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秘事作法(上)1

マラのことを調べていたら「秘事作法」なる本があることを知った。
何かと手を広げ過ぎて全てが滞っているのにも関わらず、懲りもせずに手に入れてしまった。
今でも出版元で売られている。(HPから買える

元書をネットで探して見たものの出版元と数年前に雑誌で紹介された記事しか見つからない。
書いたのは女閨訓と同じく女性、非常に細かな描写が何とも言えない。
書かれている内容は股間をビンビンにしてくれる。

ここで全文を書くわけにも行かない。(上述の通り、発売中の本です)
何故か巻末に、黄と言う人が上海で翻訳?と取れる一文がある。
謎の多い本だが、ざっと1度読んで面白かった。

最初の2ページを一字一句を調べ出すと、どうも違和感のあるくだりがちらほら見つかる。
例えば「養奉」とあるが辞書にはない。語順が違うのかと思い引っ繰り返した。
奉養の意味を読むと前後の記述とぴったり填まる。

黄さんが漢文に翻訳した本を、別の人が日本語に翻訳してはいないだろうか?
原文が見つからないので想像の域を出ない。
でも、逆輸入されたんだと思い行間を読むつもりで意味を調べ勝手な解釈を入れて
にぐら屋オリジナルの「秘事作法」を創作するなら問題ないと考えた。

試しに2ページほどアップする。

秘事(上)
 生を受け、青雲の志で育てれば、君主として立派に役立つことが出来る。

 幼少時から、多数の奥女中が身辺にいてお仕えしなければなりません。

 それらの奥女中達は、好んで前例を重んじ、決まりを守り、全ての手順を心得て、はぐくみ育てなければならない。

 奥御殿に於いては殿様はもとより、奥方様と言えども、いささかも規律を蔑ろにしてはならない。前例はどのような人であろうとも、尊び敬わなければならない。

 殿様が言うまでもないが、急な戦(いくさ)で指揮を執らなければならないことがある。天下を治めるには、若い時から修行鍛錬を積むことにある。

 殿様の体の不調は、奥御殿の責任であるから、一晩には3女に限る。毎夜、珍宝を与えても、体に害はない。奥女中は充分に念を入れ心得、いつでも、どこでも、御所望の呼びかけに応じること。勉めて(無理にも)、奥女中は気をやり愛液を流すべし。これは、殿様への補益になる。従って、殿様が射精するはもっての外。また、禁じられていて、禁精の作法を行う。常に奥女中は殿様を奉養すること。殿様が射精できるのは奥方様に限られている。そのために、奥方様に仕える奥女中は、常に殿様との逢瀬を見極めることに努めるべし。

 これ、代々受け継がれた前例、作法行法による。奥女中はとくと厳重に秘事作法を習熟し、まごこころをもって然るべき。

 古書に玉茎ある。これは、男子陽根を言う。下じもでは、これを※、珍宝、珍根、鎮砲、刃帆、神宝、震砲、摩楽、摩裸、摩雷、真卵と言う。これらは聞くだけで何十もある。奥御殿では。これを宝と言うならわしである。
 
 作法と行礼
 作法とは、女の壷の中で玉茎を揺り震わせる歓喜のことである。
 行礼とは、非常な悦びは肛門にあって、心も肝も、煩悩により縛られていた自由を年中解き放った楽世のこと。
 あるいは、作法とは自分自身で戒めることである。
 行礼とは、人知れずオーガズムを得ることである。

陰茎(おちんちん)で呼び名のさわりを書いた。何十もあると書かれているが、色の辞典には百を超えるのでは?それでも、珍宝はあったが、それ以外は見当たらない。マラは「色の辞典」にも載っているが「摩羅」。面白いことに広辞苑では「魔羅」も載っている。
二つとも仏教用語で表の意味はそれぞれある。隠語としてマラの意味があるそうだ。音が同じだからなんだろうが・・・

   上-2 秘事作法(上)2

  
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