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黄素妙論 九勢之要術9.鶴交勢

黄素妙論 九勢之要術 9.鶴交勢

    だいかく こう せい
 男子だんしかべによりてす。おんなにておとこくびきよせ、おんなみぎあし
 にておとここしちまとふ、おとこみぎにておんなひだりまたおし
 おんな足首あしくびおとこみぎかたにうちかけさせ、兩人りょうにんをしづしづとあわ
 せておんなにて玉莖ぎょくけいにぎ玉門ぎょくもんてがい、菱齒れうしおよばしめてぎょく
 もんしきり𤂽うるほ玉莖ぎょくけいはなはかたくす、谷實こくじつみてしづかにうごかし
 九しんせんほうおこなふ。玉門ぎょくもん美快びかいところあたとき津液つえきながずるこ
 とまことかぎりなし、男女共だんじょともめぐり血通ちつうしょびゃうたちまゆるなり。


例により、医心方は 天真論 の注意書きある本を参考に書きます。

  第九を「鶴交頸(かっこうけい)」と言います。
   男は正しく箕坐(足を投げ出して座る)。
   女は向き合って男の股を跨ぎ
   手を首に抱きつき、玉莖を麦歯※にまで入れ
   努めてクリトリスに当たる様にする。
   男は女の臀を抱き上げ揺するのを助ける。
   女は自らの快感で愛液を溢れ流す。
   女が絶頂を向かえたら止める。
   こうすれば七傷が自ずと癒える。
 名前:黄素妙論は三文字のものを全て2文字だけ
    とった形に勢を付けた形にしたようです。
 抽送:黄素妙論は九深一浅だが医心方は特に書かれていない。
 効能:黄素妙論は書かれていない。
    医心方は七傷が治るとしている。

類似するその他のもの
  どちらも座位ですが、黄素妙論は女の左足を挙げさせ男の肩に担がせる形になっている。医心方は3.猿搏との違いはどこなの区別がつかない。翻訳の問題なのかそもそも医心方に誤りがあるのか解らない。道三が見たものがオリジナルに近いのかも?

四十八手で形が医心方に近いものは 10.唐草居茶臼。 
  10唐草居茶臼男の手は臀の下に入れる。
黄素妙論に似たものは 続4.だるま返し。 
  続04だるま返し2両足ではなく片足になる。

※麦歯
  黄素妙論には「麦歯に及ばしめ」と深さの意味で使っている。振り返って見ると兎吮勢でも「玉門に入れ琴弦にのぞましめ」と同様に深さとして使っている。これは次の「深浅利害損益之弁」に出て来る、深さの定義名と同じもののみを使い、他は無視している。苦労したのでしょう。意味から近いものを選ぶことを何故しなかったのか、疑問が残るところです。


  

  九勢8.魚接勢 魚接勢    深浅利害 深浅利害損益之弁

  
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