４８手　続7.いすか取り

続7.いすか取り

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本文
　　女房が右下横に寐て両足をちヾめた所へ亭主が上からのりかゝり女房の細腰を抱き乍ら入れる　一寸変わった形だから格別な感じが味える　しおまんこがせばまるので小気味が良い

解説
　　いすかは鳥の名前です。特徴はくちばしが上下で曲がり合いません。互い違いになったくちばしからの連想だと思います。
　　横取りと駒掛けを合わせた形とも言えるものです。ここでは横取りとして分類しました。細分化すれば後側位とでも言うのでしょう。過去に分類した人が何人かいるようです。

　　中には分類と言うよりは、二人の体勢の組み合わせてを考えから、春画などを拾って当てはめ、無いものは新たに作った思えるものもあります。
　　分類する時に大中小とツリー構造の様なものを作れば、理解も深まったのでしょうが、書かれたものが残っているだけの状態になっている様に思います。

　　春画（枕絵）を見ていて感じるのはユーモアと言うのか洒落なんでしょう。あり得ないものが時々出て来ます。例えば、竹林で男女が各々２本の竹に乗ってする「竹勢交の式」なってものがあります。
　　添え書きを全て読めないのでどうするのかが読み取れません。最後に唐本の春画～と書かれているので、中国ではこんなこともすると言いたいのでしょうか？

　　鴛鴦も妹背も閨房（寝室）と場所を特定してしまっている。師宣の四十八はそんな制約を付けていなし、恋のむつごとしたことで範囲を広げ四十八手を描いている。
　　数が多いもの言えば医心方の三十法があるが始めの四つやどうやら前戯らしい。性交の体位で真に実用的なものはそう数が多くはないのだろう。

　　例えば、片足と上げと両足上げで別の名を付けたところでどれだけの意味があるのだろうか？師宣の様に前戯～後戯まで広く捕らえ,性交だけに特化しないものが求められている様にも思う。
　　日本人の特質なんでしょう、技に固執し総合的にもの事を考えない。技が良ければ全て良しの様な風潮が有るように思う。キム・ヨナと真生の戦術が良い例だと思う。

　　肝腎ないすか取りの説明がありませんね。色々なものを見たためか言葉が出て来ません。

　　