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黄素妙論 九勢之要術5.亀騰勢  

黄素妙論 九勢之要術 5.亀騰勢

    だい とう せい
 女人にょにん仰向あうむけさしめ、女人にょにりょうにて兩足りょうあしおほひ、女人にょにんちゝ
 あたりまで女人にょにんあししかゝめ、すなわ玉莖ぎょくけいるべし。ときおんな
 慾情よくじょうみづかうごきて美快びかいきわめて液汁えきじゅうながるゝこと無限むげんなり。


例により、医心方は 天真論 の注意書きある本を参考に書きます。

 第五を「亀騰(きとう)」と言います。
   女は仰向けに寝て両膝を屈げさせます。
   男は女の両脚を押して乳房に突くまで押し
   嬰女※の深さまで刺し入れます。
   深浅はほどほどにし陰核に当たる様にすれば
   女、悦び感じ自ら体を挙げ揺らす。
   愛液が溢れ流れ出したら出来るだけ深く挿入する。
   女が絶頂に至れば止める。
   こうすれば精力は百倍になる。

 名前:同じ。亀騰(亀が飛び上がろうとする姿)
 体位:正常位(屈曲位)
 抽送:黄素に無し。医心方は最初は浅くクライマックスは深く。
 効能:黄素妙論は書かれていない。
    医心方は精力百倍。
    射精のことは触れていないので洩らさなければ百倍と言うことだろう。
    
類似するその他のもの
四十八手で形が近いものは 7.笹舟本手。 この前後もバリエーションなので似ている。
  07笹舟本手

※嬰女 
 医心方:槇 佐知子(翻訳)に説明があります。説明を解釈すると、嬰はみどりご。嬰女で乳を飲むおさなごになるそうです。このことと深さの名称に当たると、三寸に嬰鼠があります。亀頭と乳首に見たてれば亀頭が隠れる程度の深さが嬰鼠になり整合性がとれる。今まで出て来た○○を刺すは、やはり入れる深さを表しているのだと思う。

  

  九勢4.蝉附勢 蝉附勢    鳳翔勢 九勢6.鳳翔勢

  
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黄素妙論 九勢之要術6.鳳翔勢

黄素妙論 九勢之要術 6.鳳翔勢

    だいほう しゃう せい
 女人にょにんとこうえ横様よこよう仰向あうむけさしめて、おんなみづか兩手りょうてにて兩股りょうまた
 かゝへ、兩足りょうあしはらうえにかヾまおき、おとこゆかしたよりちながらぎょく
 けいふかれて玉門ぎょくもんおく左右さいうにこぢるべし。おんなみづかこし
 いううごかすとき、九しんせんほうおこなふべし。 誠まことせい陰陽いんよう
 じゅつ口傅くでんなり。


例により、医心方は 天真論 の注意書きある本を参考に書きます。

 第六を「鳳翔(ほうしょう)」と言います。
   女は仰向けに寝て両膝を挙げる。
   男は女の股の間に跪き両手を床に着ける。
   玉莖を深く昆石※まで入れる。
   固く熱くなったら女に引き入れ
   三浅八深の動作をさせれば
   急に尻を押しつけ女陰をのびやかに開き
   自然に愛液を流す。
   女が絶頂に至れば止める。
   こうすれば百病が失せる。

 名前:同じ。鳳翔(鳳凰が飛翔する姿)
 体位:黄素妙論では、女は側位で男は立位。
    医心方は正常位と内容が異なる。
    因みに、男が立ち、女が寝台に横になる形として
    三十法に海鷗翔(かいおうしょう)がある。
 抽送:九深八浅と三浅八深でこれも違う。
 効能:黄素妙論は書かれていない。
    医心方は百病失せる。

類似するその他のもの
黄素妙論のタイプはない。医心方は、四十八手で形が似ているものは 3.筏本手。 
  03いかだ本手

※昆石 
 医心方:第五に臨御があります。その終わりに、浅く琴弦を刺し、それから三寸半入れ1回、2回、~中略~、8回、9回刺し、昆石のかたわらまで深く入る。九浅一深の法と思われる記述があります。深い表現に昆石が出てきます。深さの定義にてらし合わせると七寸(11cm前後)に昆戸があります。これまで何度も違うものを組み合わせて来ました。意味がある程度理解出来るものがこれで2つ目になります。考え方は合っているとの思いを強くしています。
そもそも、道三は深さの名称一覧をどこから持ってきたのか?医心方の翻訳本には見当たらない。


  

  九勢5.亀騰勢 亀騰勢    兎吮勢 九勢7.兎吮勢

  
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黄素妙論 九勢之要術7.兎吮勢

黄素妙論 九勢之要術 7.兎吮勢

    だいとん いん せい
 男子だんし仰向あうむけし、兩足りょうあしをさしのべおんなおとこまたうえおんなおもて
 おとこ足首あしくびほうくべし、おんなにて玉莖ぎょくけいにぎ玉門ぎょくもんれてきん
 げんにのぞましめうるほいしょうずるときふかせんしんほうおこなふべし。
 女人にょにん心中しんちゅう美快びかいなることすうなり


例により、医心方は 天真論 の注意書きある本を参考に書きます。

 第七を「兎吮毫(とういんごう)」と言います。
   男は正臥*し足を伸ばす。
(*原文は「男正反臥直伸脚」とある。
    反臥をうつ伏せとするとあり得ない。
    反は転記ミスと考え省いた)
   女は男の足の方を向いて、膝の外に跨がり
   膝を着いて頭をふせる。
   そして、玉莖を琴弦※に刺す。
   女、快ければ愛液泉のように流れ出す。
   欣喜し(非常に悦ぶこと)なごみ楽しみ
   心身ともに動く。
   女が絶頂に至れば止める。
   こうすれば百病が発症しない。

 名前:黄素妙論は毫を取って3文字にしてしまっている。
    兎毫は兎の細い毛。吮は吸う。兎の細い毛を吸うになる。
    2文字だと兎を吸うになって仕舞う。
    なお、本は兎呪勢で呪うを使っているが
    他のものを見ると。吮なので誤り。
    良く見比べると違いがある。
 抽送:両方とも具体的な表現はない。しかし、黄素は
    深くとしているが、医心方は琴弦(一寸)で
    浅いと言うか亀頭を咥えたと言ったところで
    真逆を言っている。
 効能:黄素妙論は書かれていない。
    医心方は百病が発症しない。

類似するその他のもの
今は、茶臼のバリエーションになってしまう。茶臼は、女閨訓 で取り上げている。書き出しには、支那では兎吮形と言うと書いている。しかし、体位の説明内容は本茶臼のこと。

四十八手で形が近いものは 32.月見茶臼。 
  32月見茶臼女はもっと前に倒れ顔を男の足に付けないと!

※琴弦
 深さを表すと一覧の名前に一致するものが始めて出て来た。琴弦は一寸で文句はないでしょう。


  

  九勢6.鳳翔勢 鳳翔勢    魚接勢 九勢8.魚接勢

  
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黄素妙論 九勢之要術8.魚接勢

黄素妙論 九勢之要術 8.魚接勢

    だいぎょ せつ せい
 二じょもちひるほうなり。一じょをが仰向あうむけにさしめ、またひらき一じょ
 おとこ交合こうごうするときの如く伏臥ふせふして胸をあわせ、仰向あうむきたるおんなまたあい
 にかしこまり、兩女りょうじょ玉門ぎょくもん相合あひがつしてたがひひ、おとこりょうおんな
 のしりへかしこまり、上下じょうげ玉門ぎょくもんながめ、ふくれうるほふとき
 したおんな玉門ぎょくもん玉莖ぎょくけいれてしづかに出入だしいれするなり。うえ玉門ぎょくもん
 うらおこ津液つえきはなはながるゝときすなわうえ玉門ぎょくもんうつしてしづかにせん
 しんほうおこなふべし。またした玉門ぎょくもんうらやみをなしてすれまわときまたしたぎょく
 もん玉莖ぎょくけいうつしてゆるゆるとせんしんほうおこなふ。如此しかくのごとくてもおとこ
 の精汁せいじゅうをばかたたもちてあわてゝもらすべからず。まことほう胃胸中いきょうちゅ
 の鬱氣うつきはら一切いっさいやまひ退しりぞ快然かいぜんたるからだちなり


例により、医心方は 天真論 の注意書きある本を参考に書きます。

 第八を魚接鱗(ぎょせつりん)」と言います。
   男は正しく偃臥(寝そべる)。
   女はその上に前を向いて跨がる。
   女はゆっくりと少しだけ入れ
   そこで止めます。
   乳飲み子が乳首を含む様にし
   決して深くいれてはなりません。
   女が独りで動かし
   出来るだけ長くなるようにします。
   こうすれば結聚*を治す事が出来る。
 名前:黄素妙論は兎吮勢と同じく3文字目を省いている。
    説明に反して魚が鱗を接する様の事を言う様だ。
    魚をしっかり保てば鱗が剥がれて仕舞うから
    鱗が取れない様に優しくと言う意味なんでしょう。
    道三は2匹の魚が接して泳ぐイメージで考えたのか?
    3Pになっている、
 抽送:全く違うものなので比べようがない。
 効能:黄素妙論は書かれていない。
    医心方は結聚(腫瘍のことか?)が治るとしている。

類似するその他のもの
 黄素妙論は3Pなので類似するものとなると、三十法に2つある。一つは男が二人。もう一つが「鵾鶏臨場」女二人で組み合わせは同じだか内容が違う。
女閨訓の茶臼で支那では兎吮形と前後の違うもの書いていたのは、この魚接勢には当てはまらないからでしょう。女閨訓の茶臼は、女閨訓-茶臼 

四十八手で形が近いものは 29.時雨茶臼。 
  29時雨茶臼

 医心方は余り変わり映えがしない。それに比べれば黄素妙論は鳳翔勢に続き違ったものを持って来た。その結果で種類が多いとも言える。書かれた年代が違い、古い医心方がオリジナルと思う。500年の間に書き換えられたのか?道三の想像なのか?興味が湧くけれど、この間、他に書かれたものがないようなので想像の域を出ない。

どちらが良いかと言えば医心方の方が良いと思う。変化がないからと3Pを出すのはどうなんだろう好色家向けにバージョンアップした様で好きになれない。

  

  九勢7.兎吮勢 兎吮勢    鶴交勢 九勢9.鶴交勢

  
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黄素妙論 九勢之要術9.鶴交勢

黄素妙論 九勢之要術 9.鶴交勢

    だいかく こう せい
 男子だんしかべによりてす。おんなにておとこくびきよせ、おんなみぎあし
 にておとここしちまとふ、おとこみぎにておんなひだりまたおし
 おんな足首あしくびおとこみぎかたにうちかけさせ、兩人りょうにんをしづしづとあわ
 せておんなにて玉莖ぎょくけいにぎ玉門ぎょくもんてがい、菱齒れうしおよばしめてぎょく
 もんしきり𤂽うるほ玉莖ぎょくけいはなはかたくす、谷實こくじつみてしづかにうごかし
 九しんせんほうおこなふ。玉門ぎょくもん美快びかいところあたとき津液つえきながずるこ
 とまことかぎりなし、男女共だんじょともめぐり血通ちつうしょびゃうたちまゆるなり。


例により、医心方は 天真論 の注意書きある本を参考に書きます。

  第九を「鶴交頸(かっこうけい)」と言います。
   男は正しく箕坐(足を投げ出して座る)。
   女は向き合って男の股を跨ぎ
   手を首に抱きつき、玉莖を麦歯※にまで入れ
   努めてクリトリスに当たる様にする。
   男は女の臀を抱き上げ揺するのを助ける。
   女は自らの快感で愛液を溢れ流す。
   女が絶頂を向かえたら止める。
   こうすれば七傷が自ずと癒える。
 名前:黄素妙論は三文字のものを全て2文字だけ
    とった形に勢を付けた形にしたようです。
 抽送:黄素妙論は九深一浅だが医心方は特に書かれていない。
 効能:黄素妙論は書かれていない。
    医心方は七傷が治るとしている。

類似するその他のもの
  どちらも座位ですが、黄素妙論は女の左足を挙げさせ男の肩に担がせる形になっている。医心方は3.猿搏との違いはどこなの区別がつかない。翻訳の問題なのかそもそも医心方に誤りがあるのか解らない。道三が見たものがオリジナルに近いのかも?

四十八手で形が医心方に近いものは 10.唐草居茶臼。 
  10唐草居茶臼男の手は臀の下に入れる。
黄素妙論に似たものは 続4.だるま返し。 
  続04だるま返し2両足ではなく片足になる。

※麦歯
  黄素妙論には「麦歯に及ばしめ」と深さの意味で使っている。振り返って見ると兎吮勢でも「玉門に入れ琴弦にのぞましめ」と同様に深さとして使っている。これは次の「深浅利害損益之弁」に出て来る、深さの定義名と同じもののみを使い、他は無視している。苦労したのでしょう。意味から近いものを選ぶことを何故しなかったのか、疑問が残るところです。


  

  九勢8.魚接勢 魚接勢    深浅利害 深浅利害損益之弁

  
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