2ntブログ

06.茶臼

恋の睦言四十八手

第六図  茶臼ちゃうす
48-Pic06.jpg
※無断複製転載禁止

原文
 こ乃手は 女のきらう事なれば をのこ乃すきなれは あるわざと見へたれ
 またほんてがへしともいふ

書かれている内容は、
 この手は女が嫌うものだが 男の好きなものから ある技と見て置きなさい
 また本手返しともいふ 

江戸の時代も女上位は嫌われていたのか!
それでも、男は好きな体位なので良く見て覚えなさいといったところ。

四手は本手や本間などと呼ばれていた。
男女の上下が逆転していることから本手返しと呼ばれた。

後の鴛鴦閨房秘考などでは「本茶臼」と呼ばれるものです。
それにしても、上下が逆になったら女はどうしたれ良いのか絵を見ただけで解ったのだろうか?

女が上体を起すと動きの主導権は女になる。
でもこの様に、女が腰を浮かせ加減にすると、男も腰を使う事が出来る。

女が動くとすれば上下より、水平に前後へ移動する方が楽。
女は上下も出来るし、腰が自由に動かせるので抜けない様に気をつけながら
色々と動かし気持の良い処を自分で探すことが出来る。

その感覚を覚えれば摩羅を弄びながら自由に動き快感を追求する事が出来る。
また、気をやりそうになったら上下を入れかえ本手(正常位)にし心ゆくまで愉しむことが出来る。


関連ページ
 地下本四十八手
 鴛鴦閨房秘考
 妹背閨房考
四手 05四手   07花月擬 花月擬


  
良かったらicon_arrow.png拍手をクリックしてね!

テーマ : 愛のいとなみ
ジャンル : アダルト

07.花月擬

恋の睦言四十八手

第七図  花月擬わげつのなぞらえ
48-Pic07.jpg
※無断複製転載禁止

原文
 一みちにてだに おもしろからんに 二色まで乃たのしみは
 なにともたとへがたからめ

書かれている内容は、
 一道だけでは面白くはない 二色の楽しみは 何とも例えがたい

タイトルの「花月」、風流な音を感じる。何か隠語が隠れているのでは・・・
月は陰陽の考えから考えれば女、または女陰。
花は衆道だったと記憶していた。あらためて調べるとそんな意味は出てこない。
アレ・・・何処でインプットされたのか?
女閨訓-碍さまたげありて受けらね時の心得 二、衆道
年齢ごとに「花」に例えいたが、これがすり込まれていたようだ。
でも、ここでの花は「男色」をかけたんだろう。
「擬え」は「同類・同格と見なす」意味があるから、男色と女色は同格でこの上ないと言いたいのだろう。

現代の感覚で言えば異質に感じるが、江戸時代では男色は珍しいことではなかった。
夏に入り三手めで男色も忘れるなと釘を刺したかったのだろうか?

図を見ると、股を拡げいざこれからと言う段になり、こっちもと若衆が尻を突き出しているようにも見える。
逆に若衆と愉しんでいる処へ女が来てとも言えるのかも?

恋の道で他の女に足をだせばもめ事になるは火を見るより明らかなこと。
男となら女は別の意味の嫉妬心を煽り、例えようのない楽しみがあるだと言いたいのか?

 
関連ページ
 地下本四十八手
 鴛鴦閨房秘考
 妹背閨房考
茶臼 06茶臼   08投足上投足上

  
良かったらicon_arrow.png拍手をクリックしてね!

テーマ : 愛のいとなみ
ジャンル : アダルト

08.投足上

恋の睦言四十八手

第八図  投足上なげあしあげ
48-Pic08.jpg
※無断複製転載禁止

原文
 ふう婦の仲 むつましくして いろいろと 品をかへた乃しみとせんは
 何よりの なぐさみならん

書かれている内容は、
 夫婦の仲睦まじして 色々と体位を替え楽しむことは 何より愉しいものだ。

四手(正常位)、茶臼、二色と来て この図の体位は、鴛鴦閨房秘考などの唐草居茶臼と言っていいだろう。
説明は夫婦睦まじければ、色々な体位を楽しむことは他に替えがたいものと言いたいようだ。

深読みをすると、睦まじい夫婦仲を築くには、妻が積極的になるべきだと言っているのでは無いだろうか?
ただ仰臥し、夫のなすがままにまかせていては、すぐに飽きが来て夫婦仲も冷めてしまうと言いたいのだろう。

この本は、現代の四十八手とは違い、男女の心得を書いているんだろう。
1~5は男へ、6からは女へのメッセージの様に思える。
さて、この後はどうなることか・・・

 
関連ページ
 地下本四十八手
 鴛鴦閨房秘考
 妹背閨房考
花月擬 07花月擬    09君膝枕 君膝枕

  
良かったらicon_arrow.png拍手をクリックしてね!

テーマ : 愛のいとなみ
ジャンル : アダルト

09.君膝枕

恋の睦言四十八手

第九図  君膝枕きみのひざまくら
※無断複製転載禁止

原文
 世のせわにさへ ひざまくらは かふてもせよと いふに
 是はまたわが思ふ君のひさのまど久々なれば つふりも 身につかぬ 心ちやせん

書かれている内容は、
 世の世話(俗語)にさえ 膝枕は買ってでもせよと言うが
 是はまた 我が思う君の膝の窓 久々なれば つふり(つぶり=頭)も身につかぬ心ちやせん。
 (ちやせん=茶筅「隠語では、腰の動き。大きな亀頭。吾妻型。の意味がある)

 膝枕は買ってでもせよ=>子供の頃の思い出、母の膝枕は何とも言えない心地良さがあった。
 母曰く「買いたくても買えないな膝枕」と言っていたが!

君のひさのまど?「ひさ」には懐中の意味がある。懐の窓?う~~~ん。。。
ボボを暗示させているのだろうか!ちやせんは亀頭を言っている?
心地よい膝枕でウトウトしていたら、頭が体から離れボボに入る夢でも見たのか?

それは考え過ぎ(又はこじつけ)。
時には、女房の膝枕で寝るのも恋を深める一手と取るのがノーマル。
あなたは、アブノーマルを取りますか?

襖の「壽目」。これだけ大きくはっきりと楷書で書かれているには意味があるはず。
調べてみたが、熟語では無いようだ。一字一字の意味から謎解きをするしかないようだ。
今は簡単に解けそうにない。

関連ページ
 地下本四十八手
 鴛鴦閨房秘考
 妹背閨房考
投足上 08投足上    10曲茶臼曲茶臼


良かったらicon_arrow.png拍手をクリックしてね!

テーマ : 愛のいとなみ
ジャンル : アダルト

10.曲茶臼

恋の睦言四十八手

第十図  曲茶臼きょくちゃうす
※無断複製転載禁止

原文
 きょくといふには しゃみせんに かぎるべからず 
 うたに 小うたをば のせる しゃみせん いまは はや よそのひゃうしを
 あわせ こそすれ。

書かれている内容
 曲というには三味線に限ったことではない
 唄に小唄をのせる三味線  今はよその拍子を合わせているではないか。

三味線は時代劇に良く登場する。
芸者の代名詞と思ってしまうの私だけだろうか?
この草紙が描かれた頃、芸者はまだ登場していないそうだ。
ただ、琉球(沖縄)の三線が伝わり三味線となって急速に広まったのは江戸初期。


時間は庭先の手水鉢や縁側の手ぬぐいが描かれていることから昼間。
小唄の稽古をする女と酒を飲みながら見ていた男。

足を投出しキセルを吸いながら唄を聴いていたものの
着物がはだけた合間から覗いた亀さんに思わず乗り上がったのだろう(笑)

この類いのシチュエーションはAVにも使われているよね。
これがオリジナル(元祖)なのか?それとも面白さを考えた結果が同じになったのか?

曲は言うまでもなく「まがっている。正しくない。」の意味がある。
これは洒落て2つの意味を持たせたのだと考える。

1つは言う迄もなく三味線の伴奏に合わせ情交を交すこと。
もう一つは、恋仲の二人が他の事をしていても、ついつい愛を交していまう。
また、昼からするには、三味線の稽古を装ってするも愉しいの意味もあるか?
関連ページ
 地下本四十八手
 鴛鴦閨房秘考
 妹背閨房考
君膝枕 09君膝枕    11後だき後だき

  
良かったらicon_arrow.png拍手をクリックしてね!

テーマ : 愛のいとなみ
ジャンル : アダルト

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

FC2掲示板

Count
リンク
リンク先
外部リンクへのランキング
最新記事
カテゴリ
最新コメント
ブロとも一覧
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR