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48手 27.本茶臼

27.本茶臼
27本茶臼(クリックすると別画面で大きく表示します)※無断複製禁止

本文
 女房が股をひろげて亭主の上にまたがり おまんこへまらをのぞませて そろそろ腰をつかってすっぽりはめ込み たがいに抱き〆め合って 快感の極致を味はい精根をつくしてもみ合ふ この形は亭主も女房も美快の粋*。
 *すい 一種の美的生活理念を表現する言葉。すぐれているものなどの意味


解説
  四十八手の元祖と言われる菱川師宣の「色恋四十八手」の6図に「茶臼」が登場します。茶臼は師宣の時代で既に呼ばれていたことが判る。師宣が書いた図とこの本茶臼は同じ。

  茶臼とは抹茶などを惹く石臼のこと。下の臼には中心に棒が立ち、上の臼にはそれを受ける凹みがある。棒は上の臼を回転させる時の軸。( 53.地蔵抱きで説明しました)この様から女が上のスタイルの総称として茶臼が使われたのでしょう。

  因みに、鴛鴦とこの妹背には登場してきませんが、今でも四十八手として登場してくるのは「理非しらず」と「こたつ隠れ」くらいでしょうか?
騎乗位に似ているのではと思ったのが「馬上懸け」絵を見ると字の通り馬の上でするものでした。

  茶臼の別の言い方は騎乗位。この名前の印象が強く茶臼と言うと乗馬姿勢のように、女は背筋を伸ばしたポーズを思い浮かべてしまいます。この師宣の図や女閨訓の茶臼の説明でも入れるまでは起き上がっていても入ったら抱きつけとあります。即ち、図の様に本手の逆で上半身は重なることになります。何故?前かがみになって抱き締めるのか・・・

  7.笹舟本手で使った解剖図を例によって回転させて見ました。抱き合っても局部は45度くらいかと思い回転させると、膣は60度程度の傾きになります。

  一方男はどうなのか?昔読んだ本には経験を積むと上向きだったものがだんだんと寝ると書かれていました。どう言うことかと言うと経験を積むことで丁字形に近づくと言うことです。経験が浅いとと「ト」の字を倒した形。騎乗位では丁字形になるので女は問題なくても無理矢理起こされ続けると男は痛みを感じる配慮からだと思える。

  本文の説明は例によって簡単なものなので女閨訓の茶臼を使って説明します。
 
 ~前略~ 一切を妻が仕切る方法で、妻の誠の心を見せるところなので心して行うこと。ゆえに始めから終わりまで一切夫の手を煩わせず、夫の力を頼りにしなで行うこと。この仕方は妻に取って妙味がある。

  この仕方ではただ夫を仰向けに寝させ跨ると腰の位置が低く、途中の良いときにおおおうにして抜け出ることがある。それを防ぐ方法として、先ず座布団を二つ折りくらいのものを夫の尻の下に入れ、腰が高くなるようにしてから始めること。

  この様にして始めは上半身を起こし膝(ひざ)を着いて跨り、 ~中略~  必ず大きく逞しくなる。この時そのまま男根を握り、左手を着き腰を上げ、先ず雁首をクリトリスに当て強く磨り付け廻し、濡れて来たら陰孔に当て急に両脚を後ろに伸ばし腰を落として一気に根本まで挿入し、夫の胸に強く抱き付きなさい。

  この仕方をする時は、妻の腰の動きは自由自在になるので、上下を始め前後左右に捻り回し、常に雁首まで引きまた強く深く納める擦り付ける動きを続けなさい。~後略~

 時々、騎乗位での腰の使い方が判らないと言う書き込みを見かけます。どうなんでしょうか?上体を起こして仕舞うと尻か足先に体重を乗せるかになり。以外と腰は自由に使えない様にも思えます。

 上体を倒して抱きついて仕舞えば下半身に掛かる重さがグッと減るので、この形ならば外れない様に気を付けながら腰を動かして気持ちの良い動きを探れば良いと思う。

 人はそれぞれ顔が違う様に体の各部も少しずつ違っていて、カップルならばその組み合わせにより常に同じと言うことは無いはずです。どんな動きをするとどう感じるか?それは自身と相手の組み合わせで試して見るしかないのだと思う。

  
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