うと、初めのころは、亀頭に強い刺激を与えれば射精をしてしまう。その時に気持ちが良いか言えば驚きが先にたち気持ち良いとは思わなかった。
それが、セックスで射精した時は、のぼり詰めて行く時はやり場に困る様な変な感覚があり、射精をすると酷い脱力感があった。
女性がクリトリスで逝けても膣では逝けないは、経験を積まないと膣では感じられないことが、女閨訓に書かれていて理由に1つだと思う。クリトリスと亀頭は同じものだと言われている。両者とも神経が集中しているところなので強い刺激を与えれば、それなりの感覚が簡単に得られる。男は射精と言う形で、女性は昇り詰める感覚を覚えるのだろう。でも、これは浅い快感だと言いたい。
女性がオーガズムを向かえるには、オキシトシン・ホルモンが関係しこのホルモンの影響で膣が痙攣することが解って来た。男にも同様の脳内で作られるホルモンが有るのかは知らないが似た仕組みになって居るように思う。浅い快感と深い快感の違いはホルモン量が関与しているのではないか。
男がマスで射精するのは強い刺激にたいする反射神経の様なものなのかもしれない。弱い刺激ではその神経が働かず、時間から言えば出ない方が可笑し気持ち良くないとなり途中で止めているのだろうと。弱い刺激でも射精するのは刺激を蓄積し増幅する働きが脳にあるからだと思う。
昔良く言われたのはセックスの半分は大脳が関与している。特に女性の場合、膣には多くの神経はない。弱い信号を脳で増幅し一定水準を超えるとオキシトシン・ホルモンが分泌されるのだろう。経験が必要になるのは弱い信号を拾う作業が出来る様になるまでに時間が掛かるのだと思う。
女閨訓ではそのことに集中しないさいと書いているのはこのとこだろう。雑念、他のことを思い考えていては信号を拾い集めない。女性を集中させるにはムード作りが大切になる。その一つに女性が求めていることは察知し、求めていることをして上げることが男の大切な仕事。
十動も古い事だから使いものにならないと思うのは誤り。たかだか数千年の間に、人間の体の仕組みが変化しているわけがない。変わったのは人の知識からくる考え方。楽しむ時は楽しめは普遍の真理。他の知識は要らない。
五傷之法 時節善悪之弁
良かったら拍手をクリックしてね!
黄帝問ふて曰く。 |
女の淫情に十動ありとは何ぞや。 |
素女答へて曰く。 |
一に男子沈眠するに女ひそかに玉莖を握りソロソロと動かし自ら |
玉門をよせることあるは女人心中に淫念氣指す謂はれなり。 |
二に女人男子に逢ふ毎に詞にて戯れ目にて心を通ずることあるは |
慾情動くと知るべし。 |
三に女の足の指にて玉莖を挾みしめるは淫情を催すと知るべし。 |
四に男久しく心を通はせて解逅に逢ふて已に交合する時女人静か |
に静かにと云はば男子精汁早く洩れん事をかねて恐るゝと心得て |
静かに浅深の法を行って久戦すべし。 |
五に人無く静かなる所に二人居て女の鼻息荒くなり、面赤くなる |
は淫事念氣指すと可知。 |
六に男女既に交合せしむに女の手にて男の脊をきびしくしめ、 |
下より動揺して上下左右に振舞すは美快の盛と心得男の方より |
も强く出入せよとの驗なり。 |
七に交合の時女人仰向のきに臥して手足を差し延べて動かすと雖も |
鼻息だに少しく荒くして足の親指をそらせば心底美快なること |
甚だしと可知。 |
八に交合の時女自兩手にて兩足を持ち上げ玉門を差し上げ玉 |
莖の出るを惜しみ慕ひ、男の面にしかと寄らば、女は淫念甚だ |
動して玉門の奥底に玉莖の至らんことを望むと可知。 |
九に交合の時女人醉へるが如ごとく玉莖拔かせず男腰を女の兩手 |
足にてひしと締めて自ら縱横こそげ聲を出して我をも忘れ夢 |
中の體とたるは、陰中かゆき所あつて玉莖おのあたると知べし。 |
十に交合の時男静かに浅深の法を行ふのは次第に女自ら動揺し、 |
すでにして、急に持上げげ男の腰を抱き、下より頻りに拔き差し |
をなすは美快の極と心得て玉門の奥左右に玉莖をあたらしめ、 |
玉門張り津液多く湧き出づるを待ちて静かに玉莖を拔べし。 |
交合和違1で五徴五欲を取り上げた時に十動が出て来たものの後にした、その十動です。
五徴五欲に続き女性の動作(しぐさ)から何を望んでいるのかを知る手がかりが書かれています。
例により、 天真論 の注意書きを参考に書きます。
1.両手で男を抱き締めるのは、体を寄せて股間を合わせたからと思うからです。
2.その両腿を伸ばす時、陰部を擦り付けてたいと思うこと。
3.腹を張る時は浅く入れて欲しい時です。
4.尻が動くのは快感だからです。
5.両脚を上げ絡めるのは、奥がむずがゆく深く入れて欲しいから。
6.両腿を閉じるようにするの、内側が感じいっているかです。
7.腰を横に振るのは、深いところの左右にこすり付けて欲しいから。
8.上体を起こす様に強く抱き付くのは、のぼり詰めて来ているからです。
9.体の仰け反るのは、快感が全身で感じているからです。
10.愛液がぬめり気が出たら、既に精が洩れているかである。
医心方はベッドシーンでの変化が書かれている。
黄素妙論は、具体的に書こうとしたのだろう。連続したものではなく、こういった時はどのうようにしろといった注意書きになっている様に思える。
例えば4.は、男が心を寄せる人に偶然出会い(解逅)交わる時、女性が静かに静かにと言うのは長くして欲しいから、浅深の法(九浅一深か?)で長く快感が味わえる様にしなさい。
と言った具合で、ベッドシーンの進み具合とは別ものになっている。
そもそも、どこまで女性が感じているのかを知る必要はないとも取れる。
黄素妙論は男側に傾注して書かれているからだろう。武将に送るのが目的で書かれたのだから仕方がないだろうが、医心方では、方法を間違うと男女双方または片方に病になると七損、八益などで書かれている。
女性の心中を知らないとならないから書かれているのだろう。
女性の場合は男より複雑で、男の勃起や射精に比べれば、他人が見てもすぐに解る変化はなかなない。例えば、乳首が大きくなっているのを見て感じているだろうと思うのは男の思い違いのようだ。
話してくれた女性は、関係ないときっぱりと否定していた。想像するに男で言えば、朝立ちの様なものなのかもしれない。無意識の内に大きくなることもあるのだろうと思う。
また、射精障害と言う言葉を目にすることがある。セックスの時に膣内では射精出来ないとから、そう言うらしい。原因は予習が(マスかきや性風俗の利用)一因だと思う。経験から言うと、初めのころは、亀頭に強い刺激を与えれば射精をしてしまう。その時に気持ちが良いか言えば驚きが先にたち気持ち良いとは思わなかった。
それが、セックスで射精した時は、のぼり詰めて行く時はやり場に困る様な変な感覚があり、射精をすると酷い脱力感があった。
女性がクリトリスで逝けても膣では逝けないは、経験を積まないと膣では感じられないことが、女閨訓に書かれていて理由に1つだと思う。クリトリスと亀頭は同じものだと言われている。両者とも神経が集中しているところなので強い刺激を与えれば、それなりの感覚が簡単に得られる。男は射精と言う形で、女性は昇り詰める感覚を覚えるのだろう。でも、これは浅い快感だと言いたい。
女性がオーガズムを向かえるには、オキシトシン・ホルモンが関係しこのホルモンの影響で膣が痙攣することが解って来た。男にも同様の脳内で作られるホルモンが有るのかは知らないが似た仕組みになって居るように思う。浅い快感と深い快感の違いはホルモン量が関与しているのではないか。
男がマスで射精するのは強い刺激にたいする反射神経の様なものなのかもしれない。弱い刺激ではその神経が働かず、時間から言えば出ない方が可笑し気持ち良くないとなり途中で止めているのだろうと。弱い刺激でも射精するのは刺激を蓄積し増幅する働きが脳にあるからだと思う。
昔良く言われたのはセックスの半分は大脳が関与している。特に女性の場合、膣には多くの神経はない。弱い信号を脳で増幅し一定水準を超えるとオキシトシン・ホルモンが分泌されるのだろう。経験が必要になるのは弱い信号を拾う作業が出来る様になるまでに時間が掛かるのだと思う。
女閨訓ではそのことに集中しないさいと書いているのはこのとこだろう。雑念、他のことを思い考えていては信号を拾い集めない。女性を集中させるにはムード作りが大切になる。その一つに女性が求めていることは察知し、求めていることをして上げることが男の大切な仕事。
十動も古い事だから使いものにならないと思うのは誤り。たかだか数千年の間に、人間の体の仕組みが変化しているわけがない。変わったのは人の知識からくる考え方。楽しむ時は楽しめは普遍の真理。他の知識は要らない。
五傷之法 時節善悪之弁
良かったら拍手をクリックしてね!
- 関連記事