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48手 22.本駒掛け

22.本駒掛け
22本駒掛け※無断複製禁止

本文
  うしろ取りに組んで 女房に両手をつかせ膝を浮かせると 充分大腰につかえるから 亭主も両手をうしろにつき大きく持上げ はづれない様に調子をとってたがいに楽しむ


解説
  本駒掛け?「本」は本手の「本」とは思えない。本来の意味で使ったと思う。本の意味は、ものごとのはじまり、元などオリジナルの意味がある。本文の「うしろ取り」と書き出しいること自体オリジナルではないと言っていて矛盾する。また、形をみて「居茶臼」に分類しようと考えたほど。

  四十八手の元祖、菱川師宣の色恋四十八手には、後ろ取りが幾つかある。
  ・11図 後だき (男はアグラで坐り、女は後ろ向き坐り、男を座椅子のように使う)
  ・13図 顔隠し (女は立ったまま上体を倒し手をつく[男の顔の高さに尻が来る])
  ・23図 後懸り (潰し駒掛けに近く、赤ん坊に乳を含ませている)
  ・33図 障子越 (障子を挟んで、女は尻高にしてかがみ、マラで障子を破っている)
  ・41図 手懸  (男は椅子の高さのものに坐り、女は立ったまま上体を倒し、垂れ下げた紐につかまる)
  ・45図 男鹿戯 (立ったもの、この後に出て来る後ろ櫓)

 どれが似ているかと言えば11図の後だき。最初に出てくることから本と付けたのか?
 意地悪な見方をすれば、単にネタ切れで本駒掛けとしたのではと思う。
 付けるなら出船が一番あっていると思う。男を港の桟橋とみればこちらが出船、20の出船がオリジナルとも言えると思うので、スワップして本駒掛けが相応しいと思う。

 この体勢では男は動きづらく、女は自由に使えるから、やはり居茶臼だよね。居茶臼に分類した鳴門との違いは、女の足を床に付けさせたことで、自由に動けるようにした。また、男を正座させることで、マラの位置を高くし茶臼系の弱点を補っていることだと思う。それでも抜け易いから注意しろか?

 そもそも頭にピストン運動のことばかりしかないから出るのだろう、自由に動かせるのだから色々と試すことが出来ること念頭に置きましょう。例えばチョット入れゆっくりと廻したり、しめつけたりしながら感じるところを探すなどがあったも良い。
 

  
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