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黄素妙論 九勢之要術1.龍飛勢

黄素妙論 九勢之要術 1.龍飛勢

黃帝こうていふていわく。
 交合こうごう法數多ほうあまたありや。
素女答そじょこたへていわく。
 かたじけなくも聖問せいもんけていかでかこたへざらむ。
 淫亂いんらんせつにあらず、交合こうごう奥傅、おくでん養生やうじゃう神術しんじゅつなり。されば交合こうごう
 みちにそのほう九つあり。
    だい一、りゅう  せい
 女人にょにんあをのきにさしめ、そのまたひらかしめ、男子だんしその股間こかんより
 はらうえかゝし、くちふべし。おんなこしり、玉門ぎょくもん
 ち玉莖ぎょくけいくべし。男子だんし玉莖ぎょくけいにて玉門ぎょくもん合目あいめをなでてしめ
 るにしたがってしづかに玉莖ぎょくけいるゝなりしかして女人にょにん淫念いんねんはなはうご
 して五ぞういたれば、しづかに玉莖ぎょくけいうごかし八しんせんほうおこな
 べし。其時そのとき兩性共りょうせいともたのしみ百 病 忽びょうたちま消除しょうじょするなり


原文を書くには現在使われていない(又はフォントセットにない)漢字が多くて・・・そこで、天真論 の注意書きある本を参考に書くことにします。
但し、本のまとめを書くつもりはなく、想像や勝手な解釈を入れます。大まかな内容を理解する程度に読んで下さい。

医心方にある九法は

 玄女経が伝える。
 黄帝が玄女へ、
   九法の具体的な方法を見聞きしていない。
   どうかその神髄を教えて欲しい。
   教えては石室にしまい込み、その法を行う。

 玄女は九法に付いて語った。
   第一を「龍飜(りゅうほん)」と言います。
   女を仰向けに寝させ、男は股の間に入り覆い被さる。
   女は腰を持ち上げて玉茎を迎える。
   男はそこで穀實※を刺したり緩慢に穀實の上を攻める。
   そして、緩やかに揺り動かし 八浅二深の法を行う。
   入れる時は死んだ様に柔らかであったものが
   抜く時には生気が戻り熱くなり精力が増す。
   女も喜び、身悶え娼婦の様に楽しみ、やがて玉門を固く閉める。
   この様にすれば百病に罹ることはない。

両者を比較すると
 書き出し:登場する回答者が、素女と玄女の違いがある。
      素女経があるように玄女経もある。
      意味的な内容に大きな違いはない。
      余分なところは道三の考えなんだろう。

 名前:勢は体位の様な意味でしかない。
    他の部分は意味を考えると同じこと。
    龍は特別な存在で色々書かれているので割愛します。

 体位:どちらも正常位。
 抽送:八深六浅と八浅二深
   (医心方は○浅○深で統一されている。しかし黄素妙論は混在し不統一)
 内容:医心方に「~女挙其陰以受玉莖刺其穀實又攻其上疎緩~」とある。
    穀實を陰核※と訳せば、黄素妙論が自然。
 効能:百病にならないで同じ。

黄素妙論によく似たものが、女閨訓の本間 支那では竜飛と言うと書いている程。欣欣が黄素妙論を読んだのか、知らないが明治生まれの人も知っていたことが判る。黄素妙論との比較では女性側がより詳しく説明されている。

四十八手には、ピッタリとはまるものはありません。ベイシック過ぎるのでしょう。本手と付くものが該当すると言える。

※参考にしている 3冊 天真論の訳は穀實を陰核としている。 
  上述の医心方、引用した漢文の部分の訳は、

  女、その陰を挙げ、以て玉莖受ける。(男)穀實を刺し又その上を疎く緩やかに~
  ()内は訳者が補っているもので1冊は女としている。
   [またその上を]も変。その下なら膣前庭だが上は・・・

  後から取り上げる「深浅利害損益之辨」には深さを一寸刻みで呼び名があることが判る。
  五寸を谷實と書かれているが、読みは同じくコクジツ。
  谷と穀の取り違えならば、コクジツ(7~9cm)を刺すと納得出来る。
  しかし、全体を見通すと浅く刺すが余りにも多い。
  ここでも八浅二深とあり新たな矛盾が出てくる。

  そもそも陰核をどう表現するかが問題。
  単に[實]と九法の9番に出て来ます。他に「赤毬」とも言うようだ。


  

  交合和違2 交合和違    虎歩勢 九勢2.虎歩勢

  
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