４８手　20.出船うしろ取り

20.出船うしろ取り

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本文
　女房が肱と膝で四ッ這いになり　股をひろげて亭主をうしろから迎える　亭主は女房の尻へ下腹を当て　両手をつきやわやわと静かに腰をつかってやる

解説
　名前は深く考える必要はないと思います。港を出て行く舟に見たてたのでしょう。後ろ取りは駒掛けともいいますが、いわゆるバックのこと。出船駒掛けでは語呂が良くないからだと思います。

　組み方は本文にある通りです。例によって女閨訓の駒掛けを見ると、この説明と一致しています。
　ただ、男の両手は着くのではなく、乳房やサネを可愛がりなさいと。また、そのことを「三所攻め」と言うと書かれています。相撲の決まり手にもありますし、４８手として取り上げられているものもあります。相撲が先で３ヶ所を責めるものはないかと、後世の人が色々考えた様に思います。

　男は図の様に両手で体を支えるのでは意味がありません。膝をついているのですから体を支える必要もないのですから両手が遊んでいては駄目です。

　女閨訓にも書かれていますが、この体勢では無理なく挿入が出来ますし、腰も自由に使える。そのために抜けやすい。抜けを防ぐにには、女は後ろへ尻を突き出すようにし左右に擦り着けるようにします。

　男は自由に腰を使えるからとピストン運動ばかりに気を取られずに両手を使い、ゆるゆると責めること。

　　