毛切れ

交合の際に陰毛が原因で疵つくことがある。これを毛切れと言うだそうだ。
男女共に起ることだが川柳に詠われているのは男ばかりだそうだ。『女陰万考一・一三章』

　せいては事を仕損ずる毛切れなり　など

花魁や太夫など遊郭で働く女性は陰毛の手入れを怠らなかったという。
理由は客に怪我をさせない、また自らも疵つかいない心得だった。

土器かわらけとは無毛のことを言う。
商家の嫁としては不毛はもう毛がない毛嫌いされ
相場師にはケガナイとして幸先よいとされた。

人によっては取り方が様々なようだからなんだろう
因みに色道指南書は否定的に書かれていた。
だからだろうか、彼女達はいわゆるパイパンにはしなかった。

手入れは毛抜で抜くか線香で焼き切、カミソリで剃らなかった。
理由は切断面が竹槍のように斜めになり相手に刺さるからの配慮。

今の時代は除毛器があるので一本一本抜く手間は掛らない。
Vゾーン専用のヘッドがあり、体毛用より抜く部分が狭くなっていて
肌を巻込むことが少なくなっている。

何故詳しいかと言うと太ももから股間に掛けて毛嚢炎に悩まされ
皮膚科で診て貰った。開口一番、毛が多いからねぇ・・・清潔にして下さい（＾＾；；

バリカンで刈って見て驚いた。お風呂に入りタオルで軽く擦っただけで
垢がボロボロ落ちる始末。毛が有るときも垢すりはしていたが全然違う。

刈ったのでは数日も持たない、カミソリで剃って見たが後が痒くて堪らない。
ネットで調べたら女性用に無駄毛処理の除毛器が有るのを知り愛用している。