春?
遅く咲いた庭先の梅は散りました。沈丁花はまだ花が残っている。
ようやく近所の桜が咲き始めた。昨年より10日は遅いか?
例年と違うのは、気の早い新芽が出始め、春の花に混じってスイセンが今を盛りに咲いている。
田舎の春とまでは行かないだろうが、暖かい日が数日続けば、緑のカーペットが
敷き詰められるのだろう。
まだまだ夜は寒いが、暖かくなると変な奴も出て来る。
行きつけの喫茶店へ行くと何か雰囲気がピリピリしている。
カウンターの1席に、雑誌が4冊積まれイスにリュックがあるが客がいない。
いつも読んでいる雑誌を一冊取り、カウンターの端、3席隣に陣取っり
オーダーを済ませ、漫画を読み始めると、何かむさ苦しさを感じた。
大柄の赤黒い顔をした男が、上述の無人の席に着き小生の方へ体を向き席に着いた。
そして、大きな声で「お冷や」とマスターに叫ぶ。
出されたグラスを一気に飲み乾すと、また「お冷や」!
マスターはいつもと違い動かない。男が苛ついた大声で「お冷や、お冷や」と叫ぶ。
刺々しく雰囲気で「は~い」とマスターが返事をし水を出す。
その男の方へ目線を動かし、男と視線が合ったのを無視して、そのまま店の外に動かした。
また、同じスピードで視線を元の正面へ戻したが、途中でもう一度男と視線があった。
その直後、男はリュックを置いたイスの反対側の遠い席へ移動した。
雑誌やコーヒーカップなどは、自分で移したが水の入ったグラスは前の席のまま。
それまでは真横だったが、「へ」の字型に曲がったカウンタの曲がった先に移ったので
雑誌に目を落としていても、視線の右端に男のシルエットを感じ取れる様になった。
雑誌は開いているが、読んでいるのか?漫画にしてはページを捲る仕草を感じられない。
目線は雑誌に落としたままに、手を伸ばすがそこにグラスは無く、空振り。
立ち上がってグラスを取り、また一気に飲みながら席に着く。
一呼吸を置いて「お冷や」と叫ぶ。マスターは嫌々をもろに出して対応した。
言って置きますが、マスターは人の挙動をよく見ていて、グラスの水が3分1を切れば
黙っていても、新しいグラスを出してくれる。
そうこうしているうちに、足を乗せたバーがコツンと揺れる。
貧乏揺すりではない。数秒おきにこの男がバーを蹴っている。
4~5度目にちっらと視線を投げると、待ち受けていたかの様に男の視線があった。
むっとして注意をしようかとも思ったが、PTOを分からん者に怒っても
何も解決しないと悟り、喉ももと上がって来た怒りをかわした。
暫くの後、男の上半身が小刻み動く、ちっらと見るとあった筈のリュックが消え
男の左足が真っ直ぐ伸びイスの上にあった。
ここまですとは!呆れはてて心の中で失笑した。
いつもは、短くても1時間前後は、雑誌を読んだりマスターと駄べっているのだが
目的の本は読んだし、男が4冊も一人締めしているので、2段あるのマガジンボックスの
上段は空。それに気が付いたマスターが声を掛けて来たが、「今日は帰るよ」返事をして
勘定をし店を出た。
2階上の書店へ行き、雑誌やエッセイを数冊ぱらぱら見た後に店を出てた。
ビルから出るために、サテンの前を通るが、中を見ると男は消えていた。
顔を出してマスターに「あの男は!何!」と声を掛けようと思ったが
探している本があったので素通りした。
その男、歳は30前後だと思うが、周りにピリピリした雰囲気をまき散らかし
ずう体に似合わず、神経質に他人の視線を気にしていた。
少しは他人に対して気遣いがあれば、心が安まるだろうにと思った。それとも病気!?
いやいや春なんです。Spring has come! なのでしょう。
冬眠していた虫達が出て来るが如く、人も箍が外れるのでしょう。
話は戻りますが、春が遅い!こんな年は夏が猛暑になる傾向があったようにも思う。
春は駆け足が通り過ぎ、ギラギラの太陽が毎日ジリジリと大地を焼く。
思わず「アァ~」とため息。冷夏も困るが酷暑も困る。
太陽の活動も遅れていた黒点がピークを向かえている様だ。
無活動になると18世紀の再来か?下手をすると氷河期に向かうのか!
などと言われたのが杞憂か・・・
地球の気候は太陽を始めとした宇宙の影響を受けていることが分かって来たらしい。
チャンチャン!
ようやく近所の桜が咲き始めた。昨年より10日は遅いか?
例年と違うのは、気の早い新芽が出始め、春の花に混じってスイセンが今を盛りに咲いている。
田舎の春とまでは行かないだろうが、暖かい日が数日続けば、緑のカーペットが
敷き詰められるのだろう。
まだまだ夜は寒いが、暖かくなると変な奴も出て来る。
行きつけの喫茶店へ行くと何か雰囲気がピリピリしている。
カウンターの1席に、雑誌が4冊積まれイスにリュックがあるが客がいない。
いつも読んでいる雑誌を一冊取り、カウンターの端、3席隣に陣取っり
オーダーを済ませ、漫画を読み始めると、何かむさ苦しさを感じた。
大柄の赤黒い顔をした男が、上述の無人の席に着き小生の方へ体を向き席に着いた。
そして、大きな声で「お冷や」とマスターに叫ぶ。
出されたグラスを一気に飲み乾すと、また「お冷や」!
マスターはいつもと違い動かない。男が苛ついた大声で「お冷や、お冷や」と叫ぶ。
刺々しく雰囲気で「は~い」とマスターが返事をし水を出す。
その男の方へ目線を動かし、男と視線が合ったのを無視して、そのまま店の外に動かした。
また、同じスピードで視線を元の正面へ戻したが、途中でもう一度男と視線があった。
その直後、男はリュックを置いたイスの反対側の遠い席へ移動した。
雑誌やコーヒーカップなどは、自分で移したが水の入ったグラスは前の席のまま。
それまでは真横だったが、「へ」の字型に曲がったカウンタの曲がった先に移ったので
雑誌に目を落としていても、視線の右端に男のシルエットを感じ取れる様になった。
雑誌は開いているが、読んでいるのか?漫画にしてはページを捲る仕草を感じられない。
目線は雑誌に落としたままに、手を伸ばすがそこにグラスは無く、空振り。
立ち上がってグラスを取り、また一気に飲みながら席に着く。
一呼吸を置いて「お冷や」と叫ぶ。マスターは嫌々をもろに出して対応した。
言って置きますが、マスターは人の挙動をよく見ていて、グラスの水が3分1を切れば
黙っていても、新しいグラスを出してくれる。
そうこうしているうちに、足を乗せたバーがコツンと揺れる。
貧乏揺すりではない。数秒おきにこの男がバーを蹴っている。
4~5度目にちっらと視線を投げると、待ち受けていたかの様に男の視線があった。
むっとして注意をしようかとも思ったが、PTOを分からん者に怒っても
何も解決しないと悟り、喉ももと上がって来た怒りをかわした。
暫くの後、男の上半身が小刻み動く、ちっらと見るとあった筈のリュックが消え
男の左足が真っ直ぐ伸びイスの上にあった。
ここまですとは!呆れはてて心の中で失笑した。
いつもは、短くても1時間前後は、雑誌を読んだりマスターと駄べっているのだが
目的の本は読んだし、男が4冊も一人締めしているので、2段あるのマガジンボックスの
上段は空。それに気が付いたマスターが声を掛けて来たが、「今日は帰るよ」返事をして
勘定をし店を出た。
2階上の書店へ行き、雑誌やエッセイを数冊ぱらぱら見た後に店を出てた。
ビルから出るために、サテンの前を通るが、中を見ると男は消えていた。
顔を出してマスターに「あの男は!何!」と声を掛けようと思ったが
探している本があったので素通りした。
その男、歳は30前後だと思うが、周りにピリピリした雰囲気をまき散らかし
ずう体に似合わず、神経質に他人の視線を気にしていた。
少しは他人に対して気遣いがあれば、心が安まるだろうにと思った。それとも病気!?
いやいや春なんです。Spring has come! なのでしょう。
冬眠していた虫達が出て来るが如く、人も箍が外れるのでしょう。
話は戻りますが、春が遅い!こんな年は夏が猛暑になる傾向があったようにも思う。
春は駆け足が通り過ぎ、ギラギラの太陽が毎日ジリジリと大地を焼く。
思わず「アァ~」とため息。冷夏も困るが酷暑も困る。
太陽の活動も遅れていた黒点がピークを向かえている様だ。
無活動になると18世紀の再来か?下手をすると氷河期に向かうのか!
などと言われたのが杞憂か・・・
地球の気候は太陽を始めとした宇宙の影響を受けていることが分かって来たらしい。
チャンチャン!