お正月は餅

めでたい時に餅はつきもの餅。
正月には雑煮に餅、田舎では、新築の家での上棟式は屋根から餅を蒔く。
紅白饅頭もありますが紅白の餅もある。餅は杵と臼で突かなければ出来ない。

餅つきを体験したり見た人は、夜のいとなみを連想する人も少なからずいるのでは？
婚礼秘事袋には「○打合せ餅の事」として餅つきが説明されている。

茶臼を見れば女上位の体位を連想し、餅つきは交合を連想するなど
昔の人の観察眼には脱帽する。悪く言えばそんなことしか考えていないのか！

結婚の捉えかたは、今と大分違い家系の存続を掛け子孫を残す一大事業、
婚礼はそのオープニング・セレモニーだったのではないだろうか？

豪商などお金持ちはの披露宴は三日三晩続いたとか？
当事者のカップルは仲人に連れ出され初夜の手ほどきを受けた。

仲人は夫婦でなければ出来ない決りはこんな風習から来ているのだと思う。
明治も中程になると、仲人が交合の方法を教える風習はなくなっていったようだ。
このあたりの事情は女閨訓新婚の心得に書かれている。

婚礼秘事袋はパロディ。何を皮肉ったか言えば一部の上流階級。
箱入娘は何も知らないと言いたかったのかも知れない。

姫初めは初夢と同じく元旦の晩。二人で躰と躰を合わせ餅つきで新年を祝いましたか？