2ntブログ

黄素妙論 交合和違2

黃素妙論 交合和違2

 以上いじょうごと五 臓ごぞう淫慾いんよく情至じょういたるをってしづかに秘術ひじゅつおこなひて
 女人美快の精汁せいじゅう多くながさば玉門ぎょくもんおくのビクメキうごくことまずおんな
 溜 息ためいきをつき、 しめたる手 足てあしくづるゝとき、 玉 莖ぎょくけいくべし。 しこ
 のとき、 おんなほうより持 上もちあげしきりにすりせまこえしうめくとも、
 男あわてゝ拔 差ぬきさしすべからず。かくのごとくして男子精汁をつねたも
 ちてみだりにしげくもらすべからず。 五ぞう氣至きいたらざるに男子いて
 玉 莖ぎょくけいれ玉門いまだうるほはざるに、きつく出入でいり致すは男子だんし
 精 汁 早せいじゅう はやくもるゝもの。 たとへばむなしくたからをすてゝようたざる
 がごとし。心得こゝろえ妙道みょうどうおこなひと兵法者へいほうしゃ小太刀こだちにて諸具しょぐ
 そくおさめたる萬敵まんてきつがごとし。 男子 若だんし わかさかんなるとき、 玉莖ぎょくけいしば
 しばおゆるにまかせ、 しげ交合こうごうするといえどもみちまなばざるひとなれ
 ば、 無理むり精汁せいじゅうのみもらして玉門ぎょくもん美快びかいところにあたらず、 おんなせい
 をもやらしめずば、 例令たとへ敵方てきかた薄手うすでをもはせずしてむなしく
 犬死いぬじにするがごとし。又女人慾心またじょにんよくしんすでにうごきて玉門ぎゅおくもんりふくれうるほ
 ひそとづるに男子だんし玉莖ぎょくけいへずして女人心底にょにんしんていのぞみ不叶かなはず次第しだい
 にそのおとこをにくみきらふ心出こゝろいづるなり


「接して漏らさず」男なら1度は聞いたことがある言葉だと思います。
広く広まったのは、この黄素妙論が貢献したのだと思います。

若さと健康を保つには精汁を漏らさず、相手の精汁を飲めと言うことが医心方に書かれています。
同じ趣旨のことが書かれています。
ただ医心方は、女側からも書かれています。逆も真なり、女の場合は、若い男4~5人を設け精汁を絞り取ることで肌は艶やかになり健康を保てると!
精汁しか書かれていません。老婆心ながら書いますが、男の精汁は精液、女は愛液のことです。

漏らすなと徹底しているので、黄帝も子供はどうするのと?素朴な質問が出て来ます。
後から、具体的な回数が(回/年代別,月間,季節及び禁止日)出て来ますのでお楽しみにして下さい。

次は九勢之要術です。医心方の九法に当たるものなので、一つずつ比較して書いて行きます。
素女経などは、天真論 の注意書きある本を参考にしています。

 
  

  交合和違 交合和違    龍飛勢 九勢1.龍飛勢

  
良かったらicon_arrow.png拍手をクリックしてね!

テーマ : 愛のいとなみ
ジャンル : アダルト

黄素妙論 九勢之要術1.龍飛勢

黄素妙論 九勢之要術 1.龍飛勢

黃帝こうていふていわく。
 交合こうごう法數多ほうあまたありや。
素女答そじょこたへていわく。
 かたじけなくも聖問せいもんけていかでかこたへざらむ。
 淫亂いんらんせつにあらず、交合こうごう奥傅、おくでん養生やうじゃう神術しんじゅつなり。されば交合こうごう
 みちにそのほう九つあり。
    だい一、りゅう  せい
 女人にょにんあをのきにさしめ、そのまたひらかしめ、男子だんしその股間こかんより
 はらうえかゝし、くちふべし。おんなこしり、玉門ぎょくもん
 ち玉莖ぎょくけいくべし。男子だんし玉莖ぎょくけいにて玉門ぎょくもん合目あいめをなでてしめ
 るにしたがってしづかに玉莖ぎょくけいるゝなりしかして女人にょにん淫念いんねんはなはうご
 して五ぞういたれば、しづかに玉莖ぎょくけいうごかし八しんせんほうおこな
 べし。其時そのとき兩性共りょうせいともたのしみ百 病 忽びょうたちま消除しょうじょするなり


原文を書くには現在使われていない(又はフォントセットにない)漢字が多くて・・・そこで、天真論 の注意書きある本を参考に書くことにします。
但し、本のまとめを書くつもりはなく、想像や勝手な解釈を入れます。大まかな内容を理解する程度に読んで下さい。

医心方にある九法は

 玄女経が伝える。
 黄帝が玄女へ、
   九法の具体的な方法を見聞きしていない。
   どうかその神髄を教えて欲しい。
   教えては石室にしまい込み、その法を行う。

 玄女は九法に付いて語った。
   第一を「龍飜(りゅうほん)」と言います。
   女を仰向けに寝させ、男は股の間に入り覆い被さる。
   女は腰を持ち上げて玉茎を迎える。
   男はそこで穀實※を刺したり緩慢に穀實の上を攻める。
   そして、緩やかに揺り動かし 八浅二深の法を行う。
   入れる時は死んだ様に柔らかであったものが
   抜く時には生気が戻り熱くなり精力が増す。
   女も喜び、身悶え娼婦の様に楽しみ、やがて玉門を固く閉める。
   この様にすれば百病に罹ることはない。

両者を比較すると
 書き出し:登場する回答者が、素女と玄女の違いがある。
      素女経があるように玄女経もある。
      意味的な内容に大きな違いはない。
      余分なところは道三の考えなんだろう。

 名前:勢は体位の様な意味でしかない。
    他の部分は意味を考えると同じこと。
    龍は特別な存在で色々書かれているので割愛します。

 体位:どちらも正常位。
 抽送:八深六浅と八浅二深
   (医心方は○浅○深で統一されている。しかし黄素妙論は混在し不統一)
 内容:医心方に「~女挙其陰以受玉莖刺其穀實又攻其上疎緩~」とある。
    穀實を陰核※と訳せば、黄素妙論が自然。
 効能:百病にならないで同じ。

黄素妙論によく似たものが、女閨訓の本間 支那では竜飛と言うと書いている程。欣欣が黄素妙論を読んだのか、知らないが明治生まれの人も知っていたことが判る。黄素妙論との比較では女性側がより詳しく説明されている。

四十八手には、ピッタリとはまるものはありません。ベイシック過ぎるのでしょう。本手と付くものが該当すると言える。

※参考にしている 3冊 天真論の訳は穀實を陰核としている。 
  上述の医心方、引用した漢文の部分の訳は、

  女、その陰を挙げ、以て玉莖受ける。(男)穀實を刺し又その上を疎く緩やかに~
  ()内は訳者が補っているもので1冊は女としている。
   [またその上を]も変。その下なら膣前庭だが上は・・・

  後から取り上げる「深浅利害損益之辨」には深さを一寸刻みで呼び名があることが判る。
  五寸を谷實と書かれているが、読みは同じくコクジツ。
  谷と穀の取り違えならば、コクジツ(7~9cm)を刺すと納得出来る。
  しかし、全体を見通すと浅く刺すが余りにも多い。
  ここでも八浅二深とあり新たな矛盾が出てくる。

  そもそも陰核をどう表現するかが問題。
  単に[實]と九法の9番に出て来ます。他に「赤毬」とも言うようだ。


  

  交合和違2 交合和違    虎歩勢 九勢2.虎歩勢

  
良かったらicon_arrow.png拍手をクリックしてね!

テーマ : 愛のいとなみ
ジャンル : アダルト

黄素妙論 九勢之要術2.虎歩勢

黄素妙論 九勢之要術 2.虎歩勢

    だい二、  せい
 女人にょうにん俯臥うつふせはしめ、おとこそのしりにかしこまりおんなこしにとりつき
 すなわ玉莖ぎょくけいるべし。五しんせんほうおこなとき玉門張ぎょくもんはりふくれ
 液外えきそとなが玉門ぎょくもんうちあたゝかくなるものなり。男、おとこゆるくのび、
 女情喜悦じょじょうきえつしてたがひ血脉流通けつみゃくりゅうつうするなり。


医心方は 天真論 の注意書きある本を参考に書きます。

 第二を「虎歩(こほ)」と言います。
   女はうつ伏せなり、尻を高く首を低くします。
   男はその後ろにひざまずき腹を抱き
   玉莖を入れ中極※を刺すようする。
   出来るだけ密着し、※五浅八深を行う。
   その限度は自然にわかる。
   まぜならば、女陰腫れて閉じ愛液が漏れ流れる。
   そしたら終わりにし休息する。
   こうすれば百病発症せず、男、盛り益(ます)。

 名前:同じ。虎歩とはトラが歩く姿の意味があります。
    日本に虎は居ません。そこで身近に居た馬から駒掛けに
    なったのではないだろうか。
 体位:バック、駒掛け
 抽送:五深六浅・・・医心方の翻訳は「五八之數」の表現を掛け算にし
    40回にしている。これ以降の八法は、同様の表現になっている。
    九九の数では81回にも、回数が多い少ないと言うよりも

    私なら30も数えれば、数えることに気を取られ萎えて仕舞う。
    道三も同じ表現のものを見ただろうが(数が違うのは解らない)
    1の龍飛に準じ五八を五浅八深としたのではないか。

 効能:黄素妙論は書かれていない。

類似するその他のもの
駒掛けとしか良いようがない。女閨訓の駒掛 で支那の呼び名を「虎俯形」としている。
歩くのではなく俯(ふせ)の形が適切と考えたのだろう。でも、虎がふせると腰まで下げるじゃないの?

四十八手でいえば、出船後ろ取り でしょう。
  20出船うしろ取り

※中極 (~玉莖刺中極努令深密~)
  深浅の法もそうでしたが、中極も翻訳者の皆さん苦労している。
  素人は単純で、中極は何とかと分解しないで調べた。
  これ女性のツボです。関係ありそうですよね!

  ツボの位置は下腹部です。(ツボの話ではなので詳細は割愛します)
  さてと困った。下腹部を刺せと言うのか?
  
  こう言う時は、頭でイメージを動かすと意味が判るものです。
  この体勢で男が腰を使うと床と平行移動する様な動きなって仕舞う。
  そうなると、中はどうなるのか、女の背を突くようになり直腸側
  を圧迫する。それって気持ち良いわけないよね!。

  これは密着させろと書かれているので、合わせると
  深く無理なく入れるにはどこをイメージでなければなかないか?
  答えは女の下腹部(中極)を刺せ。と自然に導かれてしまった。

  また、数の問題をもう一つ指摘して起きます。40回と決めるのなら
  その後に続く限度の見極めと矛盾する。
  深浅の法は 1サイクルを言っているもの。
  終わったら元に戻るのでエンドレスに続けることも出来る。
  だからどこで止めるか、見極めが必要になる。

  そんな見極め必要ないと思った人は、男が洩らせば終わりと
  思っているでしょう。残念ながら、洩れそうになったら止める技があり
  それをして続けろ他のところで書かれています。
  終わりは、オーガズムをむかえた時を見極めて終わりにするのが
  医心方の流儀です。
    
  

  九勢1.龍飛勢 龍飛勢    猿博勢 九勢3.猿博勢

  
良かったらicon_arrow.png拍手をクリックしてね!

テーマ : 愛のいとなみ
ジャンル : アダルト

黄素妙論 九勢之要術3.猿摶勢

黄素妙論 九勢之要術 3.猿摶勢

    だい三、えん ばく せい
 男子坐だんしざしてりょうまたあわせ、兩足りょうあしそろず、女人兩にょうにんりょうまたひらおとこ
 の太腿ふとももうえし、女人にょにん兩足りょうあしにて、おとここしはさすなわ兩陰和合りょういんわごう
 して玉門ぎょくもんしめるとき玉莖ぎょくけい押入おしいるべし。男子だんし女人にょにんしりいだいて九しん
 五せんほうおこなふ。津液つえき流出ながれだして百病頓ひゃくびょうとみゆ。


医心方は 天真論 の注意書きある本を参考に書きます。

 第三を「猿搏(えんばく)」と言います。
   女を仰向けに寝かせます。
   男は膝を着き女の太腿を抱え
   胸の位置で尻と背中を一緒に持ち挙げ
   玉莖を臭鼠※まで刺す。
   女はみだれ揺り動かし愛液が雨の如く出る。
   男さらに深く入れれば壮を極め固くなる。
   女が絶頂に至れば止める。
   こうすれば百病発自ずと癒える。

 名前:同じ。猿搏
   (搏は脈搏などに使われ、たたくの意味がある。猿がたたくの?)
 体位:正常位と茶臼の中間でしょう。
 抽送:黄素は九深五浅だが、医心方は深く入れろとあるだけでない。
    男は抱えるだけで腰を使うのは難しいからだろうなぁ。

 効能:黄素妙論は書かれていない。

類似するその他のもの
四十八手で近いものは 俵抱き本手 でしょう。
  黄素妙論は良いが、医心方は抱き上げる前の感じ。

※臭鼠 
 参考にしている何れの本にも説明がなく、そのまま臭鼠としている。場所なのか深ささのか?黄素妙論は、どちらも触れていないので、こちらからも解らない。漢字からは「臭いネズミ」だけしか見つけることが出来ない。

 深さなら、後で取り上げる深さの名称がある。龍飛勢で類推した、穀實は谷實の誤り(よみが同じ)としたようなものは見つからない、強いて言うなら、三寸に嬰鼠と六寸の愈鼠がある。嬰鼠は後に出てくる嬰女と意味が合うので臭鼠と判断。しかし、愈(いよいよ)と臭いでは、字形,よみ及び意味も類似するところはない。

 九法の書き出しは「玄女経云~」で始まる。素女経の前に玄女経が存在していることが窺える。他にも引用したと思われる記述があり、素女経自体も以前の書物から選集したものなのだろう。その結果から字句が不統一なことも納得出来る。

 そう考えれば、臭鼠と愈鼠は同じだと言っても無理ではないと思う。体勢から見ても深く入れることが出来るから六寸(10cm前後)も自然に思える。そう考えて「玉莖を臭鼠まで刺す」とした。


  

  九勢2.虎歩勢 虎歩勢    蝉附勢 九勢4.蝉附勢

  
良かったらicon_arrow.png拍手をクリックしてね!

テーマ : 愛のいとなみ
ジャンル : アダルト

黄素妙論 九勢之要術4.蟬附勢

黄素妙論 九勢之要術 4.蟬附勢

    だいぜん  せい
 女人にょにん俯臥うつふりょうをつきひだりまたをさしのべみぎまたをかヾめて男子だんし
 そのしりへひざまづきすなわ玉莖ぎょくけい 入れて赤珠せきじゅをつき七しんせん
 ほうおこなふべし、玉門ぎょくもんひづみるによっておもいほかなるところにあたりのこ
 りなく精汁せいじゅうをもらしなり


例によって、医心方は 天真論 の注意書きある本を参考に書きます。

 第四を「蟬附(ぜんぷ)」と言います。
   女はうつ伏せで体を真っ直ぐに伸ばし
   尻を少し挙げます。
   男はその背後から寝て玉莖を深く入れる。
   赤珠※を六浅八深を行えば
   女悶えて愛液を流し
   膣が律動するので股をのびやかに開く。
   女が絶頂に至れば止める。
   こうすれば七傷自ずと癒える。

 名前:同じ。蝉附(蝉が木にとまる様子)
 体位:バック(駒掛け)の変形
 抽送:黄素は七深八浅、医心方は六八之數なので六浅八深とした。
    (理由は、1.龍飛勢を参照して下さい)
 効能:黄素妙論は書かれていない。
    7傷とは、陰寒,陰萎,下痢*,早漏,精が少ない,精液希薄*,頻尿で出が悪い*。
    「醫心方」三島泰之訳より引用。引用を元に*は独自に解釈した。

類似するその他のもの
四十八手で近いものは 21潰し駒掛け でしょう。
  21潰し駒掛け

※赤珠 
 猿博勢の臭鼠と同じく説明がありません。ツボの名と想像したものの外れです。臭鼠と同様に深さで探すと、四寸に玄珠があります。深く入れろと言われても、少し尻を上げさせた程度では、四寸(6~7cm程度)が限界と言え違和感がない。

  

  九勢3.猿搏勢 猿搏勢    亀騰勢 九勢5.亀騰勢

  
良かったらicon_arrow.png拍手をクリックしてね!

テーマ : 愛のいとなみ
ジャンル : アダルト

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

FC2掲示板

Count
リンク
リンク先
外部リンクへのランキング
最新記事
カテゴリ
最新コメント
ブロとも一覧
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR