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上つき・下つきのルーツ

下つき、上つきとは良く聞くが具体的な定義を聞く納得出来る答えが返ってこない。
よく艶本に上・中・下と分類されたボボが載っている。
bobokurabe.jpg
※英泉「枕文庫」より 下の右が上品、左が下品
  ・上品:上品開ぜうぼんぼぼは小腹の形むつちりとして 両方に志々(しし=肉のことか?)あり
   ぼゞうへ(上)にあるゆへ 内によく志々ありて うごきしまりよし。
  ・下品:下品げぼんのぼゞは はらながく 一のきざのところにはいりで それより
   したにて かくべつひくし うしろにまハりてあるなり。
この上下がルーツ何だろうとは思う。上下の基準が良く理解出来ない。見た目なんだろう・・・
*引用した本は 閨房の本棚 をご参照下さい。

このネーミングは九品(仏教用語)、上・下つきは何時から?「おさめかまいじょう」なる本に
  「けつとちゃの間、二寸五分位がよく、狭きは下つき、広きは上つきなり。」
ずばり、上つきと下つきと書かれている。

書かれた時期と著者は、
  宝暦9(1759)年 きょうかま おさ
  明和7(1770)年 西京かま、子無しに、京かま、二男、久蔵が嗣ぐ。これ写す。
  文化3(1806)年 法要 京湯楼
  文化10(1813)年 京かま おさ

湯屋に代々書き伝えられた書状なので「おさ」は現代流に言えばオーナー社長。
京かまは道後温泉の湯屋、まぁソープランドと言ったところ。

上述の上つき・下つきは湯屋に入った湯女の謂わば品定めの方法。
処女で上つきの湯女は色々と教え京の都へ上京させる。
京で終われば引き取り京下りとして客を取らせた。

下つきは、時間売り商売で多くの客を取らせるが、体を壊さない様に1日5人、
又は疲れ具合を見て適宜泊まり客に就かせなど細やかな配慮をし長く働いて貰う。
上つきか下つきかで運命が変わってしまった様だ。

ところで、「けつとちゃの間、二寸五分」とはどういうことなのか?

けつは穴の字も当てられる。まぁ肛門と考えて良いのだろう。
次は「ちゃ」だ。女陰万考には「茶壺」の説明に「お茶」と「壺」に分解された説明がある。
「茶壺」古い女陰の隠語、後から派生したのが「お茶」と「壺」。何れも、女陰の隠語とある。

また、いろの辞典も同様に「お茶」として取り上げられている。
意味は女陰のこと。京や難波の遊郭が盛んな頃、当時流行していた茶道にことよせたかくし言葉が
数多く作られ、使われたそうだ。

女陰じゃ~ねぇ♪ 女性器の表に出ている部分じゃん。元は茶壺なんだから壺の意味が強いと考え
膣口なんだろう。

長さは、尺をメートルに換算する際に使われる10/33で計算するしかないだろう。
但し、尺が統一されたのは1891年制定された度量衡法が出来てからだ。この法律には二つの尺がある。
一つは上記の換算に使われる曲尺。もう一つは1.25倍の鯨尺。これが書かれた18世紀の道後で使われていた
尺の長さは見つけることが出来なかった。

他に上付きを説明されたものはないか調べた。
いろの辞典で現代の定義を次の様に書かれている。
  女性が脚を開いた時に女性器の割れ目の両脇に出来る「股間菱形」と呼ばれる菱形状の
  凹んだ部分の最もふくらんだ部分の2点を結んだ横線の、上下2cm以内に膣入口の
  中央が来るものを「中付き」とし、それより上にくるものを「上付き」、下に来るものを
  「下付き」と言う。

股間菱形とは何?凹んだ部分の最もふくらんだ部分て?

分からないけど一度自己流の解釈で図に落として見た。
uwatuki.jpg 


古い文献に空割(陰裂)の長さは三寸とあるそうだ。
写真のアングルが悪いからか?6分5の長さを入れても変だ。
体は平面ではなく3Dだから当たり前。丸みに沿って計れば「おさめかまじょう」の記述の方が解り易い。
長さも個人差があるのだから、肛門から陰裂の8割の長さが標準で長ければ「上付き」と言える。
どれだけ長ければ良いのか?答えは出ない。おさめかまじょうはあくまでも商品の選別の基準だったのだろう。

枕文庫はおさめかまじょうより新しい艶本。しかし、巻末を読むとそれまで刊行された25冊を引用したようだ。
その中に以前取り上げた黄素妙論の名前もあり江戸時代の集大成的存在ではないだろうか?
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