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婚礼秘事袋(その3)

婚礼秘事袋の3回目は前回に引続き事前準備です。
2回目は実用性には疑問を感じました。今回はティッシュがない時代どうしたのか?

○拭い紙を用意する。
 拭い紙は嫁入り前に1・2・3と用意すること。
 1は「のべ」、2は「小杉」、3は半紙を用意すること。

 どんな紙だったかと言うと
1.のべ延紙(のべがみ)のこと。上等な鼻紙のこと。「清少納言枕草子遺花街抄」に和州古河野辺で漉くこのことから、野辺紙と言う。現代拭い紙に用いる。と書かれている。今のティッシュにあたるものなんでしょう?
2.小杉上質な和紙のことらしい。江戸時代の遊女はどうやって避妊していたのか疑問に思っていたが、この紙を口に含むなどして、唾で湿らせて丸めたものを膣の中に入れて避妊したそうです。(江戸の避妊法なので真似してティッシュを丸めて詰めないようにしましょう。結構失敗していたと思います)
3.半紙説明の必要はないでしょう。今ならメモ紙と言ったところでしょうか?

 ところで気になるのは浅草紙を用意しろは書かれていないこと。再生紙のことで
 浅草で作られたことからとう言うのですが、今のナプキン(生理用品)や
 トイレットペーパーとして使われていました。用意するまでもないので書いてないか。

 さて、話を戻しこの3つの紙をどの様に使うのか?

 愛を交わして前を拭う時。最初に延紙を使う。2番拭きには小杉を使う。清拭きには
 小半紙を良く良く揉んで使う。
 
 この様に玉門より抜いたマラも延紙で柔らかに拭い取り、残ったぬめりは小杉で拭う。
 清拭きは、小杉は粉気が(細かな繊維のことだと思う)ありかすが残るので小半紙を
 良く揉み拭き取る。この後にマラ袋を着せてから小休止をする。

 半紙の揉みかたがボボとマラでは違うのが面白い。マラだって良く良く揉みほぐして
 欲しいものです。(爆)


○打合せの事
  打合餅S
 輿入れの時、中戸の(なかど)前で新郎新婦は乗り物の左右に臼をすえて、良くついた
 餅を、男根女根の体に形とり、一方の臼へ男根餅、一方の臼へは女根餅を入れて
 置き、嫁が輿より下りた後に、女根餅を男根餅の臼へうつして、おなべがかい
 餅ねれよい~~と、言いながらつき合わせ、この餅を二つ重ねて三宝にのせ、床の上に
 飾る。これは嫁の玉門、餅のつき立てる様に上品なりと祝し納めることです。
 男女互いに前の一物に、手をかけようにするのが慣習です。

 本来は婿の方で打合せ餅と言って、嫁の乗り物の通る両脇に臼を置、乗り物がその間を
 通る時に、老人の夫婦が杵を持ち、男は乗り物の左の臼、女は右の臼に向かい、
 男が千歳とつけば、女は万歳とこれに合わせてるもの。乗り物が通ったら、左の餅を
 右の臼へうつし、つき合わせる。

 このパロディーなんですかぁ~ どこにあったのか?今はこのような風習は
 無いのでは?

○口取りの事
○座席の事
 何れも本文なし。


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