恋の睦言四十八手 - 愛のいとなみ

16.袋入

恋の睦言四十八手

第十六図　　袋入ふくろいれ

※無断複製転載禁止

原文
　是には　品々あるよし　或は　かくし女　かくし男を　ふくろに
　入れおき　つかい　用のときは　袋のあなよりおこなふと也

書かれている内容
　これには色々とある、隠し女や隠し男を袋に入れ
　行為をするときは袋の穴より行った。

隠れ女より隠れ男の方が多いと思うのだが・・・例えば男子禁制の大奥！
でも、「袋に入れ」で、最初に思い付いたのが清朝の後宮の話。
皇帝の相手をする女性は、沐浴をし素っ裸の状態で皮の袋に入れられ
皇帝が待つ寝所へ運ばれた。

日本の春画の題材では尼寺に男を袋詰めにし忍び込む題材の絵があるそうだ。
江戸城の大奥に男が忍び込む話が多いと思うけれど、真偽はどうなんだろう。
彼女達は男を呼込まなくても外に出ることもできたよね！

絵は袋に入って居なくて男の着物の中に女を包み込んで事におよんでいるように見える。
好きな者に逢いたいがどうしてもルールなどで入れなければ袋に入って運び入れて貰えば
良いと言いたいのか？入る時は良いだろうが出る時はどうしたんだろう？？

恋焦れる気持は危険なことも顧みずに行うことを現してしるのだろうか？

関連ページ
　地下本四十八手
　鴛鴦閨房秘考
　妹背閨房考

ふり侘

　足違

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17.足違

恋の睦言四十八手

第十七図　　足違あしちがい

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原文
　をさまる　ところは　ひとつなれども　ときの　けうなればなり
　

書かれている内容
　納るところは一つだが　時にあり得ないこともある。

現代人からすればなぜ「稀有」なのか疑問。
鴛鴦閨房秘考で言えば「月見茶臼」だしAVなどでは良く見かける体位だ。
この後にあり得ないもの出てくるので意味を取違えているのだろうか？

無理と言うのは男側からの事情。経験が少ないと、上（臍の方）を向いているもの。
それをつま先の方向に向けられたのでは痛いと言うもの。
それでも、経験を積めば、体に対して直角に近づくもの。

女からすれば背中の方向に突かれる格好になるので違う感じを得られるのだろう。
時にはこんな形も一興と言いたいのだろうか？

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　地下本四十八手
　鴛鴦閨房秘考
　妹背閨房考

袋入

片足上

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18.片足上

恋の睦言四十八手

第十八図　　片足上かたあしあげ

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原文
　うしろに　ものなど　いできたらん　ときは　この品よし
　しかし　しだい　しだいに　いたみも　よそへ　さりならんかし

書かれている内容
　背中にでき物など出来たときはこの体位が良い　しかし次第ゝゝに痛みも去るだろう。

側位なのか？良く見えるアングルにするとこうなる。
こんな体位の必然性を与えるため、背中にでき物などが出来て寝られない時限定している。
寝られないほどの痛みであっても、次第に背中の痛みも消え良くなる？

それとも片足が担がれている痛みなのか？
何れにしても気をやれば痛みも忘れるよね！

関連ページ
　地下本四十八手
　鴛鴦閨房秘考
　妹背閨房考

足違

　理非しらず

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19.理非しらず

恋の睦言四十八手

第十九図　　理非しらずりひしらず

原文
　とやかふと　たびたび　くどくなり　さらに　ここ入さらんには
　かくおこなひてよし　もし　こえなど　たてんとせんびは　口に袖を　あつるとぞ

書かれている内容
　あれやこれやと何度も口説き　ここに入れさせないなら
　このようにするも良し　もし声など立てるようとするなら口に袖を当てる。

現代ならソフトSMと言ったところ！あの手この手で口説いても、イヤイヤするなら縛っても良いと言ったところ。
テーマは「恋の睦言四十八手」だから、女からすれば時には男を焦らすも良し。
男からすれば、縛ってでも思いを遂げるくらいの積極性がなければならないと言ったところだろう。

嫌がる女が縛られるのにしては縛り方が緩い。何故なら、足の縛りなど強引に開かせる方法ではない。
こんな遊びも一興といった風情。

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　鴛鴦閨房秘考
　妹背閨房考

片足上

しつとのうらやみ

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20.しつとのうらやみ

恋の睦言四十八手

第二十図　　しつとのうらやみ

※無断複製転載禁止

原文
　そばに　ほかの　女など　あらんに　かくすれば　ことのほか
　うらやましがるもの也　又うらやむを　みるも　またおかし

書かれている内容
　そばに他の女など居るときに　こうすれば（唐草茶臼でしょう？）
　予想外に羨ましがるもの　また、羨むの見るのも心騒ぐ。

３Pへの導入なんどうか？
他の女などとあるから男でも構わないんだろう。
他人が居る前で事におよべば羨ましがれ、またしている方も興奮する。

タイトルの題字はどう見ても「志つとのうら屋み」と読める。
「しつ」は？辞書では「失」になり損失や失敗の意味になる。
「しづ」と濁点をつけると「賤」で卑しいなどの意味になる。

それなりにストーリーは書ける。でもねぇ色がない。
原点に戻って「し」ではなく「志」をつかったのには意味があるのではないか？
志は士と心からなり、士は之（行く）からだと言う。意味は「心が突き動かされる」。

師宣は心ときめく方法として他人の前でするのも一興と言いたいのだろう。
見るものに嫉妬心を、するものに羞恥心を、二人の時よりも
心ときめくものと言いたいのだろう。

なお、原画は墨刷りなので白黒。
摸写する時にそれぞれのパーツ毎にフレームを変えて描いている。
今回の場合、抱合った二人の下側の線がなんであるか一時迷った。

でも、男が立膝になっていると解り、単に抱合っているのではなく
正対座位だと推測した。男が立膝になるのは「唐草茶臼」なのでこれだろうと・・・

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片足上

　両足じめ

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