妙境に至らずとも懐妊うるとは

昨日に引き続き『色道禁秘抄』の第八回を取上げます。
これは結構長いので超略で行きます。

問、妙境に至らなければ子宮口は開かない。勿論、男精、子宮内へ入る道なし。
　　何故、希に懐妊することがあるのか？
答、十歳未満の少女すら昔から希に孕はらむことがある。
　　　これと同様に未だ躰が成長しきっていない。故に膣が短く
　　　子宮口え亀頭十分届く。
　　　～中略～
　　　その証拠は少女を探宮して試みよ。必ず子宮近くに位置し
　　　指頭で子宮口を十分さわることが出来る。
　　　十六～十七以後は子宮深きある故、受胎せず。
　　　十四～五歳未満は右の訳にて案外妊娠するもの。
　　　証として詩がある。

　　　女子おなごは元来男より淫みだらなり
　　　津液しんえきを指に施し応まさに陰を探るべし
　　　仕宇の和訓は神の示すところ
　　　十一歳にして則すなわち侵すべし。

言うまでもありませんが、年齢は数え歳なので実年齢＋１α。
年末に産まれれば一歳。新年を迎えれば一加えて２歳になるわけ。

妊娠のメカニズムは昔から分っていたですね。
間違いは妙境に至らないと子宮口が開かないと信じていたことでしょう。

人工的にオーガズムを起させ（オキシトシンを注射することで起るそうだ）
精子に見立てた低容量の放射線物質を膣内に入れ、オーガズムを迎えると
子宮が収縮しスポイトの様に子宮内に吸込まれる。しかも二の卵巣管の内
排卵し方へ誘導されるとコメントされた映像を見た。

妙境、即ちオーガズムに達すると妊娠し易いと思われていたことが分る問答。
赤ん坊はコウノトリが連れてくるなってのは子供欺しのおとぎ話。
大人は躰の発育まで把握していた証拠でもあると思う。

結論を言うと現代人より詳しく知っていた。
　　　