九浅一深などの動き
黄素妙論の八深六浅一深之論に入る前に、医心方にある数字が何を意味しているのか整理することにした。
それは医心方に度々出てくる「xy之数」。翻訳本は「xy、(xyの)積数回」と翻訳している。
例:「九九之数」なら「九九、八十一回」といった具合。
最初は、浅深の法だと思ったので「九九の数」なら「九浅九深」が正しいのではと考えた。九浅一深の法とは書かれたていても、具体的な説明を見つけることが出来なかった。
やっと、『双梅景闇叢書(中国古典文学〈1〉) 』葉 徳輝 (編集), 伊吹 浄 (翻訳) にある玉房秘訣に、九浅一深の説明を見つけることが出来た。それによると、
・九を建てるとは浅く九回入れ休むこと。その後に1回深く入れる。この時、射精しそうになったら左手で陰嚢と肛門との中程を押さえ精液を戻す。(還精)こうして女の気を取る。
・口を相手の口に当て吐き、小さく2回吸う。この時呑み込む様に腹まで下げて息をする。これは、陰部の働きを助け、力が増すからである。このように3回反復したら浅く入れる。
・九浅一深は反復により九九、八十一となり陽数が満たされる。
(陰陽は知らない、数は奇数が陽で、偶数が陰のようだ)
次に「弱入強出」の説明が続く。(これも時々出てくる)これは、玉莖は堅くなったまま出し、弱い内に入れる。(女に最も悦ばれと言う「ふマラ」の起源なんだろうか?)
・陰陽交接の和合する場所は琴弦(一寸[この単位は同身寸])から麦歯(二寸)、陽は(男)昆石(七寸)、陰は(女)麦歯(二寸)で乱れる。浅くして於けば気を得られ、遠く(深く)すれば気を散らす。
この後は、穀實(五寸)より深くすると病気になることが書かれいて深くするなと警告している。ここでの新たな疑問として九回浅く入れた後の休む長さ。他では呼吸の回数が書かれているがここには書かれていない。
※()内は私の理解で補足しています。
以上のことから考え、九回浅く(琴弦から麦歯に間)を突き、休憩いた後に深く(昆石)まで1回刺し抜き出す。
口と口を合わせ、(腹式呼吸)吐いて2度小さく吸う。これを3回繰り返す。これを1セットとして9回繰り返すのが九浅一深の法。
冒頭の疑問の答えは、xは x浅一深。 yは 繰り返しの回数。だと思う。
その為に、九法の1.龍翻は八浅二深と書かれているの○浅一深に当てはまらないからで、2.虎歩は五八之数など他は、このルールに寄るので、このような書き方ではないだろうか。
九法では止める目安として女が絶頂を向かえたら止めるとある。二つ目の数がセット数だと矛盾があるのか?
龍飜 :八浅二深
虎歩 :五八之數・・・五浅一深を八つで40回>限度は女の状態で止める
蟬附 :六九之數・・・六浅一深を九つで54回>女が絶頂を向かえたら止める
鳳翔 :三八之數・・・三浅一深を八つで24回>女が絶頂を向かえたら止める
※他は数字が出てこないので省略。
このように数字を並べる書き方は八益と七損に出て来る。これは治療法なので回数で止めると明確になっている。
ここでは、回数が限度ではないく、女を絶頂にさせるい目的なので繰り返して良いとも読める。
多少、強引だけが深く入れると「陽は昆石で乱れる」にあるように浅く入れることを勧めていることと同じになる。龍飜の八浅二深だけ続けて2回入れるのが例外なので略さないで書いているのだろう。
深浅利害損益之弁 八深六浅一深之論
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それは医心方に度々出てくる「xy之数」。翻訳本は「xy、(xyの)積数回」と翻訳している。
例:「九九之数」なら「九九、八十一回」といった具合。
最初は、浅深の法だと思ったので「九九の数」なら「九浅九深」が正しいのではと考えた。九浅一深の法とは書かれたていても、具体的な説明を見つけることが出来なかった。
やっと、『双梅景闇叢書(中国古典文学〈1〉) 』葉 徳輝 (編集), 伊吹 浄 (翻訳) にある玉房秘訣に、九浅一深の説明を見つけることが出来た。それによると、
・九を建てるとは浅く九回入れ休むこと。その後に1回深く入れる。この時、射精しそうになったら左手で陰嚢と肛門との中程を押さえ精液を戻す。(還精)こうして女の気を取る。
・口を相手の口に当て吐き、小さく2回吸う。この時呑み込む様に腹まで下げて息をする。これは、陰部の働きを助け、力が増すからである。このように3回反復したら浅く入れる。
・九浅一深は反復により九九、八十一となり陽数が満たされる。
(陰陽は知らない、数は奇数が陽で、偶数が陰のようだ)
次に「弱入強出」の説明が続く。(これも時々出てくる)これは、玉莖は堅くなったまま出し、弱い内に入れる。(女に最も悦ばれと言う「ふマラ」の起源なんだろうか?)
・陰陽交接の和合する場所は琴弦(一寸[この単位は同身寸])から麦歯(二寸)、陽は(男)昆石(七寸)、陰は(女)麦歯(二寸)で乱れる。浅くして於けば気を得られ、遠く(深く)すれば気を散らす。
この後は、穀實(五寸)より深くすると病気になることが書かれいて深くするなと警告している。ここでの新たな疑問として九回浅く入れた後の休む長さ。他では呼吸の回数が書かれているがここには書かれていない。
※()内は私の理解で補足しています。
以上のことから考え、九回浅く(琴弦から麦歯に間)を突き、休憩いた後に深く(昆石)まで1回刺し抜き出す。
口と口を合わせ、(腹式呼吸)吐いて2度小さく吸う。これを3回繰り返す。これを1セットとして9回繰り返すのが九浅一深の法。
冒頭の疑問の答えは、xは x浅一深。 yは 繰り返しの回数。だと思う。
その為に、九法の1.龍翻は八浅二深と書かれているの○浅一深に当てはまらないからで、2.虎歩は五八之数など他は、このルールに寄るので、このような書き方ではないだろうか。
九法では止める目安として女が絶頂を向かえたら止めるとある。二つ目の数がセット数だと矛盾があるのか?
龍飜 :八浅二深
虎歩 :五八之數・・・五浅一深を八つで40回>限度は女の状態で止める
蟬附 :六九之數・・・六浅一深を九つで54回>女が絶頂を向かえたら止める
鳳翔 :三八之數・・・三浅一深を八つで24回>女が絶頂を向かえたら止める
※他は数字が出てこないので省略。
このように数字を並べる書き方は八益と七損に出て来る。これは治療法なので回数で止めると明確になっている。
ここでは、回数が限度ではないく、女を絶頂にさせるい目的なので繰り返して良いとも読める。
多少、強引だけが深く入れると「陽は昆石で乱れる」にあるように浅く入れることを勧めていることと同じになる。龍飜の八浅二深だけ続けて2回入れるのが例外なので略さないで書いているのだろう。
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